- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575309676
感想・レビュー・書評
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ー闇を知ってるから光に感謝する 夜を知ってるから朝がうれしい 飢えを知ってるから満腹がうれしい 不便を知ってるから便利がうれしい 貧しさを知ってるから豊かさがうれしい 戦争を知ったから平和が有難い 闇をしってるから光に感謝するー 倉本聰(1935年生まれ) 著「昭和からの遺言」、2015.12発行。
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「卑怯」といわれるのが、何よりも怖かった 卑怯な振舞は「恥」
しかし戦後、卑怯は死語になりつつある
「卑怯」が世間に蔓延 ITの発達がそれを後押しした(73)
卑怯にならないには強い覚悟が要る
卑怯に打ち克つには強固な意志が要る
男としての 生き方の美学が要る
自国のために死ねる 中国77% 韓国72% 米国63% 日本15% -
脚本家の倉本聰氏は大好きだし『北の国から』も大好きだ。だが残念ながら私には本書は合わなかった。
どうも時代錯誤の懐古主義の印象を受ける。巧みな詩的文章で本質を突いているようで、暗に「昔はよかった」と語っている。しかしインターネットもなく世界はまだまだ断絶し画一的で閉鎖的な社会で、でも冷戦は存在し、言い知れぬ不安とバブルの狂瀾が混沌する社会。いじめや差別は「昔のほうがまともだった」と回想するが訴える手段や権利意識が希薄だっただけのように感じる。どう考えても現代のほうが人間にとって幸せだ。
「俺たちの時代は〜〜」という説教はメモリアルハラスメントと呼ばれている。結局は自身が若く活力に溢れた時代を最良とし若い世代に価値観を押し付けてしまう。このエジプト時代からの人間の性質を本書に感じてしまった。 -
気になる著者の気になるタイトルの本なので手に取ってみました。
著者の倉本聰氏は、ご存知のとおり代表作「北の国から」で有名な脚本家ですが、最近は富良野を拠点に環境保全活動にも取り組んでいらっしゃるそうです。本書は、その倉本氏が80歳を迎えたのを機に「昭和」を語ったエッセイです。
戦争体験を踏まえた昭和と、それに対比される平成。深い言葉が光ります。