参謀の教科書 才能はいらない。あなたにもできる会社も上司も動かす仕事術
- 双葉社 (2023年4月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575317947
作品紹介・あらすじ
リーダーシップ論はもう古い。組織を効率的に動かし、成功に導くには「フォロワーシップ=部下のあり方」こそが必要。理想的なフォロワーとしての「参謀」をキーワードに、この本を読んだ方が上司を組織を動かし、変えていくメソッドを「伝説の海将」と謳われた元・海上自衛隊海将の伊藤俊幸が教え尽くす。前著『リーダーシップは誰でも身に付けられる』を全面的に「部下視点」で改訂したもの。
感想・レビュー・書評
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自衛隊呉総監を経験された方のリーダーシップ論
ビジネスにも共通することが書かれていた。
ここでも上司はあくまでも役割で、スキルがあり、高邁な精神を持ち合わせているわけではないいと書かれていた。ボスマネジメントやフォロワーシップが大事なのだと。
上司の機能 以下があることを伝える。
キャリアコーチ
アセッサ
トラブルシューター
スタンバー 承認を出してくれる
ハイパープロフェッショナル
コワーカー
ネットワーカー 自分にはない人脈を持っている
PDCAサイクルではOODAサイクル
Observe 観察
Orient 適応
Decide 決定
Act 行動
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リーダーシップの重要性が大きく求められる中、リーダー的な性格でない私にとって、「フォロワーシップ」という言葉にピンと来た。
内容を読んでみて、正に自分が目指せる人材像だと、キャリアイメージが明確になった気がする。
今まで、リーダーになりたくないがために、仕事に対して後ろ向きだったけれど、フォロワーシップを備えた部下=参謀として頑張りたいと、仕事に前向きになれた。
仕事始めの時期に読めて良かった。
リーダーになりたくないけど仕事は頑張りたい人におすすめ。 -
いろいろ学びはあったが、部下としてよきフォロワーとなれ。
現場の視点、進むべき先の視点はなんとなく理解してるつもりだが、マネージャーとしての視点は足りてないかもしれない。(用語は多少違ったかもしれないけど)
279冊目読了。
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再読。
初めて読んだ時は1年前。自分の仕事に疑問を抱いた時に読んだ。
立場が変わってから読むと、また気づきがある。今回一番心に残ったのは最後の法の部下とのエピソード。後輩の成長度にあわせ、ここまで自分に出来ることをやりきれているのだろうか…まだまだ自分に出来ることはあるんじゃないかと思わせてくれた。
この本を読んだ時に
経済学者 アルフレッド・マーシャルの
「cool head but warm heart 」という言葉を思い出した。
仕事はひとりでは出来ないもの。だからこそ、人のあたたかい心は絶対必要。でも、戦略を練り、実行し、人がついてくるためには、冷静に現状を分析できる頭脳が必要。どちらも欠かせないもの。 -
元海上自衛隊の大学教授による書。自分自身の今後のキャリアを考えた場合、ポジションの頭打ち感は認めざるを得ず、だったら、どういった役割が組織で重宝されるかな?と思考を巡らせた時に、「参謀」という用語がしっくり来た。で見つけた本。企業では、「リーダーシップを育てよう」とよく言われるが、組織の大半の人はリーダーではなく、「フォロワーシップ」を正しく理解し育成する事こそ大事!との筆者の主張には共感した。これからのキャリアを生き抜く術として、「参謀」系の書籍はもう少し読んでみたい^_^
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第1章 参謀は「最強の部下」である/第2章 提案力/基礎編 科学的思考をしよう/第3章 提案力/応用編 最高のブレーンを目指す/第4章 対人力 組織で活かされるには「礼節」が必要/第5章 危機管理能力 プランとプランニング/第6章 正しい参謀がよきリーダーになる
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「理性ある服従」が基軸。
「礼節」「連絡・相談・報告」「テクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキル」がビジネスに必須。
「組織においては上司の指示は絶対である」といった昔ながらの考え方がなかなか通用しなくなっている。服務規律の理解が不十分な点も一つであるが、個人主義や人権意識の高まりから、部下世代は仮に自分の能力不足であっても理解できない上司の指示を素直に聞けなくなっている。仮に業務に必要な指示であっても言い方ひとつで気分を損なうこともある。
かくいう私自身も上司の指示に反感をもつこともあり、「どうすれば苦手な上司であっても、業務の指示を素直に聞き、的確に理解することができるのか」と言った問題意識をもっていた。「気持ちよく」聞けた方が結果もよいものになるだろう。
自衛隊という特殊な組織に属したではあるが、筆者は「理性ある服従」が必要であると説いている。理性をもって服従するという考え方。斬新で腑に落ちた。ここには、対人関係で必要な「礼節」も自然と含まれる。この気持ちがあれば、「連絡・相談・報告」も容易にできる。組織で働く者のエッセンスが詰まった良書である。 -
途中までしか読んでないけど若い人におすすめします
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これまでフォロワーシップの本は数冊読んだが、その中でもずば抜けて満足度の高い一冊だった。
上司には上司の役割、部下には部下の役割があり、それぞれが機能しフォローすることで目的を達成するためのチームになる。って言葉は拍手したくなった。
※これを本当に自覚・認識して状況を観察したり物事を考え行動できている人は少ない気がする。
リーダーシップの考え方も視野が広がり、言語化が進んだ感覚がある。
良きリーダーは良きフォロワーだと思うけど、最強のリーダーは状況により一般的なリーダーシップとサーバントリーダーシップの引き出しを起用に使い分ける人だと思った。
とは言え、リーダーに選任されたり候補に上がるための最短ルートは圧倒的な業績だと今も思ってるし事実だと思う。(定量で全て把握し、評価できる)
サーバントリーダーシップはハードル高いなー。
でも、ありがたいことに言語化されてるからどんな能力が必要かわかりやすい。
俺的バイブル認定だな、こりゃ。 -
元海上自衛隊海将の伊藤さんによるフォロワーシップのあり方についての著書。
2023年現在、世の中の変遷のなかで、またビジネスにおいて自律を促す世相のなかで、自らの体験を通じて誰にでもできるというスタンスでフォロワーシップの獲得を推奨している。
フォロワーからリーダーへの視点変化の実例もあり、人命を司る組織の長として知恵が記されている。
マーケターの森岡氏の著書や、ハーバードビジネスリビューのリーダー論、マネージメント論が近い。