うつ病になってマンガが描けなくなりました 退院編

  • 双葉社 (2024年6月19日発売)
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本 ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784575318814

作品紹介・あらすじ

「ベテランギャグマンガ家・相原コージ、コロナ禍の中、突如うつ病に。病いと戦う日々を真摯に淡々と描いたドキュメンタリーコミック!」コロナ禍の中、けがをきっかけに突如ネームが進まず悩み、仕事に支障が出るように…。コロナで外出がままならず、孤独な状況が続く。食欲がない日々が続き、体重は激減。ついには自宅の仕事場で自殺未遂を…。そして入院。閉鎖病棟にて病いと戦う日々に。本巻では待望の退院を迎えるが…。

感想・レビュー・書評

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  • 往年のギャグ漫画家、相原コージが鬱になってしまい、精神病院に入院した記録漫画。

    鬱自体はとてもリアルに大変なのだけど、かなりシリアスな状況を冷静に嘘なく、そして何故か面白く描けてしまう。

    相原コージの作家性(天才的な切り口、テンポ)がみなぎっていて、やはりこの人凄い漫画家なんだなと感じる。
    また、最後の最後に衝撃のエンディング。

  • 精神科病院閉鎖病棟での入院生活の体験記マンガ。著者の淡々とした語り口が優しい。

  • 閉鎖病棟での治療及び生活を淡々と

    外出しいかに病院が自分を守ってくれていたかわかるところ
    作者も含め入院患者がキャラ物のシャツを好んで着ている(これは私が普段からキャラ物シャツを着ているので身につまされた そっか~そういうのが好きなのはちょっとアレなのかー)
    息子夫婦が退院祝いに饗そうとして焼き肉を振る舞ってくれるところ(若いときは相手の体調とか考えが及ばないよねー)

    印象的な場面も多い
    もちろんラストシーンは衝撃的で一番印象的だった

  •  入院中のちょっとずつ、敷地内を歩き回れるようになったり、奥さんと会うことができるようになったりする、一歩一歩回復していく様子が感動的だ。普段当たり前のことがそうでなくなるのは恐ろしいことだし、当たり前に感謝をしていないことにも気づかされる。幸いなことに自分は鬱々としたことはあっても自殺を試みたことはなく、リストカットもしたことがない。普段、家族以外の人づきあいはなく、それに伴うストレスもない。仕事も遊び半分で、その分収入は極めて低いのだけど、そんな気楽な生活ができていることに改めて感謝しなくてはならない。

     最後の最後、退院したと思ったら鬱が再発されていて心配だ。こうして漫画を描いていらっしゃるので大丈夫なのかな。

  • 少しずつできることや許されることが増えてきて、退院もできて…と思ってたら。
    エピローグだけを読む前に先に知ってしまってたとはいえ、この流れからの終盤、そしてエピローグは読んでいく中でヘビーなボディーブローのように心にズーンと響いてきました。

    マックがすっごく美味しく感じたり、湯船につかれるだけで幸せを感じたり、その絵力もあって十二分に伝わってきて、なんだか追体験をしているようでした。

  • 昔から一見ややこしい話でも順を追って説明するのが上手い方だよなぁと思っていて、ここまでのめり込んで読んできましたが、ラストで「うおっ、マジかよ!」って声が出ました

  • 辛い

  • 著者が鬱病になり、その入院生活を描く第二段。
    食事というものが生きていく上でいかに大切なものか、なんかついついテキトーに食べてしまっているが、考え直したいな。とか、チョコレートとかカレーって最強の食べ物だって著者に教えられた感じがする。
    看護師さんたちとの会話だけでも面白い。
    入院したことは一度もないのだが、正直少し羨ましかったりするが、まぁそんな訳無いのも理解はするけど、やっぱり・・・。
    そして退院編なのに衝撃のラスト。続きますのでしょうか?

  • 本当に誠実な漫画だった、最後まで。

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著者プロフィール

1983年に「漫画アクション」にて「八月の濡れたパンツ」でデビュー。以降、先鋭的ギャグマンガを多数発表。代表作に「コージ苑」や「かってにシロクマ」がある。

「2017年 『コージジ苑 第二版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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