- Amazon.co.jp ・マンガ (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575337105
作品紹介・あらすじ
「女と猫は呼ばない時にやってくる」「老いた鷲でも若い鳥より優れている」「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」「カラスと書き物机はなぜ似てる?」に続くシリーズ第5弾・上巻。東京・高円寺にある「呟木」のオーナーシェフ、銀さんは、常連客の一人、ヒラリーに片思い中。ある日、閉店間際に駆け込んできたヒラリーは食用花にひかれ、一緒に銀さんの部屋へ。しかし、仕込みの手伝いをしながら、仕事の疲れもあり、ふいに泣いてしまい――――!? エディブルフラワーを使った料理も華やかで必見です!
感想・レビュー・書評
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女と猫シリーズ第五弾は銀さんが主人公。ヒラリーへの思いを募らせる銀さんの独り言シーンに、なぜか居合わせてしまう清水さん。泥酔した九さんの代わりに携帯を探しに来て、「当然だろ惚れてる女なんだから なんでもしてあげたいと思うよ」とか、「ヒラリーさんは狼じゃないから森へ逃げないしね」とか、「何か変化があったのなら何もないより前進だな」とか、「年上のお姉さんはへこんだ年下の男が大好きなんだぜ」とか、要所要所でさらりと銀さんに、アドバイスとか、似たような状況にあった自分と重ね合わせた気持ちとかを伝えてくれて。けどけど、二度もヒラリーと朝を迎えたのに、ドキッパリ正面から、気持ちは嬉しいけど付き合えない、あなたが好きじゃない、とヒラリーから直球を投げられ、振り回された形の銀さん。研究と称して、ベトナムの花鍋を食べたかえりに、ヒラリーの自棄とも思える申し出に、「物理やなくてマインド!ええも悪いも気持ちごまかし生きとったら何やったってなんか減るんや!」「オレのメシ食うて出来た身体もっと大事にして」と潔く返す銀さん。二人の関係、袋小路のまま次巻へ。