ハードボイルド・エッグ (双葉文庫 お 23-1)

著者 : 荻原浩

• 双葉社 (2002年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ultraman719さんの感想 · 2022年8月14日]

「ハードでなくては生きていけない。優しくなければ生きる資格がない。」
フィリップマーロウに憧れて探偵に！
なかなか、ハードボイルドって言われても、そんな事件もないしね。
でも、その主義を貫き通しながらも、動物探しがメイン。
皮肉屋で、素直でなく、更に肉体的な強さなく、精神的にも…
でも、どこか憎めない主人公がええ感じ。
ほとんどの人が、自分の理想とする生き方と現実の生き方と折り合いをつけながら、日々過ごしてる…
だから、こんな情けなそうな主人公に、共感してしまうのかもしれん。
まぁ、私も毎日のように折り合いつけてる情けない派なんで、余計に(^_^;)
でも、この主人公は、まだ、探偵としてやってるだけ、理想に近づけてるのかもしれん。
私なんか、理想って何やったっけ？…って感じだし…（−＿−；）
いつまでも、マーロウで頑張って〜！

動物探しで、終わってしまわず（小説にならんけど…)、どんでん返し付き殺人事件もあって、なかなかでした！

[vinlandさんの感想 · 2020年4月28日]

軽妙でくだらなくて、主人公はかっこいいとこが一つもないのに、それでもタフで優しいハードボイルドそのもの。
特に最後の文章は最高

気が滅入るときに読みたい本

[gashirahonさんの感想 · 2017年7月6日]

探偵小説や推理小説とはひと味違った。
ハードボイルドに憧れる主人公と秘書の物語かな。
クスリと笑えハラハラしつつ、意外にも心温まる系。
とても良かった。

[みえはるさんの感想 · 2024年1月4日]

荻原浩を読むのは2作目。
前読んだ本はイマイチだったけど、この本は笑えるとか面白いとか聞いたので読んでみた。
後半からはちょっと面白くなってきたかな。
笑えるというのはクスッと笑える、みたいなことなんだろうけど、私にはあんまり合わない面白さだったかも。

[naoさんの感想 · 2023年7月1日]

ハードボイルド風の妄想探偵家。カッコ悪いのををカッコよく言い回すのは面白い。でも最初だけだったかな。少し飽きながらも読了。最後ちょっと切ないけど、、オススメはしないかな。

[小川知宣さんの感想 · 2023年6月26日]

ハードボイルドな探偵がペット探しをする話
そのなかでちょっとした事件に巻き込まれるけど、綾(助手のおばあちゃん)やゲンさん(ホームレス)に助けられてなんだかんだ解決。

共感はしないし、
びっくりする様な展開もない
ただちょっと面白い話って感じのストーリー。

[永杜さんの感想 · 2022年12月8日]

ハードボイルドを気取る主人公に応募してきた
秘書は予想外の人物。

それで騙される探偵とは…という笑いがありますが
最後には、な状態でした。
が、これもまた気取り主人公なので
妙に共感もできず、読むのが付かれてきて終了。
最後だけ、ありそうな見栄、でしたが。

[pbh23864さんの感想 · 2022年8月27日]

やはり荻原さんは凄かった。
激しく笑えて、少し泣ける。そんな小説。

[本の虫さんの感想 · 2022年4月7日]

登場人物が個性的
下心丸出しで美人従業員を
募集したけれど
雇う事になったのは…
クスッとする場面が多々…
危険な時でも
「おふざけが」笑
最後は
少し切なくなりました。

[zikillさんの感想 · 2021年2月14日]

とにかく笑わせて頂きました。読んでいて笑い、場面を想像してまた笑い…風呂場で思い出して笑い…
ラストは何となく予想できていたのでそれほど感動は有りませんでした。

著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」