MAZE (双葉文庫 お 27-1)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575509083

感想・レビュー・書評

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  • 2001年の作品。とんでもない空想の物語かと、後半までヒヤヒヤしたが、現実的な着地をしたので安心した。

    幻聴・幻覚などを匠に使いこなすのは至難の技でよく中毒・依存性にならないですむのか?
    最近の芸能人に教えてあげたらいいのに。
    (ブラック・ユーモア?)

    長年に亘る豆腐の重要な役割を描くことができたら、もっとリアリティーが出て、恐ろしさが滲み出るような気がした。
    ちょっと、味付けに物足りなさがあると感じるのは私だけでしょうかね。

    • mayutochibu9さん
      付け加え、恵弥シリーズ第1弾
      只今、「クレオパトラの夢」を読書中
      付け加え、恵弥シリーズ第1弾
      只今、「クレオパトラの夢」を読書中
      2020/06/01
  • 雰囲気は好き。
    おじさんが集まって伝説の話してるだけで大丈夫かと思ったけどちゃんと現実的なオチがついてよかったよかった…と思ったらやっぱりファンタジーだったのか…??
    途中の文字の部分がめっちゃびっくりした。

  • 恩田陸らしい非現実と現実が混じり合うような世界観で、薄い本ということもあり一気に読み終えた。
    本の世界に入れる人にオススメ。

  • あの声はビビった。オチは残念。

  • ミステリーとあったので読んでみたが、最初は冒険活劇かと思った。
    途中から違和感が出て、ホラーになったか!と思いきやまさにミステリーでした。
    作者の名前から夜のピクニックをイメージしていたため、良い意味で騙された感じである。
    楽しめました。
    また、シリーズものだとはじめて知った。


    内容
    アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。その「人間消失のルール」を解明すべくやってきた男たちは、何を知り得たのか? 人間離れした記憶力を持ち、精悍な面差しながら女言葉を繰り出す魅惑の凄腕ウイルスハンター・神原恵弥を生み出したシリーズ第一弾、新装版!

  • ミステリー要素が強く、どうなるんだろう、どんなオチでくるんだろうというワクワク感は強かったけど、最後が少し弱くて残念。
    恩田陸ワールドで情報量がとても多く、深い言葉も多かった。
    大学の時に友達に薦められて読んで、20年ぶりの再読、親戚の家からの帰り道の電車で読んだなーとか当時のことも色々思い返してしまったな。
    色褪せない本は再び手に取るし、その時にはこうして過去に戻らせてくれるのも本の良い一面。

  • 豆腐。現実的な動機と結末だな、と思ったらもう一弾ありました。寂しい。
    豆腐はそれっぽい人工物だったけど、本当に人を永遠のような一瞬に閉じ込める作用もありました…という事で良いのでしょうか…。素材は人骨じゃなかったのかね。存在し続けてるようだし今後も危ないんじゃないのかな、豆腐。
    女言葉の策士・恵弥は好きな属性の登場人物なのでひと目で気に入りました。セリムも好きだったのに。。
    シリーズ物と知らずに読み始めました。満と恵弥ペアがこの先も読めるのでしょうか…続きも読みます。

  • ミステリと幻想のあわいに放り込まれたような、答えのない問いを解かされる迷路小説。
    20年経っても問題提起が古びないところは、恩田さんの感度の良さを実感する。
    必読ではないけれど、物語同士の行間を埋めてくれるような作品だと思った。

  • 豆腐と呼ばれている遺跡?に入ると人が消える、その謎を調べるお話。途中まではほんとにドキドキワクワクだったのですが、ラストがちょっとなー。恩田さんは大好きなんだけどたまにこういう肩透かしがある。せっかくあそこまで盛り上がったのだから、もっと盛り上げて欲しかった。それでもかなり好きな作品です。

  • 異国の荒野に立つ矩形の白い遺跡、通称『豆腐』。
    そこでは昔から何度も人間が消えていた。
    “存在しない場所”“有り得ぬ場所”と呼ばれ、現地の人間さえ近づかないこの場所で4人の男たちは人間消失の謎に挑む。

    再読なのに内容をすっかり忘れていたので楽しめた。
    面白かった。途中から真相に近づく手ごたえと同時に感じる緊迫感と恐怖感。一人で読んでいて思わず周りを見回してしまうほどだった。すっかり飲み込まれてしまってた。読み終わって満足した今でも、登場人物や遺跡に対して残る底知れない不安感。でも嫌な感じがしない恩田作品独特の余韻。
    次の『クレオパトラの夢』読まなきゃ。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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