松本清張初文庫化作品集 1 失踪 (双葉文庫)

  • 双葉社 (2005年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (308ページ) / ISBN・EAN: 9784575510430

感想・レビュー・書評

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  • 「草」病院長と看護婦長が失踪。入院中の主人公は、自称・出版社社長。自称というところがミソ。「失踪」一戸建てをあたえられた愛人が主人と別れたのを機に家屋を処分。それが事件の発端。真犯人は誰か?「二冊の同じ本」存命中の会社の先輩からもらった翻訳本の書き込みのある専門書。稀有な著書にもかかわらず、同じ本を古書目録で発見。手に入れてみると同じ先輩の筆跡の書き込みがある。しかも、こんな専門書を他にも手に入れたい人間がいた。「詩と電話」田舎町の新聞社支局に転勤になった主人公。地元紙の辣腕記者にスクープを常にリードされる。そのカラクリに気づき、彼が起こした行動と虚しさとは。

  • 「詩と電話」「二冊の同じ本」の二編が好み。「草」はどうにも会話の部分が不自然な感じで、話に入っていけなかった。「失踪」ももっと違った形で話を膨らましたほうが面白くなりそうな気がした。

    このところ思い出したように清張を読んでいるが、雰囲気が昭和育ちの私にはたまらない、

  • 最後まで読みきれませんでした。

  • 松本清張の文庫未発表の4編収録の短編集。
    1.草
    2.失踪
    3.二冊の同じ本
    4.詩と電話
    1956年から1971年に書かれた社会派推理小説ですがあまり古く感じない内容でした。

    これらの作品が文庫未発表である事に驚かされる。
    松本清張氏の膨大な作品群の中で文庫本に収録されていない作品がまだまだ沢山あるのは興味深い。
    流石は松本清張、超有名な作品からこの様な目立たない作品まで書いている。やっぱりすごいとしか言い様がないですね!
    やっぱりおもしろいです!

  • 「松本清張」の作品のうち、これまで文庫化されていなかった作品を集めた短篇集『失踪 ―松本清張初文庫化作品集〈1〉』を読みました。

    「松本清張」作品を読むのは、昨年の7月に読了した『昭和史発掘(1)』以来なので、久しぶりですね。

    -----story-------------
    ある病院の院長と婦長が揃って失踪した。
    数日後、今度はその病院の薬剤師が首を吊り、事務長が屋上から飛びおりた。
    衰微から再び繁昌しはじめた病院の暗部に迫る叙述ミステリー『草』、スクープを連発する新聞記者の謎をとく『詩と電話』など、文庫版初登場の傑作短編ミステリーを4編収録。
    -----------------------

    以下の4篇が収録されています。

     ■草
     ■失踪
     ■二冊の同じ本
     ■詩と電話

    『草』は『黒い画集』の一篇として1960年に発表された作品。

    入院患者の視点から、衰微から再び繁昌しはじめた朝島病院で発生した一連の事件(院長と看護婦長の失踪(駆落ち?)、薬室主任と事務長の相次ぐ自殺、病院と麻薬団との繋がり)の顛末が描かれています。

    まさか、その入院患者が… 「アガサ・クリスティー」の『アクロイド殺人事件』に通ずるモノがありましたね。

    ミステリー的な要素が強く、この短篇集の中で、イチバン好きな作品ですね。


    『失踪』も『黒い画集』の一篇として描かれた作品で、1959年の発表。

    自宅を売却後に失踪した女性を巡る事件。
    警察の粘り強い捜査による犯人逮捕を描きつつ、死刑判決を受けた犯人の冤罪を可能性を匂わせつつ終わるルポっぽい作品。

    真相は藪の中… ですね。


    『二冊の同じ本』は1971年に発表された作品。

    偶然、亡き知人が所有していた二冊の同じ本を入手したことから、過去の殺人事件の真相を知ることとなる。

    何も知らないと思っていた未亡人が実は真相を知っていた… 予想外で恐ろしいエンディングでしたね。


    『詩と電話』は1956年に発表された作品。

    地方都市に赴任した新聞社通信員「梅木」と地元紙の通信員「小林」の特ダネ争奪合戦… 事件が発生した際、常に他紙の通信員を出し抜く「小林」に悔しい思いをしていた「梅木」だが、偶然から「小林」の情報入手方法の秘密を知り逆襲に転じる。

    結果的に特ダネ入手のために、女性の心を弄ぶこととなります… 個人的には、後味が悪く好みではない作品でしたね。


    個人的には好みではない作品があったものの、それぞれ十分愉しめる4篇でした。

  • 「草」「失踪」「二冊の同じ本」「詩と電話」の中短編4作。

    「草」は、清澄らしくないトリッキーなミステリ。予想してないだけに一番面白かった。
    短編小説集「黒い画集」の一遍として書かれたが、「黒い画集」刊行時にはずされたとのこと。

    「二冊の同じ本」、たまたま所持していた本から意外に事実が判明。これも面白かった。

    「失踪」は、実際の事件を基に書かれた話。不可思議。

  • これまで文庫本未収録となっていた短編を収集して文庫化したのだそう。

    ちょっとらしくないなと思える「草」、実在の事件をモデルにドキュメンタリー・タッチで綴られる表題作の「失踪」等、あと2編も併せて読み応えは十分。面白し。

    これまでお蔵入りしていたのは、著者の意図に依るのだろうけど、全く持ってもったいない話ではある。

  •  読了。

  • 09/07/03 冗慢である。切れがない。

  • <内容>
    ある病院の院長と婦長が揃って失踪した。数日後、今度はその病院の薬剤師が首を吊り、事務長が屋上から飛びおりた。哀微から再び繁昌しはじめた病院の暗部に迫る叙述ミステリー「草」、スクープを連発する新聞記者の謎をとく「詩と電話」など、文庫版初登場の傑作短編ミステリーを4編収録。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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