- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575511123
感想・レビュー・書評
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恩田陸先生の作品だと思って読めば吸収できる部分も多く満足なのだが、ミステリーとして読んだ時、何となく消化不良な感じが若干残る(^_^;)
↓のコメントにもあるように、伏線回収が完全ではない??気がする。
恵弥のキャラクターは個人的にとても好きで、他の作品も読んでみたいと思った。
文章力はさすが恩田先生。
素人の私が評価するのも何だが、上手いなぁ~と思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名の通り、クレオパトラの夢です。
双子のお兄さんが主役なのですが、女言葉で話すので、女性だと思ってしまった(汗) -
管理下にない秘伝の天然痘ワクチンか、あるいはウイルスそのものが隠されていたとしたら?それをアメリカの製薬会社のエージェントや感染研や防衛省が追っていたとしたら?・・・というスケールの大きな話と、主人公の妹の泥沼不倫の行方が物語の両輪です。
容姿端麗、頭脳明晰な主人公ですが、本作では妹に振り回されっぱなしで少々不憫でした。
テーマ的にクライムサスペンスになりそうなところですが、不倫話から更なる展開に繋がります。かと言って愛憎渦巻くミステリ・・・ともならず。
結構コメディ要素が強くて、この辺の不思議な味付けが恩田さんらしいように思いました。 -
世の中、ただでさえ複雑なんだから、それ以上複雑にはしない主義なのよ、あたしは
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「MAZE」の続編。神原恵弥が今度は北海道函館に、双子の妹を連れ戻しに行く話。それと並行して仕事で興味を持った「クレオパトラ」についても調べていく。
前に読んだ時は一気に読み過ぎて二転三転する推理について行けなかったけど、着地点が分かって読めばちゃんと理解出来ました。
まぁまだわかんない所もあるけども…
結局慶子が持ってた「土の付いた軍手」はどういう意味だったの? とかね。。
さらりと読めるし、恵弥のキャラクターも面白いです。また続編が出たら読みたい。 -
2012年8月、再読。
今度、函館に旅行予定なので久しぶりに読んだ。
クレオパトラは、薬なのか毒なのか。実在するのかしないのか。
鍵を握る博士が亡くなったとこから話が始まる。
誰が見方で誰か敵なのか、推理を進めながら二転三転するのが面白かった。結局、全ては燃えて何が真実か分からず、恩田さんらしい終わり方。
函館では、クレオパトラの影を探しながら、旅してみようと思った。 -
文句無しでございます。
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コロナウイルスが蔓延る今、読めてよかった物語。
こういうことって本当にあるかもな〜なんて思いながら、少々難しくも思いながら、楽しくページを捲った。
前作は読んでいないが、恵弥が魅力的なキャラクターだった。
人間の裏側というか、なんというか、頭が冴える人の考えることは怖いな…と感じたちゃらんぽらんな私なのであった -
ブラック・ベルベットを読む前に再読。
コロナ禍の今読むと、よりゾッとします。