犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 4262
感想 : 403
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575511550

作品紹介・あらすじ

闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった-史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の巻島に全ての責任をなすりつけた曾根と藤原が腹立たしい。

    曾根の甥で刑事課総務課長植草(32歳)の、後半で結構なページを割いての、大学生時代のストーカー気質ぶりが、読んでいてとても気持ち悪い。
    これ、警察・事件物の小説に本当に必要なのだろうか?
    下巻でこれから重要部分になるのだろうか?

    巻島の娘のいずみのデパートでのシーン。
    幼い我が子から、親として片時も目を離さないで欲しい。
    どうか下巻でこの母子の身によからぬことが起きませんように。

    足柄署から一緒についてきて欲しいと巻島から頼まれた津田長がとてもいい。

  • 「犯人に告ぐ 上」
    シリーズものとは知らず、漸くその第1弾を読了。


    六年前の誘拐殺害事件の犯人[ワシ]を取り逃がした失態。及びメディアに切れた責任を取らされた巻島警視が、嘗ての上司の思惑により、捜査が行き詰まっている連続児童殺害事件に引き戻される。そして巻島は再びメディアに対峙する。


    劇場型捜査とは、メディアに敢えて出て、犯人を誘き出すため、持ち得る切り札を上手く使いながら、徐々に犯人の尻尾を掴む捜査なのだが、それには、警察内部の邪な狙いが隠されていた。これがある種の驚きであり、滑稽で、若干しらける。


    それは、一応巻島の上司である植草のしょうもない失恋からの逆転勝ちを目指した、しょうもない下心である。しょうもなさ過ぎて、緊張感も薄れる。お前は学生か。明らかに邪魔キャラであり、巻島の境遇とは真逆の位置にある。メディアも現実と同じく鬱陶しい為、イライラも募る中の植草。全く、邪魔だ。


    そんな邪魔要素を潰してくれるのが、左遷された巻島を支えていた津田長なのだが、ある種彼が第二の主役になってくれることを祈るしかない。

  • 下巻へ。

  • 下巻への期待が高まるが、植草の恋愛事情のくだりは、下巻へのページ稼ぎかと思ってしまうほど蛇足に感じた。
    こんなに長々と書かなくても・・・。

  • 神奈川県警と警視庁の「帳場」争いのリアルさ、ディテールが警察小説として引きこまれ、テンポよく歯切れのいい文章が臨場感を生んでいる。「劇場型犯罪 vs 劇場型捜査」下巻に向けて期待感が高まります。

  • 2004年の小説とは思えないほど、新鮮味を感じる。初めての劇場型捜査という体験からでもあるし、犯罪捜査の一方で恋愛要素が絡んでいることも大きく影響している。今、上巻を読み終えたばかりで、これを書いているが下巻が非常に楽しみ。

  • 入りとしては面白い。対ワシにおける捜査および会見はお粗末さも良いところというのを上手く描写していてこういう引き込み方もあるんだなと思った。バットマン編はまだ始まったばかりで下巻に期待。植草は俗物で嫌い。

  • 犯人が誰かを推理して楽しむ小説ではなく、誘拐犯人を追う刑事の心の機微と成長を楽しむミステリー。最初は職業として誘拐事件に取り組む主人公の刑事に怒りすら感じたが(だからこそ失敗し失脚するのだが)、最後は自らをテレビの前にさらし者にして犯人を追う。その覚悟と最初の事件被害者に対する深い懺悔の思いに涙が出た。

  • 最初からドキドキ感あり!

    派閥争いや中間管理職の悲哀みたいな
    そんな実に共感できることもありで
    なかなか面白い展開です。

    映画は見ていないが
    トヨエツと巻島、かぶりますね。
    もうそのイメージで読んでいる(笑)

  • ドキドキする。
    始めの方の、あぁ悪い方に動いているという感覚、焦燥感
    家族の一大事での記者会見
    縁側で庭を見つめる元犯罪者のエピソード
    、それによって視界が広がる感覚

    主人公の感覚を感じれたり、理解しやすいく丁寧に表現されていて、ドキドキしながらあっという間に読み終わりました♪
    下巻も早く読みたいです。

    • nori-blueさん
      んーーうれしい感想だな~♪
      同じ本読めるのも幸せだね
      んーーうれしい感想だな~♪
      同じ本読めるのも幸せだね
      2013/10/07
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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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