- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575511550
作品紹介・あらすじ
闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒技に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった-史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。
感想・レビュー・書評
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★5 未読者に告ぐ! 今すぐ読みなさいっ 前代未聞の公開捜査が鬼熱!警察小説の傑作 #犯人に告ぐ
■あらすじ
主人公であるキャリア官僚の刑事は、自身のひとつのミスから、警察の失態すべてを背負わさせた。第一線から退かされた彼だったが、路頭に迷いつつある大きな事件のために再び捜査本部に呼び戻される。行き詰っている捜査を打開すべく、今までにない新たな捜査手法を打診されるのだった。
■レビュー
なんてスケールがでかい警察小説なんだっ
まさに映画でみたくなる作品ですね。すでにあるようですが、主人公はトヨエツですか~ かっこいいもんなぁ~、すばらしい。
名作とは聞いてましたが、下馬評通り最高でしたね。
なんといっても本作はエンターテイメント性がスゴイ。
序盤からフルマックスでスピード感抜群、いきなり手に汗を握るシーンから始まり、最高の胸クソ展開へ。これは読む手が止まらないですよ、続きが気になる気になる。
官僚体質、管轄争い、手柄争い、マスゴミの横暴など、ものの見事に警察小説です。人も背景もキッチリ描けていて、有り体に言えば間違いなく面白くなる展開ですね。
しかし本作の読みどころはこれだけじゃ終わらない。
劇場型捜査の舞台が幕開けになるのですが、これがまぁよくプロットが練られているんですよ。
いわゆる公開捜査になるんですが、こんなのは見たことがない。
現実にはありえないんでしょうが、背景や設定の作りこみがしっかりしているので、妙にリアルなんですよね… たぶん登場人物がイキイキと描かれているから、臨場感の伝わり方が違うんでしょう。
登場人物と言えば、ヒール役の刑事がイイ味だしてますね~
これこれ、やっぱり警察といえども人間だよねってことがにじみ出てるよ。
この刑事の暗躍がチラ見えしてきたところで上巻終了。って、続きが気になるよ!
ということで、レビューの続きも下巻にて。
https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4575511560詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
劇場型犯罪ミステリーに嵌っているというブク友さんに教えていただいた本。
小説の舞台に、住んでいるor住んだことがあるor通勤通学などで、よーく知っている場所が登場したことはありますか?
本書は上下巻ともまさにそれで、それだけでもう★5です(^_^)
この嬉しい興奮が輪をかけ、臨場感を味わうことができました。
小説とはいえ、地元でこんな悲しい事件が起こるのは嫌ですが…。
登場する二、三の人物に、コイツ〜〜と苛つきつつ下巻へ読み進めました(-_-メ)。→→→下巻へ続く
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(⌒▽⌒)アハハ!
なおなおさん、まずはイライラさせて、最後に気持ちよく解決というパターンでしたね。
巻島のパーソナリティーは徐々に好き...(⌒▽⌒)アハハ!
なおなおさん、まずはイライラさせて、最後に気持ちよく解決というパターンでしたね。
巻島のパーソナリティーは徐々に好きになりました。
自分の中で劇場型犯罪を好きになった作品!
ドキドキワクワクですよね。2022/07/31 -
ポプラ並木さん、コメントをありがとうございます。
最後、巻島さんが気持ちよく相手を嵌めてくださり、私の苛ついた気持ちはおさまりました(^_^...ポプラ並木さん、コメントをありがとうございます。
最後、巻島さんが気持ちよく相手を嵌めてくださり、私の苛ついた気持ちはおさまりました(^_^)
"フハハハハハ"…でした←犯人の手紙での変な笑い方w2022/07/31
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はじめての雫井脩介さん作品。
豊川悦司さん主演で映画化もされているみたい。
「劇場型捜査」という斬新なやり方で犯人逮捕に挑む過程や主人公:巻島が実直に犯人逮捕に取り組む姿が良かった。
上巻は、劇場型捜査が始まる前の地盤固め的な話がメインに感じられ、6年前の巻島の失態がどのようなものだったかも詳細に描かれている。曾根や植草といった残念な上司もいれば津田長のような人格者もいて、勉強になる。劇場型捜査を始めるにあたって事前に被害者遺族に誠意を伝えに行った津田長の姿がさすがで、巻島が信頼を寄せるのも納得した。
上巻の最後、上司:植草の行動が何やら怪しすぎる…
下巻で捜査に影響してくるのか、やめてほしいな。 -
ミステリランキング1位(どっちだっけ?)
過去、誘拐事件の解決で大失態を犯した警視が、未解決の連続幼児殺人事件の責任者として、テレビに出て劇場型捜査の主役として復活する。
たしかに警察小説として、本部と所轄の綱引きや権力闘争の描き方は面白い。ただ、主人公含めて登場人物にあまり感情移入できないのが残念。嫌なヤツも多すぎる。 -
「犯人に告ぐ 上」
シリーズものとは知らず、漸くその第1弾を読了。
六年前の誘拐殺害事件の犯人[ワシ]を取り逃がした失態。及びメディアに切れた責任を取らされた巻島警視が、嘗ての上司の思惑により、捜査が行き詰まっている連続児童殺害事件に引き戻される。そして巻島は再びメディアに対峙する。
劇場型捜査とは、メディアに敢えて出て、犯人を誘き出すため、持ち得る切り札を上手く使いながら、徐々に犯人の尻尾を掴む捜査なのだが、それには、警察内部の邪な狙いが隠されていた。これがある種の驚きであり、滑稽で、若干しらける。
それは、一応巻島の上司である植草のしょうもない失恋からの逆転勝ちを目指した、しょうもない下心である。しょうもなさ過ぎて、緊張感も薄れる。お前は学生か。明らかに邪魔キャラであり、巻島の境遇とは真逆の位置にある。メディアも現実と同じく鬱陶しい為、イライラも募る中の植草。全く、邪魔だ。
そんな邪魔要素を潰してくれるのが、左遷された巻島を支えていた津田長なのだが、ある種彼が第二の主役になってくれることを祈るしかない。 -
闇に身を潜め続ける犯人。川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せ、ついに神奈川県警は現役捜査官をテレビニュースに出演させるという荒業に踏み切る。白羽の矢が立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも大失態を演じた巻島史彦警視だった…。史上初の劇場型捜査が幕を開ける。第7回大藪春彦賞を受賞し、「週刊文春ミステリーベストテン」第1位に輝くなど、2004年のミステリーシーンを席巻した警察小説の傑作。
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うーん
冒頭の誘拐事件は警察にイライラしかしない
上巻たけではまだ盛り上がりに欠ける
著者プロフィール
雫井脩介の作品






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