恋刃 (双葉文庫―R/EVOLUTION (ご-04-05)) (双葉文庫 ご 4-5 R/EVOLUTION 4th Mission)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (535ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575511994

感想・レビュー・書評

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  • 叙情詩のように美しく、交響曲のように複雑なピースが計算し尽くされてつながる作品。
    五條瑛の革命シリーズ、第4弾。


    亮司が、彫翔が、すみれが、大川が、鳩が。そしてもちろん、サーシャが。

    一人一人のあがきももがきもすべて超越したようなサーシャと、
    その小さなくびきにさえ足を取られて命を落とす命が、
    同じニンゲンではないかのように見える対比がこの巻はことさらに、際立っていたように思う。

    そうしてこのタイトル。

    恋は間違いを導き、愛は破滅を誘う。

    続くタイトルは、「愛罪」。
    進むのがコワイ!

  • 4巻目。今までの繋がりに新しい事柄がプラスされそれぞれの関係性もかなり複雑になってきたが、面白さも格段に増してきた。タイトルもたった二文字しかないのに内容を的確に言い表している。プロローグ、途中で何度も立ち返ってしまう。あの相手は…。リャンははじめからおや?と思ったが、やっぱりあの女だったのか。大川も相変わらず内と外の印象が違う怖い奴だった。サーシャがついに自ら動き始めた。でも彼の真の目的だという大きな過去とは。それを手に入れてどうするのだろう。とにかく片時も目が離せない。一字一句漏らさずについていく。

  • 読了。

  • シリーズ4作目。
    プロローグが色っぽくておののいた初読時の若かりし記憶....そしてサ様のラスボス感よ....。
    書き下ろしの掌編は爽やかでその落差にもびっくりしました。

  • 五條瑛の革命シリーズ。
    己が居場所、祖国、希望を失った男達が、もう一度夢を抱き、国を手に入れるために戦うことを決意した熱き男達の物語。

    今回はシリーズ四巻目。
    主人公は彫り師の彫翔と、国家公務員の桑田とその妻の聖美。題名の通り、恋に身を狂わせてこのれまでの自分を傷付け殺し、破滅へと突き進む人間達にスポットがあたっている。

    プロローグがえろくてなんじゃこりゃ!こりゃどの登場人物の心情なんだ!?とドキドキしてしまったけれど、途中で予想外のキャラクターのものだと判明する。そして読了後に読み直してみるとそういうことだったのか!と興奮した。
    これまでの登場人物達がどんどん顔を出してきて、複雑な人間模様を孕んで物語は淀みなく進行する。謎だった部分が明かされてゆくので読んでいて本当に面白く爽快。早く続きが読みたくて止まらない。
    サーシャの前では一巻の頃のような子供の態度を取る亮司が可愛い。もはや魅せられてしまったから、彼無しでは生きられない。なのにサーシャは亮司にもすみれにも思い入れはない。。。サーシャの心理描写と背景をはよう見たい!

  • 普通の人が道を違えると、どこまで墜ちるかわからない怖さのような物を街と教会の子供達に感じた。
    「あの人は薔薇」とか笑うところかと思ったけど、本人は真剣だしな。言ってみたいけど、誰かを中心に生きることで人生がコントロールをなくすのは怖いなとも思う。
    知らずに読んだけど4巻だったんですね。。。仕方ない読もう。

  • 亮司とサーシャの会話でそのシチュエーションを想像していつも赤面してしまう(笑)
    登場人物がそれぞれに恋に溺れていて、それがすべて一方通行でいじらしい。
    文句無しに面白かった。

  • かつてのキャラの再登場に、新たなキャラも加わり、複数の人物が一気に動き出した巻。
    ファービーに政治的隠謀にヤクザ闘争も一気に動いて話に引き込まれてしまった。

    各巻読み進めるのに文庫本の分厚さなど全然苦にならないどころか、読み終えるのが惜しく感じる位。

    しかし、プロローグがそういう意味合いだったとは!!
    いや~、思わぬところで濃い萌えも堪能出来ました…

  • タイトル読めない。 れんぱ でいいのかな。
    恋に落ち、人生堕ちていくみたいな。

    普通に生活していた桑田夫妻。 二人にそれぞれ思惑のある男女が近づいてくることにより、二人はそれぞれ恋に落ちていくのであった。

    エナはヤスフミ思いつつ、ハーシーといっしょにいるし。
    鳩もすみれもあいかわらずそうだし。
    亮二(カタカナやめたみたい)もあいかわらず画廊。
    サーシャは神出鬼没。 
    物語はあまり動かない。

    堕ちていくのがわかっていても、離れられない。 もう戻れない、みたいな。 好きなことして、堕ちていくなら、いいのではないかと思う。

  • ほぼ10年ぶりに手に取った革命シリーズ!やっぱり面白い…このテンション、熱さ、久しぶりだなー

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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