Presents (双葉文庫)

著者 :
制作 : 松尾 たいこ 
  • 双葉社
3.88
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本棚登録 : 1907
レビュー : 237
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512403

作品紹介・あらすじ

私たちはたくさんの愛を贈られて生きている。この世に生まれて初めてもらう「名前」。放課後の「初キス」。女友達からの「ウェディングヴェール」。子供が描いた「家族の絵」-。人生で巡りあうかけがえのないプレゼントシーンを、小説と絵で鮮やかに切りとった12編。贈られた記憶がせつなくよみがえり、大切な人とのつながりが胸に染みわたる。

感想・レビュー・書評

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  • 自分に「名前」があるのは、あたりまえだと思っていたけど、名前は親からもらう最大のプレゼントなのですよね。
    今まで関わった人たちから、形のあるもの、ないもの、いろんなものをもらって今日まで来ていることを思い知らされました。
    角田さんの本を読むと力が湧いてくる。
    この本もまさに私にとってPresentそのものです。

  • 女性が一生に貰える大切なプレゼント。

    それを、誕生から終焉まで書かれていてよかった・・・。

  • 女性が一生の中でもらう贈り物についてのお話。

    個人的には、なくしたものたちの国の方が好きだけど、心がぽっとあたたかくなるお話たちです。

    松尾たいこさんの絵も素敵。

  • ちょうど具合が悪いときにお布団のなかで読んだからか、『料理』が身に染みた。この家族の感じがまさに今。普段、滅多に体調不良を起こさない私だから、こんな時は気弱になっちゃって、もう死んじゃったらどうしようまで考えてしまう。ダンナや子どもたちからの抱えきれないほどの贈りもの。父と母からもらった言葉にできないほど大切な贈りもの。貰ってばかり。ああ、わたしはみんなにまだ贈りものを渡してないよ。だから、まだ死ねない。大げさだけど、弱ってるときは悪い想像が膨らんでいく。そんなことグワングワンしてる頭で涙ぐみながら考えてるから、ラストの『涙』は本当にあったかくて切ない気持ちになった。

  • 「女性が一生のうちにもらう贈りもの」というテーマで書かれた本。すべての女性に読んでほしい作品。

    『FLOWERS』という映画を見たときにも思った。この本も、すべての女性に読んでほしい。FLOWERSのほうが感動したけど。

    『鍋セット』が1番好きかな。2番目に『絵』が好き。『涙』ももちろんいい話だけど、展開が予想できちゃったから・・・。

    私も贈るよりも贈られたプレゼントのほうが多いのだろう。贈られた品物はいつかなくなってしまっても、記憶はなくさないようにしよう。どうしても主観が入っちゃうけどね。

  • びっくりするほど良かった、この本!!中でも、鍋セット,ヴェール,絵,料理,ぬいぐるみがすごーくすごーーく心に沁みて、良かった…♡♡この本は本棚に入れたいって思った!装丁といい、中のイラストといい、本当に素敵な本だった´◡`♡

  • 題名のとおり、Presentにまつわる12の短編集。

    なかでも、「うに煎餅」がいい話だった。

    誰かにモノを贈るとき、ありきたりな(高いもんが良いもんみたいな)プレゼントよりも

    主人公が受け取った「うに煎餅」に感銘を受けた。

    ホワイトディに「うに煎餅」
    でもそれは、主人公の好物である。

    もう1人の男からもらったピアスとは違う。全然違う…

  • 私たちはたくさんの愛を贈られて生きている。
    この世に生まれて初めてもらう「名前」。
    放課後の「初キス」。女友達からの「ウェディングヴェール」。
    子供が描いた「家族の絵」―。
    人生で巡りあうかけがえのないプレゼントシーンを、小説と絵で鮮やかに切りとった12編。
    贈られた記憶がせつなくよみがえり、大切な人とのつながりが胸に染みわたる。

    うに煎餅っていうショートムービーを以前に読んでいてこの短編集を知って原作を読んでみました。やっぱり文章の方が頭に入ってくる。
    うに煎餅に出てくる悟君はすっとぼけてるけど良い事言うんだな。

    一編一編に暖まる様なうるっと来る様な物語が詰まっています。
    個人的にはうに煎餅、合い鍵、料理が好きです。
    社会に出るという事は十九個よぶんにチョコレートを買う事だ。

  • なんかぽわって気持ちが暖かくなる短編集でした。

  • まるでタイトルそのままの、包装紙のようなカバーイラストにずっと惹かれていたのだけれど(古本屋では)単行本しか見かけず「空中庭園」が肌に合わなかったのもあり手に取るのを躊躇していた作品。
    今回、旅行のお供用の文庫本探しで古本屋へ行ったときに偶然文庫版を見つけたので、思わず購入!

    女性が一生に受け取る贈り物を、12の短編で綴る。
    両親の願いが一文字一文字に込められた私の名前も、人生で初めての贈られものなのだなぁ…としみじみ思う。
    それぞれの短編を読みながら、自分がこれまでに受け取ってきた有形無形の贈られ物を思い出し、それらが物語る、言葉にしない相手の想いの深さに、胸がいっぱいになった。

    どこか懐かしくもある松尾たい子さんの挿絵はとてもやさしくて、物語に華を添える。
    今、私の周りには、こんなにも幸福が在るのだ、と感謝せずにはいられなくなる、心がきゅっと切なくなる本だった。
    読んで良かった。

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著者プロフィール

角田光代(かくた みつよ)
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。西原理恵子の自宅で生まれた猫、「トト」との日記ブログ、「トトほほ日記」が人気。

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