家族の言い訳 (双葉文庫) (双葉文庫 も 12-1)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 1744
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512465

作品紹介・あらすじ

家族に悩まされ、家族に助けられている。誰の人生だってたくさんの痛み、苦しみ、そして喜びに溢れている-。作詞家・森浩美がその筆才を小説に振るい、リアルな設定の上に「大人の純粋さ」を浮かび上がらせた。『ホタルの熱』『おかあちゃんの口紅』はラジオドラマや入試問題にもなった出色の感動作。あなたの中の「いい人」にきっと出会える、まっすぐな人生小説をお届けします。

感想・レビュー・書評

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  • 家族の話。
    それぞれが助け合い、支え合い、共に喜び合う。
    また、悩むこともある。
    そんな物語が8篇の本。
    中でも、「星空への寄り道」「おかあちゃんの口紅」が好きだ。
    どれも、心に染みる話だった。

  • 家族をテーマにした短編集。

    あとがきでも書かれているように、ストレートな作品集。
    「カレーの匂い」の最後の一行は、ちょっとびっくりしました。
    ほんわか詩集のような本でした。

  • 心に残った言葉
    あなたは、全部勝とうとするから、棘が、でちゃうの。
    人生なんて結局、51勝49敗程度で、いいの。
    でもね、その二つの勝ちが、最後には、物を言うんだから。…本当に賢い女は、負けてあげられる余裕をもってるの。それはね、小さくても、幸せに繋がる急所の掴み方を、心得てるってことなのよ。

    心に、響いたなあ~。

  • 良い意味で普通にありそうな話。
    なので、読みながら物足りなさを感じでいたのだけど、巻末の結城さとみさんの解説読んだ後は、なるほどなと…こういう見方で読んだらまた違う楽しみ方が出来るんだろうと、もう一回読みたい気持ちにさせられました。
    家族がテーマだとどうしても胸が熱くなりがちになってしまいます。
    ボロボロ泣けるという事はなかったですが、全て読み終えた後は読んで良かったと思える作品です。

    自分の家族としてのあり方を問いただしてみたくなる。

  • 家族を題材にした短編小説ですが、どの話も短いながら家族を切り取った話となっていて楽しめます。好みもあるでしょうが、数編は短編なりではありますが心に響くものがありました。

  • 無理やりのハッピーエンドではなくて良かった。現実もそんなもんだよなと共感したり、家族ほど難しい関係はないしどうにかしたくてもどうにも出来ない中でもなんとか前に進もうとする話しは良かった。

  • 八編の小説集。家族を題材にして書かれているのですが、最初の「ホタルの熱」を読んで思わず目が潤んできてしまいました。「おかあちゃんの口紅」、「粉雪のキャッチボール」も。読むと情景が直ぐに広がる描写も良かったです。

  • 星4.5
    ホタルの熱
    イブのクレヨン
    この二編が家族愛が強くて泣けました。

  • 読み手の年齢を選ぶ作品だと思う。
    若い時に読んだのなら印象にも残らないかもしれない。
    今、この年になって読んだことがよかったと思う。
    以外と多いからね「ああ、今じゃなかったなー」って作品。
    随分前に何かの雑誌で絶賛されてて
    なんとなく買ってあったけど
    長いこと手をつけてなかった。
    (本の表紙の感じも題名もぜんぜんソソラレなかったし)
    それが幸いした。読むのに適した年頃になってた。

    読書というのは意外と疲れる。
    腰も目も。あと内容も疲れる場合も多い。なので
    もっぱら最近疲れない短編やエッセイを読んでいる。
    そんな中でこの本を読みはじめ、
    一気に疲れず気持ちも素直に読めたところも好感。
    あ、でも
    学校の先生の話だけは
    モヤっとした。
    あの話、教育に関する仕事をしている人はみんなきっと
    「もやっと」とか「イラっと」とかすると思う。
    各話、自分と似た立場や仕事をしてる人は
    そういう感覚があるのかもしれない。
    だから評価が割れるのかな?

  • 仕事で疲れているときに、通勤電車の中で読むのにちょうど良かった。
    しんみりと心を打つ作品でした。

    「おかあちゃんの口紅」
    少年だった私の方が、何倍も母を喜ばせていたという一文に、自分も同じだと自覚させられました。

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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