竜巻ガール (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.29
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本棚登録 : 245
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512847

作品紹介・あらすじ

父親の再婚相手の連れ子と同居することになった高校二年生の哲夫。なんと義妹は同学年のガングロ娘だった!その日から破天荒で過激な彼女に翻弄される日々が始まる…。第27回小説推理新人賞を受賞した表題作の他、浮気性で能天気な夫を捨てた母、川で溺れる男を置き去りにして逃げた愛人、一回り年下の中国人の夫の秘密を見つけ心乱す妻など、トラブルに巻き込まれても軽やかに生きる女性たちを描いたデビュー短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 決して嫌ではないのだが、性が絡むシーン、愛人を見捨てて死の現場から逃げる女、などこれまで読んだ垣谷さんの本とは異質な印象の一冊だった。最後のひと回りも下の中国人の夫を持つ女の苦悩を描いた話が好きだったな。

  • 人と人との関わりをコミカルかつ軽妙に書いた短編集です。
    さらりと読めるし元気になれるのに、ひとつひとつどこか毒があるのが面白い。
    よくあるいい話ではなく、どこか歪んだ人々の戯画のような話ばかり。それでいて魅力がある登場人物ばかり。
    人間関係は付き合い長くてもどこか猜疑心が沸くし、嫌いと好きだけで判断できないところがありますね。諦めと許しが底に敷き詰められた関係が一番長持ちする気がする。その上に喜びを積んでいく方が強度が上がる気がします。
    特に好きなのは霧中ワイフかな。先が気になってしょうがない話でした。でも全体的に物語に魅力がありますので、どれもおススメ出来るレベルです。
    ブラックでいて明るくシュール。そんな小説です。

  • 登場人物が、最後いい人だったり、すごく頭のいい人だったりするのがおもしろい。

  • 好きな作家さんのデビュー短編集。
    身近なところであるかもなぁーという話が印象的な作家さん。
    デビュー作からそうなんだなぁーという感じ。
    面白かった。

    2018.6.23

  • 「竜巻ガール」いやー、これは・・・えぇ~っ!?
    「施風マザー」ぶほっ!いいっ!w これ好きっ!ww
    「渦潮ウーマン」いやいやいや、ないっ!これはないっ!!
    「霧中ワイフ」ををっ!・・・ぷっw お見事ww

  • 垣谷美雨さんの本は好きでよく読みます。
    「竜巻ガール」は、少し作風が違い、読みやすさもあるけど、主人公の心の闇、生きづらさを描き出していて、すごく切ない感じがします。
    その「生きづらさ」の解消法、もっと他の方法を選べなかったのか?と言いたくなることも多い。
    でも、その下手さっていうのが、私達の現実でもありますから、、、ある意味、とってもリアルなんだと思いました。
    ガングロメイクの裏には、そんな意図があったとは!
    って、切なくなりました。
    現実世界の私達にも言いたい。
    「もっと自分を大事にしよう」って。

  • 軽やかに生きる女性たちの短編集。

    親の再婚で義妹になったガングロ女子高生。
    浮気に詐欺に働かないクズな父を捨てて出ていった母。
    不倫旅行先で溺れた男を見捨てて逃げた愛人。
    一回り年下の中国人夫の不貞を疑う日本人妻。

    どこにでもある話ではないけれど、すっと入ってくるリアルな感じ。
    彼女たちは、みな逆境に強い。
    男に振り回されるようで、ちゃんと自分で立っている。
    自分ならどうするかなと考えてみたけど、きっと彼女たちのようにはできないな。

  • 表題作はあまり私の好みではなくて、その他の3編の方が面白かった。特に、不倫相手の上司を温泉で見殺しにした後でその妻や会社の跡取り息子と関わっていく「渦潮ウーマン」が良かった。プロポーズで終わっていたら都合のいい話だけど、オチも好き。主人公は卑屈で性格が曲がっていて最初はあまり好きになれなかったが、最後は強くて前向きで応援したくなった。

  • 第27回小説推理小説賞を受賞した作品。標題「竜巻ガール」の他に3編の短編が収録。

  • 自然体すぎてどこがと上手く言えないのだけれど、面白かった。引き込まれてさくさく進んだ。ガングロ女子高生が懐かしい表題作とか、中国人の旦那さんの奥さんが主人公の「霧中ワイフ」とか、他の二つも、どれもさらさらと読み進められて美味しいお茶漬けみたいだった。

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著者プロフィール

垣谷 美雨(かきや みう)
1959年生まれの小説家。兵庫県豊岡市出身、明治大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。ソフトウェア会社勤務を経て、2005年『竜巻ガール』で小説推理新人賞を受賞し、デビュー。代表作としてテレビドラマ化された『リセット』『夫のカノジョ』の他に、文庫化されてベストセラーとなった『老後の資金がありません』、『ニュータウンは黄昏れて』『子育てはもう卒業します』『避難所』『農ガール、農ライフ』『あなたのゼイ肉、落とします』『嫁をやめる日』『後悔病棟』『女たちの避難所』など著作多数。『結婚相手は抽選で』が2018年10月に野村周平主演でドラマ化された。

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