- 本 ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575513028
感想・レビュー・書評
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手に入れる事に必死だった頃を経てそれを守るために必死になる年代の家族の話。
互いの事情に精一杯でぶつかり合い、後で後悔してもやり直すのは難しく。
それでも今から出来る事、互いの気持ちを伝える事でまた新しい家族の形が始まる。
ありえなくはない出来事で平凡かもしれない毎日を守るために進んでいく家族の姿を描かれているこの本を読めて良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族は、良いなと思うときもあれば、その反面煩わしいなと思うこともある。
しかし、ずっと会わないとまた会いたいと思えてくる。
他人とは絶対に分からないことが、この本を通して見えてくる。
今一人暮らしをしてる人は、自分の両親や妹、姉、弟、兄のことをどんな風に思って日々過ごしているんだろう。
一日のほんの数分でもいいから考えてみて欲しい。
この本を読めば、家族ってかけがえのないものだと思えてくる。 -
「家族の言い訳」の続編。家族にまつわる8つの短編があります。その中で、「葡萄の木」「短い通知表」「荷物の順番」は思わず胸にくる作品でした。歳を重ねる毎に、親の気持ちが解るようになると、家族を(夫婦も含め)題材にした物語に、更に著者の言葉の使い方と文章の使い方で涙腺が緩んできます。
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知人から借りて(半ば押し付けられるようにして)読んだ一冊。
“家族”がテーマともいえる短編集で、ほろ苦くも心温まる話が集まっています。
色々問題はあっても、家族は家族なんだなぁ・・。 -
前作といえる「家族の言い訳」を心地よく読み終えて、期待を込めたこの作品。
そこそこの暖かさを感じさせてくれるが、「家族の言い訳」ので気が良すぎたということなのか。
とはいえ、人生半ばを過ぎたごく普通の人々のごく普通の悩みが目をそらすことなく描かれている。
そして彼らは明快な解決は得られないものの一筋の光明を得て先の人生を歩み出すことになる。 -
胸にグッとくる作品。ひさびさに家内に薦めた本。『家族の言い訳』のほうが秀作かな。
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すべてが丸く収まる短編。
簡単に許せないこともあるはず。 -
たとえ細い糸になっていたとしても、どれもこれもを抱えることができなくても、絆というものの強さを感じさせてくれる良書。ほろりと流れる涙が温かい。
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家族の考え方の違いやすれ違いを描いた短編集。どこにでもありそうな話ででも本人達にとっては大問題という事は多々あるという事だね。
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短編だけど読み応えと満足度あり 幸せな光が見えることがその要因かな
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