ダブル (双葉文庫) (双葉文庫 な 24-3)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575513325

感想・レビュー・書評

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  • はじめましての作家さん。
    なんだか好きな感じかも。
    表紙の意味が分かった時ゾワっとした。
    こわっ。

  • 永井さんの作品を初めて読みました。

    率直に言うと、嫌いじゃない程度。
    作品の謎(?)自体は途中で分かりましたし、最後まで読み終えてみても「現代社会なら、ありうる怖さだなぁ」くらいにしか感じられず。
    女性の描写はとてもお上手ですね。

    文体は割と好きなので、もう2~3作品読んでみます。



  • 結構早い段階から犯人の目星はつくのですが、最終的に解決に至るまでの流れに二転三転があります。最後の最後でタイトル「ダブル」の意味がわかるあたり、とっても面白かったです。それにしても乃々香という登場人物の気持ち悪さが際立っていました。

  • おもしろかった

  • 現実の世界でもおっとりで上品そうに見せかけたババアはくせ者だぞ (´Д`)
    ののかは何故か憎めないんだよなー。

  • これも一気読み。ダブルの意味は親子ということか。ちょっと嫌な人、不快な人というのはいくらでもいる。その源をなくす…正直と言えば正直ですが淡々と片付けるところが普通にありそうで怖い。余分な説明がないのですっきり読めます

  • ありがちな設定,オチだったな。でも面白かった。最後、でどうなった?って終り方は良かった。

  • 育ちが良くて、おっとりとした乃々香。
    愛する夫との子どもを妊娠中で、幸せの真っただ中にいる。

    フリーライターの多恵。
    雑用係兼任のライターから、一歩上のライターへと野心を募らせる。

    このふたりの視点で交互に語られるのだが、視点の移動が実にスムーズで、混乱は一切ない。
    追う者、追われる者として出会ったはずのふたりが、そうと知りつつ互いに友情を感じ惹かれあっていく過程にはとても納得ができる。

    だからこそ、どこに小説としての着地点を置くのかが気になって、読むのが止められない。

    デブでブスのくせに自信満々の女、小柄でネズミのような顔立ちのキーキー声の男、ボケているくせに女性とみると触ろうとするエロじじい。
    殺されたのは、他人に不愉快な印象を与える人物たち。
    見苦しいものは見たくない、排除したい、子どものために。
    そう思ってしまうことは仕方のないことかもしれない。けれども。

    殺された人たちにも、彼らを大切に思っている恋人や同僚や家族がいるのである。
    見た目では分からない、温かい絆を結んでいる人たちが。

    清潔で上質で悪意のかけらもない。
    ただ自己中心的なだけ。
    ある意味とてもピュアな連続殺人は、背中がゾッと寒くなる。

    最初はこの乃々香と多恵のふたりを書くことで「ダブル」というタイトルなのかと思った。
    でも、「ダブル」にはもう一枚ぴったりと貼りついていたピースがあった。
    それが怖い。

    最初に殺された鉤沼いづみの恋人、佐藤の造形が良い。
    佐藤の第一印象も極めて悪い。
    人として何かが欠けているのではないか?
    あまりにも自分勝手ではないか?

    佐藤は変わっていないけど、物語の終盤に出てきた佐藤のイメージは、決して不愉快なものではなかった。
    ああ、そういう人なんだ…。

    第一印象だけで人を判断してレッテルを貼るのは、つきあいの深くない相手にはやりがちなこと。
    だけど人って、そんなに単純じゃないし浅くもない。
    他人にレッテルを貼ること。それはとても傲慢なことであり、恐ろしいこと。

    作品の構成も追う者追われる者が二転三転して、ちっとも気が抜けない。
    息詰まるサスペンスに、一気に読み終わってしまった。

  • すっごくおもしろかった!得体の知れない恐怖。サスペンスなんだけどちょっと怖かったな。
    内容も盛りだくさんで、まだあるかまだあるかという感じで読み進め、時間の許す限り先へ進みたくなるような本でした。

  • 被害者女性の特異な容貌から注目を浴びた轢き逃げ事件、痴漢の容疑をかけられた男の転落死、色呆け老人が飲んだ薬物入り缶コーヒー騒動―同じ地域で起こった三件の未解決事件には、ある人物の姿が見え隠れしていた。謎を追う女性ライターは次第にその人物に魅入られていく…。彼女が辿り着いた真相とは。

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