夏を拾いに (双葉文庫) (双葉文庫 も 12-3)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575513516

作品紹介・あらすじ

「私たちには、いつだって拾いにいける夏がある」。"現代の人情話"の名手が描く、懐かしく瑞々しい、少年の日々。宝物のような友情、家族の絆。現代人が原点に立ち返る共有装置を込めた、ノスタルジック感動長編。

感想・レビュー・書評

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  • 「いつか僕なりのスタンド・バイ・ミーを書きたかった」てことばでつい手に取った 夏が始まったので読みました

  • 受験に追いまくれる息子は夏休みも塾と家の往復で子供らしい時間を送る事が出来ずにいた。父がふと漏らした子供の頃の経験に興味を示す息子。父が語り始めたのは、夏休みに不発弾を探した冒険の夏だった。
    僕は少年小説大好きなんで楽しんで読めました。

  • 一人一人の登場人物の微妙な感情を繊細に表現していて、物語のなかに吸い込まれるように一気に読めた。また臨場感溢れる描写も素晴らしかった。
    団地に住んでいたり、引っ越しを経験したり、中学受験をした私自身の小学生時代を考えると、恨みなく話せる友情、近隣の人たちとの距離の近さ、絆の強さを、羨ましいと思うほど、感動した。また、少年の時代と私の親世代が近いことから、親のことを見直したり、尊敬の心も感じ、話を聞いてみたいと思った。

    ちょっと本の内容から逸脱するが、羨ましい美しい人間の絆を描いている当時を今の時代と比較してどうか、と考えた。今は、昔と同じような人間関係を保つのは難しいと思うし、人間関係が希薄化しているとも言われている。しかし、メールや、ツィッター、mixi、facebookなどのネット環境が充実し、海外の人とも時差なく連絡を取ることが出来る。だからこそ、新しい友情や人間関係を築くことが出来るはずだ。一人にかける時間やお金が減るが、浅く広く、軽いタッチで関係を作っていける。それが良いとも限らないが、失ったものを憂うのではなくて、新しい価値を探せばいいのかなと思う。

  • 登場するアイテムに色濃い昭和を感じる、かつて少年だった人たちのための郷愁話。文体が素直で読みやすい。

  • 日本版「スタンド・バイ・ミー」
    こーゆー本すごく好き
    小学生の頃の夏休み、とりあえずみんなで集まって今日何しようかって話してる時間を思い出した

  • 大阪に転勤が決まったお父さん
    小学5年生の息子に子供時代の思い出を語る
    夏休みの自由研究に不発弾
    不発弾を・・・
    子供時代の出来事がいろいろ語られます
    懐かしさも感じられよかったです

  • 冒頭その時代らしい物事の陳列に飽きたが、最後まで読めた。

  • 私たち世代が、世代しか共感できない、昭和のあの時代の空気感、ひさびさに悪さをした友を思い出した。

  • ザ、少年の夏。
    夏にしか出来ないこと、本能的にやらなきゃいけないって知っていて、やることがある。
    昭和の夏の冒険や少年たちが、愛しい。

  • 「不発弾探し」を、通して一夏で成長していく姿がとても印象的。知らなかった友達の気持ち、親子気持ち、家毎に違う取り巻く環境。知ったことで言葉にできない感情に気づき、それらを持って大人になっていくんだね。今の世の中みたいに、人と関わりが薄い人間関係じゃ知り得ないものなんだろうな。

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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