- 双葉社 (2010年11月9日発売)
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感想 : 46件
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Amazon.co.jp ・本 (557ページ) / ISBN・EAN: 9784575513936
感想・レビュー・書評
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消防署を舞台とした青春お仕事小説かと思いきや、やはり「警官」シリーズをものする著者ならではの、登場人物それぞれにキャラが立ち、そしてサービス精神てんこ盛り、業界情報満載、一味も二味も違うエンターテイメントだった。
何しろ、売り言葉に買い言葉の勢いで「あくまで楽して得するためだけ」で、消防士になった元不良少年が主人公なのだから。そして、彼を取り巻く面々もそれぞれ過去を重荷に生きている。さらに、『そして、警官は奔る』でもテーマになった不法滞在外国人問題が絡んできて、入国管理官がキーとなる。
重い話や深刻な社会問題を取り上げながら、決して暗いストーリーにならないのは、主人公はじめキャラクターが魅力的だからだろう。
主人公の上司=隊長がまた、いい。彼が主人公に諭す。「どんな奴でも、どこかに必ずそいつに生きていて欲しいと願う人たちがいる。その人たちのところへ帰してやるために、もう一度やり直すチャンスを与える手助けをするために、そのために消防士はいる。」
続編も読みたくなる。 -
何気なく読み始めてみたら大当たり!
分厚いけどさくさく読めました。
消防のことだけじゃなく
不法に日本にいる外国人の話とか
普段あまり気にしないことも言及されていて
いろんなことを考えてしまう一冊でした。
埋み火も読みます! -
※文庫本は未読のため、レビューは単行本にて。
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20240115
第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。 -
途中まで…というかほぼほぼ最後に近くなるまでは、第二弾はもう読むまいと思う程どうも主人公が合わなかった。
救急車や消防車来て文句言う人や避けない人、私見た事ないけど何でこんな風に言わなきゃなんないの?と思ったり。
呪っとくだの。
そして、警察の扱い。
あんな警官も見たことない。
まぁ、救急も消防も今まで家族も含めてお世話になったことないし、私が接したことのある警察も良いイメージしかないから、平和な人生を歩んできてるって言うことだろうけど。 -
ものすごくおもしろい。仕事さぼっても読みたい本。手ごたえ十分。
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すごい小説だ。小説の醍醐味である疑似体験がどっぷり。
消防士を中心に、警察、入管。言葉は知っているし、その職業についている人たちの職場の近辺もよく通過するけれど(入管は、空港くらいかな)そうなのか、こんな仕事ぶりなのか、とたっぷり体験。考えさせられることも多かったけれど、極力主観を持ち込まないように突き離し気味で読破。世の中の仕組みとして気になっていたこともいくつか解決。ありがとう、小説。 -
消防士だった父親。
休日でも、家族よりも、人命救助を優先した男。
幼いころは憧れていたのに、いつからか蔑むようになった。
そんな父親はアル中の男を救って亡くなった。
目標もなく、要領よくワルをしていたが、
父親が救出し兄弟のように育った男の言葉に反発し、
いまでは新人消防士。
やる気はないし文句は多いが、なんだかんだと
人助けしてしまう。
不法外国人の摘発に絡んだ連続放火事件に巻き込まれ、
今まで考えていなかった様々なことにぶつかっていく。
事件そのものよりも、登場人物たちの考えや言動が、
面白いです。
続編も読んでみたくなりました。 -
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不法滞在の外国人が暮らす木造アパートで放火!現場に出動した新米消防士・大山雄大は“水をかけると広がる炎”に疑念を持ち、独自の調査を開始する。だが、やがて第二、第三の凶行が…。熱いハートを憎まれ口で隠し、火事も事件も正面突破。雄大のまっすぐな言葉と行動がでっかい感動を呼ぶ、青春消防ミステリー。
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正直、読みづらい。感情や二人のやり取りを事細かに説明しすぎていて入り込みずらかった。
主人公の答えを探す姿にはグッと引き込まれた。
H27.6.13~6.23読了。 -
伝えたいことが多すぎて、
ちょっと長くなりすぎたかなぁという感じ。
消防士や消防署のことも
知らないことが多くて、それはとっても興味深かった。
特殊な職業だから、どうしても、
使命感に溢れている人ばかりと思いがち、だけれど
確かに、雄大のような考え方の人がいてもおかしくないと思う。
だけど、日常の仕事が非日常だから、
おのずと使命感を持つようになる、
そんなような気がする。 -
警官物、救急車物、に続く消防車物。というよりこちらが本線で最前読んだ救急車ジャックの「ロード・ゴー」はそのスピンオフものというのが正しい位置づけらしい。赤羽台消防署の新米消防隊員大山雄大が主人公で、消防車で出動して火災鎮火に奮闘する、といいたいところだけれど少しく趣きが違う。不法滞在外国人アパートに入国管理局の手入れがはいる、と同時に不審火によって火災が発生するという事件が連続し、誰が何のためにというミステリ仕立てになっている。この読みにくい名前の著者の作品はどれも社会的な問題が中心に据えられていて、本作は搾取される一方の貧しい外国人と、知っていながら頼らざるを得ない町工場主、悪いのはいったい誰だという構図になっている。大山君はどちらかというとかなりいいかげんな事なかれ主義でありながら、どんどん事件の中心に巻き込まれていき、解決に貢献してしまう。そこには都合よすぎるオールマイティーの世捨て人の協力人がいたりして、話がうますぎるものの、まあエンタメと思えばこんなものか。ただ、消防車ものにしては肝心の出動~火消しの部分が少ないのが残念かな。
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消防士が主人公と言うことで、本筋はもちろんなのですが、冒頭から随所に差し挟まれる消防士の仕事や制度についての盛り沢山の説明が面白かったです。
現場での緊迫感は、映画の「バックドラフト」を、本筋で扱われるテーマは同著者の「そして、警官は奔る」を彷彿とさせるものがあります。
こんな言い方をしましたが、二番煎じと言っているわけではありません。
むしろ、ミステリー、サスペンス、青春、家族、社会問題などの要素を目一杯詰め込んで、そのどれもをきっちり堪能できる大傑作だと思います。
武本や潮崎が活躍する「警官」シリーズ以外の著者の作品は初めてでしたが、主人公の活躍による痛快な部分と、個人では解決できないような大きな問題に対するやるせなさの部分が、絶妙にミックスされ強く印象づけられるというのが、日明作品の魅力ではないでしょうか。
500ページ越え(かつ、最近にしては字が細かい)の迫力ですが、一気に読ませる力のある作品ですし、ビビらずに(笑)多くの人に読んでほしいです。 -
ミステリー小説の要素も入った若手消防官の成長物語。ずっと主人公の1人称での語りで展開していき、非常に軽い文体。ただ、分量が多いのですいすい読めるというわけにはいかなかった。読後、少しやるせない思いになりつつも、ほっこりとした気分になれた。消防士や入国警備官の普段の仕事の実態もよくわかり、面白かった。
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警察小説読み過ぎてたので、消防士の世界は
ちょっと新鮮だった。
ビール飲んでバイクに乗ってはいけないと思う。
日明恩の作品
