犯罪小説家 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.04
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本棚登録 : 1384
感想 : 164
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514322

作品紹介・あらすじ

新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木ノ瀬蓮美の"伝説の死"を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の"伝説の死"の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の裏に待居と似た男の存在があると気づき-。その企み、恐怖は予測不能。待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 先週、次男と「そろそろ読書感想文の本を決めないとね〜」って話をしていたんです。

    昨夜から 次男が真剣にこの本を読み始めています。

    え、まさかの読書感想文 この本ですか??
    いや、いいよ。むしろ読みたいよ、その感想文。
    どのシーンに感銘を受け、物事の見方が変わったのか。

    わたしの感想はこうだよ。

    『この本は、題名に惹かれて手に取りました。しかし、1度読んだことのある本でした。が、ラストをすっかり忘れていたため 最後までしっかり読みました。これからミステリーを借りる時は 題名だけで判断しないように気をつけようと思います。』(本日2度目)

    いやー「火の粉」のような ゾワゾワハラハラ作品でしたね!

    さて、もうすぐ次男が部活を終えて帰ってくるので 本屋さんデートしてきます♪ .*

    読書感想文、好きですか?
    わたしは苦手です。
    長女は中学生の3年間とも
    「先生 まともに読んでないから気づかれないっしょ」と同じ本(きみの友だち 重松清)で感想文書いてました。そして気づかれませんでした笑

    • ゆーき本さん
      え!それ見てみよう!
      お友達 なかなかいいセンスーദി ᷇ᵕ ᷆ )♡
      すき!
      次男は 去年 伊坂幸太郎の「逆ソクラテス」にして なん...
      え!それ見てみよう!
      お友達 なかなかいいセンスーദി ᷇ᵕ ᷆ )♡
      すき!
      次男は 去年 伊坂幸太郎の「逆ソクラテス」にして なんちゃら賞もらった(๑⃙⃘´꒳`๑⃙⃘)エヘヘ
      2023/08/05
    • ゆーき本さん
      ほほう、なるほど〜!
      「親に感謝すれば収まりがいい」笑
      ほほう、なるほど〜!
      「親に感謝すれば収まりがいい」笑
      2023/08/05
    • みんみんさん
      すご〜い!!
      きっと本読みのセンスいいのよ笑
      それは楽しいわ〜
      クセのあるの読んだ時の感想聞いてみたいわ〜笑
      すご〜い!!
      きっと本読みのセンスいいのよ笑
      それは楽しいわ〜
      クセのあるの読んだ時の感想聞いてみたいわ〜笑
      2023/08/05
  • 文学賞を受賞した小説家と、その小説の映画化を、担当する思い込みの激しい脚本家。脚本家は公園の池で亡くなった自殺集団「落下の会」の代表の登場人物と作中人物を勝手に重ね合わせて暴走していく。
    とにかく長くてダラダラした小説。プロットも正直裏切りも何もなく、このまま終わるんか?という感じ。
    クライマックスの登場人物2人の心理描写は、さすがだなぁと感じたけど、そこまでが長すぎた。

  • 「犯罪小説家」=「犯罪する小説家」か?
    と読み終わってから考えると思ってしまう。
    小野川だけが異常な感じだと思ってたけど、待居も、かなりやん。
    何か、小説なり、映画なりを実現する為には、何でもあり的な。
    犯罪してんのに、犯人分かってんのに自己実現を優先させて。それがラストで面白いのは確か。
    まぁ、犯人は、タイトルを気にしなくても2択しかなさそう…

  • 裏表紙読んでなをやとなく買った一冊。

    序盤から中盤くらいまであまり興味が持てない内容だけあって読んでて楽しくなかった。

    自殺も正しい行いみたいな事が書いてあり、なんとなくわかる気もするが、共感はもてない。

    謎の人物が意外な人だった事にはちょっとビックリした。

    終盤はいろいろ謎がわかりよかったが、映画監督の人は最後まで好感持てなかった。

    自殺の事がちょっとわかった小説でした。

  • 裏切られる展開は最後まで楽しめた。
    果たして殺されるべきだったのかという人物がいることへの後味の悪さ、真犯人の人物像と動機が少し弱いように感じる部分がありました。

  • 2013.10.9読了。
    たいていの物語には主人公がいて、それ目線で話が進むことが多い。
    今回もその感じで読み始めたけど進めど進めど主人公が見えてこない。
    半分読み終わったあたりから、なんとかキャッチし始めたんだけど
    やっぱり後半に差し掛かって、急に目線が変わる。
    そしてその目線も・・・。

    雫井作品は、火の粉→犯人に告ぐ→本作だったけど
    火の粉の時の不気味さがまた味わえた。
    転がるように読み進めて夢中になってしまった。
    やっぱり雫井作品面白い。今のところハズレなし。
    あまり不気味は好きじゃないんだけどな。。。なんでかな。

  • 後半から、一気に面白くなった

  • 作家、待居涼司の出世作「凍て鶴」を映画化したいと名乗り出た小野川充は奇才と呼ばれている。
    人並み外れた世界観を持ち、「凍て鶴」とは似つかない実際に世間を騒がせた自殺系サイト、落下の会の事件を「凍て鶴」の映画に絡めようとする。
    小説とは全く別の顔を持つことになる展開に、待居も困惑するが…
    そこにライターで、以前 自殺系の本も執筆したことのある今泉に小野川は落下の会の謎に迫らせる。
    どんどん、落下の会の過去にのめり込んでいく今泉。
    一体、小野川は何を考えているのか?
    小説の映画化から、過去の事件まで…そこにどんな共通点が?
    最後までモヤモヤする展開が…

    2022.6.12

  • 自殺サイトの事件解明を軸に展開していき、テーマのせいか終始ジメジメしたような気配が漂っていたように思います。
    後半からストーリーの動きが早くなってきて引きずられるように読み進めました。

    本作品のあとの解説に「業」がこの小説の骨格を形成している、というくだりがありますが、まさにぴったりだと思いました。

  • 小野川の鋭い感受性に脱帽!
    2/1/28

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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