犯罪小説家 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.02
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本棚登録 : 1125
レビュー : 148
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514322

作品紹介・あらすじ

新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木ノ瀬蓮美の"伝説の死"を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の"伝説の死"の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の裏に待居と似た男の存在があると気づき-。その企み、恐怖は予測不能。待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 2013.10.9読了。
    たいていの物語には主人公がいて、それ目線で話が進むことが多い。
    今回もその感じで読み始めたけど進めど進めど主人公が見えてこない。
    半分読み終わったあたりから、なんとかキャッチし始めたんだけど
    やっぱり後半に差し掛かって、急に目線が変わる。
    そしてその目線も・・・。

    雫井作品は、火の粉→犯人に告ぐ→本作だったけど
    火の粉の時の不気味さがまた味わえた。
    転がるように読み進めて夢中になってしまった。
    やっぱり雫井作品面白い。今のところハズレなし。
    あまり不気味は好きじゃないんだけどな。。。なんでかな。

  • オノミツが大嫌いなキャラクター。
    ~ですよ の物言いが心底嫌い。

  • 主人公の小説家が書いた本が映画化される事になる。監督をするもう1人の主人公である脚本家は、過去のある事件と結び付け物語を大幅に変更しようとしていた。事件と小説の匂いが同じだと言うが、内容は全く違う。しかし事件を詳しく調べる内に、小説家と事件の繋がりが解っていく…やや強引な展開だなぁと思いつつも、物語がどこに向かうか分からずなんだなんだと読み進める内に、事件を調べるライターがどこか不気味な主人公達に翻弄されていくホラーな展開に惹きこまれた。閉鎖された自殺サイトのカキコミから、自殺サークルの幹部を探す過程は、ネットの先に広がる闇に引きずり込まれていく感じがして面白かった。ラストの筋はある程度想像していた通りではあったが、殺人を作品への創造力として正当化する主人公の不気味さが際立ち、良かったと思う。

  • さすがにしかけにまでは気づけなかったけど、
    途中で真犯人がだいたいどっちかわかるし、
    もう、正直どっちでもいい、っていう気持ちになりながら最後まで頑張って読みました。

  • 最後まで誰が怪しいのか分からず、最後までワクワクしながら読めた。が、結果は「やっぱりね」。

  • 面白かった!

    雫井脩介氏の小説はずっと気になっていて、いつか読んでみたいと思っていた。特に「犯人に告ぐ」が気になっていたのだが、初読みの作家さんで上下巻というのはちょっとハードルが高くて躊躇していたところ、たまたま「犯罪小説家」というタイトルが気になって調べてみると、なんと雫井氏の作品だったので即買い(笑)

    でもって、即読破!
    460ページ位あるのに、あっと今だった。
    前半と後半でかなり色が違う。前半は淡々とそれでいてイライラとさせられるようにあちらこちらに引っ張り回される感じ。後半はぎゅうっと視野が狭まってくるのにそれでもまた感情を揺すられる。
    トリックとか大どんでん返しとかはないのだが、存分に振り回されて、着地点はそこかー!と思ったところでまた、ふわっと別のところに持って行かれる。それがなんとも心地よい後味となった。

    あらすじは
    「新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木ノ瀬蓮美の"伝説の死"を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の"伝説の死"の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の裏に待居と似た男の存在があると気づき-。」

    自殺サイトの謎解きが軸なのだが、ある意味エンターテイメントだなと思った。
    また、待居涼司、小野川充、今泉知里、心にそれぞれの闇を持つ登場人物が魅力的である。

    めっちゃ小規模ではあるが、「演じる」ことも「書く」ことも経験のある私としては、共感というか共鳴するところがあって、ラストは賛否両論あるっぽいけど、これで良いっていうか、これが良いって思えた。
    ただこれを映像化してしまうと、チープになってしまいそうな予感はするなぁ・・・。

    雫井脩介氏の他の作品も是非読んでみたいと思う。

  • 何年かぶりの再読 仕事が忙しくなったんで1か月かかった

  • 雫井脩介の長編サスペンス。
    文学賞を受賞した小説の映画化をめぐり、原作者と監督、フリーライターが、ネットの自殺系サイトの謎を解こうとする姿を描きます。
    正直、中盤までなかなか進まぬ展開にイラつきましたが・・・371ページからの急展開に、後半は一気読みで。
    が、落とし所・・??
    あそこまで引っ張っておいて・・・感は否めませんでした。

  • 新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は独自の理論を展開し、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木ノ瀬蓮美の“伝説の死”を映画に絡めようとする。一方、小野川に依頼されて蓮美の“伝説の死”の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、事件の裏に待居と似た男の存在があると気づきー。その企み、恐怖は予測不能。

  • ちょっといまいち
    何を伝えたいのか良く分からない。
    かつ、淡々と進んでいって、盛り上がりにかける、といった感じです。とくに前半はかなりいまいちで、ようやく後半になって、およよっとなり、最後の最後でなんとかまとまった感じ。

    ストーリとしては、新鋭小説家と鬼才脚本家と女性ライターから構成される物語。
    小説「凍て鶴」の映画化に伴い、その脚本、監督を独自の視点で展開しようとする脚本家。
    この脚本家がかなりうざい!(笑)
    ずかずか人にかかわって来て、嫌いなタイプです。
    さらにこの脚本家がネットの自殺系サイト「落花の会」の主催者の女性の死をその映画に絡めようとします。
    「落花の会」からインスピレーションを得るために執拗に調べる脚本家と女性ライター。
    一方で、その話に全くついていかない、ついて行きたくない原作者。二人の行動に不快感を募らせていきます。
    一方で、「落花の会」に小説家がかかわっているのでは?と疑い始める女性ライター。
    その真相は?
    という展開で、その展開が分かるようになるのがほんと後半です。
    それまではずーっと脚本家のうざい行動が語らていきます(これは作者の術中にはまっていますが)

    結局、自殺系サイトで起きたことを結果的に暴いていくわけですが、それがこの小説で伝えたかった事なの?
    ってなって全くスッキリ感がありません。
    だらだらっと物語が進んでいき、なんとなく、謎が出て来て、女性ライターが首を突っ込んで、結果、それが解明された。
    ってな感じになっていて、なんか、スッキリしないんですよね。

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著者プロフィール

雫井 脩介(しずくい しゅうすけ)
1968年、愛知県生まれの小説家・推理作家。専修大学文学部卒業後ひとたびは就職。出版社などを経て、1999年内流悠人(ないる ゆうと)という筆名で応募した『栄光一途』が第4回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、2000年同作でデビューする。
2004年『犯人に告ぐ』が、2004年版「 週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、2005年版「このミステリーがすごい!」で第8位、第26回吉川英治文学新人賞の候補として選ばれ、第7回大藪春彦賞を受賞。豊川悦司主演にて映画化・ドラマ化。代表作となる。
2006年に恋愛小説『クローズド・ノート』を発表し、沢尻エリカ主演で映画化。2013年刊行の『検察側の罪人』は2013年度「週刊文春ミステリーベスト10」4位など評価を受け、2018年8月24日木村拓哉・二宮和也共演で映画化。

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