仏果を得ず (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 3936
レビュー : 502
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514445

感想・レビュー・書評

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  • おもしろい。
    文楽に興味がなくても、気になってくる。

  • 『あやつられ文楽観賞』後の『仏果を得ず』だったので、分かりやすく入り込み易い。
    一度は文楽を見てみたいと思わせるところはさすが。

    2013.10.1読了

  • 小説という舞台の中に、
    こうも自然に「文楽」という伝統芸能が
    息づいていることに驚嘆する。

    健を語るのに、描くのに
    文楽への愛はかかせない

    だけど健はただ文楽に命を懸けるわけではない
    勿論恋もするし、恋されるし
    友情もあるし、師弟愛もある

    それを全て「文楽」という一つの筋で描いていく
    文楽を知らずしても、
    自然と自分が健大夫の傍にいる、
    文楽に関わる一人のように
    読み進めることができた

    何かに打ち込んでいる時、
    一つのことに集中しなければならないとき
    単に外界との接触を断つことがベストではない。
    時に邪魔されながら、煩わされながらも、
    でも自分の答えに結びつくヒントとなる
    だからこそ、世間で大成しているその道の人は
    博識で、思慮深い人が多いのかもしれない。

    極めることができなくても、
    極めようとする人でありたいと思った。
    「長生きすればできる」と。

  • とっても面白かった!
    なんか義大夫は古い言葉で話すのに
    師匠も健も結構現代人なところがをかし!笑

    一気に読んじゃいましたーん

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「一気に読んじゃいましたーん」
      三浦しをんの書く話でも、これは元気が出る系上位です。
      此れを読んだら「あやつられ文楽鑑賞」も是非!
      「一気に読んじゃいましたーん」
      三浦しをんの書く話でも、これは元気が出る系上位です。
      此れを読んだら「あやつられ文楽鑑賞」も是非!
      2013/06/20
    • 夏実さん
      コメントありがとうございます♡

      そうですね、すごく元気が出ました笑
      あやつられ文楽鑑賞…
      学校で探してみます(^o^)ゝ
      コメントありがとうございます♡

      そうですね、すごく元気が出ました笑
      あやつられ文楽鑑賞…
      学校で探してみます(^o^)ゝ
      2013/06/30
  • 三浦しをんの作品とあって読む気になったけれど、これまで文楽の事は全く興味もなく、読み始めは楽しめるかどうか不安でした。
    が、そんな不安も全く無用で、見たことが無い文楽と言うものがおぼろげながら想像出来、とても面白く読めました。
    主人公をはじめ登場人物がそれぞれとてもユニークで親しみが持てたのも、読みやすかった理由の一つ。
    そして主人公の芸や恋の悩み葛藤と、文楽の有名どころの作品とからめ方がさすがでした!!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「とても面白く読めました。」
      三浦しをんって、凄いですね!
      「とても面白く読めました。」
      三浦しをんって、凄いですね!
      2014/03/17
  •  文楽の太夫としては、まだまだ若輩者の健は、師匠・銀太夫に三味線の兎一郎と組むよう言い渡される。
     図書館で借りて読んだが、やっぱり持っておきたいと文庫で買ったので再読。

  • とってもおもしろかったです。
    文楽に全く触れたことがないので、理解できるかな…と思いながら読み始めましたが、初心者にもとてもわかりやすく書いてあって、逆に文楽を見に行ってみたくなりました!
    銀大夫のキャラが好きすぎます(^^)

    しをんさんが文楽をどういった観点で楽しんでいるのかがよくわかる小説です。
    しをんさんって、本当にいろんなことに興味をもって、深く勉強されてるんだなと思って、ますます好きになってしまいました。

    健の、「俺にとっての一番は未来永劫、義太夫なんです。真智さんは二番目です。それでもええですか。」っていうセリフが男らしくて大好きです。
    それにあっさり返答する真智さんも大好きです。

  • 文楽の世界、というある種特殊な世界を舞台とした青春もの、1人の青年義太夫の成長物語。

    正直、文楽という世界をあまり知らなかったワタシですが、すごく面白く最後まで一気に読んでしまいました。

    文楽の演目が各章のタイトルになっているのですが、その演目にちなんだ主人公をめぐるエピソードになっています。
    また、主人公の健が、学生時代はどちらかというと、やんちゃなヤンキーっぽい学生で、ふとしたことから養成所に入り、義太夫を目指す、という設定なのも良かったです。元々そういう家系で…というよりもスタート地点のハードルが高めなのが、彼の成長が如実にわかりやすかったような気がします。

    人間国宝でもういい年なのにやんちゃな師匠の銀太夫、その銀太夫を軽くいなす猛獣使い的な相三味線の亀治、健の相三味線のちょっと不思議キャラだけど芸には妥協しない兎一郎、とにかくストレートな恋人の真知とその娘ミラちゃん…などなど、個性的な脇役達もキャラがしっかり立っています。

    それぞれの章のキーになる文楽の演目ですが、初めは250年もの前のストーリーなので、健も演じる登場人物達の心情がつかめず、かなり悩んで試行錯誤を繰り返します。(特にラストの仮名手本忠臣蔵の早野勘平腹切の段は読み手のこちらもはじめは人物像がつかみにくく、健とともに悩みながら読みました)

    http://youtu.be/yBXXNaZepFU
    (ラストの勘平腹切の段の場面)

    が、周囲の人々のちょっとしたエピソードなどから、健なりの役どころの心情を掴みとってからの演じている描写の凄まじさや疾走感は、読んでいるこちらもかなりのカタルシスを感じることが出来ました。

    ラスト近くで、自分にとって恋人の真知を一番に選ばないで、義太夫が一番、真知は二番、それでもいいですか? と弱気になりつつ尋ねるのも健の馬鹿正直、というか真摯な人柄を現すよいエピソードだと思いました。

    読んでいて、スカッとする爽快なストーリー。文楽はあまり知らない世界でしたが、一度見てみたくなりますね。作者の取材力もスゴイです。

  • 高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。以来、義太夫を極めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝をつかんでいく―。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。
    「BOOK」データベース より

    あれよあれよと言う間に読み終わってしまつた.
    人形浄瑠璃の世界は全く知らない.知らないが、300年前の人たちの息遣いやどんな風に生きたのか、主人公を通して感じることができた.
    タイトルが秀逸.仏の境地なんていらない.生きて生きて生きて生きるのだ.

  • 文楽の義太夫を極めるために情熱を傾ける青年の成長物語。古典芸能も音楽も文学も、ストイックに精進することも大切だが、人間として成長し、芸に深みを加えるには、心底人を好きになる経験が一番だ。各界の名人といわれる人々、特に役者さんや歌手は、男女問わず色気があるし、成長という観点からいえば、あの国民的な映画、寅さんの甥っ子、ミツオ君も恋をして成長していくことだし(最近、後藤久美子に恋心を抱いてジタバタしているミツオ君のシリーズを観たばかりなので…。
    歌舞伎物で、こういう小説をどなたか描いてくれないかなぁ。

    • koba-book2011さん
      寅さん、面白いですよー 僕はシリーズ全作、多分どれも二回以上は?観てます 「ぼくの伯父さん」以降のシリーズ、見てるんですか?
      寅さん、面白いですよー 僕はシリーズ全作、多分どれも二回以上は?観てます 「ぼくの伯父さん」以降のシリーズ、見てるんですか?
      2013/02/18
    • chapopoさん
      主人が寅さんが好きなので、BS等で全作通しでやる機会があった時には全作観ましたね。あと単発でやるのもちょこちょこ観ているので、何度か観てるの...
      主人が寅さんが好きなので、BS等で全作通しでやる機会があった時には全作観ましたね。あと単発でやるのもちょこちょこ観ているので、何度か観てるのもあります。主人は、昔のシリーズのほうが面白いと言います。私も、まだ渥美清さんが元気で、寅さんパワー全開の頃のほうが好きです。ま、ミツオ君が成長していくのも、まるで知り合いの息子が成長してるのをみるような気分にはなりますが。
      2013/02/18
    • koba-book2011さん
      個人的には八千草薫さんの、浅丘ルリ子さんの、太地喜和子さんの、三船敏郎さんの、とか。好きですね。ま、他も好きなんですが。
      個人的には八千草薫さんの、浅丘ルリ子さんの、太地喜和子さんの、三船敏郎さんの、とか。好きですね。ま、他も好きなんですが。
      2013/02/18
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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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