新装版 ススキノ・ハーフボイルド (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 176
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514704

作品紹介・あらすじ

俺は松井省吾。高校3年の受験生だ。夜のススキノで働く素敵な恋人もいるし、客引きのアキラさんなど友人も増え、最近ようやくススキノが"自分の街"になってきたところだ。-夏休みに入ったばかりのある日、クラスメイトの勝呂麗奈が覚醒剤使用で警察に捕まった。暴力団の組長である男と一緒だったらしい。なんとか助けだそうと騒ぐクラスのお節介女子たちの活動に、俺はむりやり巻き込まれ…。青春ユーモア・ハードボイルドの傑作、待望の新装版。

感想・レビュー・書評

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  • 他の作品のスピンオフ的な話だったらしいけどその話を読んでないからわかりづらかったのかなぁ。
    テンポはいいんだけど結局なんだったのかよくわからない感じだつた。
    主人公も高校生らしくなくて探偵はバーにいるの主人公の若かりし日の物語らしいけど敢えて高校生にしなくてもよかったんじゃないかと思った。

  • なかなかクソ野郎だなーとおもっていた主人公を、最後にヒロインがメタメタに斬り捨てるのが、痛快だった。
    あからさまでなく、行間に潜ませるように、この若者は堕落しつつある!ということを悟らせる(そして悟っているのは俺だけだぜ!と思わせる)筆者のウデ、やはり冷徹な人間観察の賜物だろう。
    「俺」や高田を第三者的な視点から眺めることができるのも、新鮮でよい。
    独白を聞いているとそれなりに筋の通ったおじさんたちなのだが、高校生から見ると、ほんとに胡散臭いだけの酒飲みオヤジであることだなあ。

  • 『探偵はバーにいる』の主人公、松井の高校生時代の話。
    シリーズお馴染みの登場人物、北日の記者や、ちょい役ではあるが高田やバーケラーオハタのマスターなどなど、読者には嬉しい顔ぶれが勢揃い。

    珍しくと言っては何だが、主人公の心理描写というか、内省する場面がとてもキレているように感じた本作。
    確かに、高校生の頃ってこんな風に世の中を社に構えてたなと懐古させられた。
    世の中を広いよな、と。

    シリーズものなのに、ダレないのが良いね。
    若かりし松井省吾は中々の見ものでした。

  • わかりずらい
    とくに五人くらいが同時に出てくる場面になると誰が話しているのかわからない
    話自体ももっと面白くなりそうなんだけど
    あとすすきのってそんなに危なくないと思う

  • 北海道を舞台にして 高校3年生の 省吾君の物語。

    独特の文体と省吾君の語り。
    ふーむ。
    こんな風に描く方法もあったのか
    とおもうが 高校3年生という感じじゃないところが
    微妙に変で・・・・
    それを取り巻く大人たちが それなりに 変な人ばかりで。

    いまどきの高校生は こんなふうなのだろうか?
    心の中の成熟度が 高いなぁ。

  • ススキノ探偵シリーズ、駆けてきた少女のスピンオフ作品。
    もう一冊で完成となるような作りなのか、残りの『熾火』を読んで全体が見えるのか? なんだか新しい形。
    この主人公のその後が気になる終わり方で、相変わらず人物像が魅力的。

  • 「駈けてきた少女」のスピンオフ作品。
    どういう風に繋がるのか、
    とても分かりやすい形になっている。
    ただ、やはりこの作品も尻切れで、今ひとつ。
    織火を読めば、この感じがなくなるか、期待。

  • なるほど、「駆けてきた少女」とはそのようにつながっていくのね。
    うまいなぁ、というか
    すごいなぁ、考えているとこんがらがりそうだけど、
    読んでいくと整理されてく感じ。

    高校生の男の子からは、
    「俺」がへんな中年として見えているようで
    高田とのコンビは限りなく不気味。
    そうかぁ、そう見えるかぁ。

    最後はちょっと、説明で終わりなんだ。。。って感じだったけど。
    ハーフボイルドだからか。
    あくまでも、傍観者でお子様、松井くんが主役だものね。

    それでは、三冊目、
    畝原さんはどんなふうに登場かな。

    嫌なガキの松井くんに
    麻亜が「がんばっていい男にならなきゃね」と言うとこいいなぁ。
    全然違うんだけど、ちょっと山田詠美の「僕は勉強ができない」の
    秀美クンを思い出した。

  • しょーごくんに共感できる。

    他者とのつながりを期待してしまう『メルヘン病』とか青いなーと思えるようなところがあって
    固そうで、でもまだ頼りなげに揺れ動くところもあって・・・

    タイトルはまさに言い得て妙だとおもった。

    非常に面白かった。

    一つ確信した事は柏木は救えないやつだってこと。

  • ススキノ探偵シリーズ第7作・『駆けてきた少女』のスピンオフシリーズ。

    この作品の中でも気になる登場人物であった
    松井省吾という高校生が主人公。

    女性を、同級生を、大人を、世の中を達観していた省吾が、
    同級生の怪事件に巻き込まれながら
    自分の無知さ・無力さを思い知るという物語。

    イキがってるけど所詮は何もできない高校生、
    まさに中途半端な「ハーフボイルド」。

    本作はススキノ探偵シリーズの主人公・「俺」との絡みが1番の魅力。

    省吾は俺の事を変なおっさんだと警戒しながらも、
    自分と似ている部分を感じ、どこか惹かれていく。
    シリーズ好きならその様が楽しめるはず。

    題材は重いが、読了後に重さを残さない。
    違うシリーズでもさすがの表現力でした。

    2作目もあるようなので楽しみ。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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