- 双葉社 (2011年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (292ページ) / ISBN・EAN: 9784575514728
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
日常の謎を軽快に解き明かす、コミカルで心温まるミステリー連作短編集です。主人公の大学生「僕」と、魅力的な中学生の家庭教師「先生」が織りなすやりとりは、ユーモアに満ち、読者を引き込みます。懐かしさを感じ...
感想・レビュー・書評
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「先生と僕」
著者 坂木司
坂木司さんも好きな作家さんです。
本棚から久しぶりに再読しました。
やっぱり愉しかったです。笑
2011年初版と少し前の作品なので、スマホではなく二つ折りの携帯電話がでてきたり、ギャル(語)が出てきたり。ちょっと懐かしい〜
人畜無害な伊藤二葉は、視界を写真を撮るように覚えることができる大学生(僕)。
ちょっと強引な友人の山田順次に誘われて『推理小説研究会』に入ることになったり、突然公園で、中学生の瀬川隼人くん(黒猫のようなミステリの“先生“)にスカウトされて家庭教師(のフリ)をすることになったり。
“押しにはとことん弱い、受け身の十八歳“です。笑
テンポのいいコミカルなやりとりは読んでいて愉しいく、くすりとしますが、内容は決して穏やかなものではありません。日常に潜む犯罪の謎を解いていく、ミステリ連作短編集と言えばよいかな、、、。
文中や各話の最後に“先生“から“僕“へ、有名なミステリ作品の紹介があります。ミステリ入門編ですね。“おまけ“のようなお楽しみが嬉しいです。
巻末よりご紹介。
【作中に登場する文庫リスト】
「挿絵と旅する男・江戸川乱歩全集第五巻」
「屋根裏の散歩者・江戸川乱歩全集第一巻」
「シャーロック・ホームズの叡智」
「ノーウッドの建築士」 コナン・ドイル
「黒後家蜘蛛の会1」アイザック・アシモフ
「猫は手掛かりを読む」リリアン•J•ブラウン
「天から降ってきた泥棒」
ドナルド•E•ウェストレイク
「六の宮の姫君」北村薫
文庫版の特典作品、『特別便 ホリデーとホテルと僕』もありますよ〜(*´ω`*)
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【補足】続編に「僕と先生 」もありますよ♪
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極度の怖がりで、とことん悲観的な方へ方へと妄想を膨らませてしまう大学生の「僕」二葉くん。友人に誘われ仕方なく推理小説研究会へ入部するものの、殺人事件とか死体とか超苦手で困っている。そんな彼に形だけの家庭教師になってほしいと声をかけたのが、初めて出会うお姉さんたちのハートを鷲掴みするようなアイドル並みの破壊力を持つ容姿と笑顔の中学生、「先生」隼人くん。かなりのミステリ好きで毒舌。現代の犯罪は、けちくさい、くだらないとがっかりする。犯罪は、エレガントであるべきだ。
彼らの身の回りで起きる「日常の謎」を隼人くんと彼に引っ張り回されながら二葉くんが解き明かす。これが、とっても面白い。日常の謎が、あんまりひねくり回されることなくて、解決後もすっきりする。それに一番いいなぁと思うところは、成績優秀で世間の表裏を知っている隼人くんに、引け目を感じている二葉くんなんだけど、ともすれば、事件に絡む人や物事に対してきつく当たり過ぎる彼にそっと語りかける言葉がいい。まだまだ中学生、一方の面からしか見ることの出来ない隼人くんに、別の方向から見ることも必要だよって、優しく舵をとってあげるような二葉くん。隼人くんが二葉くんと接することで、ちょっとずつ人として成長していくようなところまで描かれているから、気持ち良く読み終えることが出来るんだと思う。
そして、二葉くんと共に隼人くんおススメのミステリ小説にも挑戦してみたくなる。ミステリ小説を読むなかで、次のミステリを紹介してくれるのは、ほんとお得感あり。
でも、しっかり者の隼人くんだけど、心配性のお母さんとのやり取りは彼の可愛らしい面が垣間見えてほのぼのしちゃう。-
地球っこさんのレビュー読んで、「それだ!」って言いたくなりました。
私は日常の謎をつい社会問題に紐付けちゃうので、読んでほんわかする地球っこ...地球っこさんのレビュー読んで、「それだ!」って言いたくなりました。
私は日常の謎をつい社会問題に紐付けちゃうので、読んでほんわかする地球っこさんのレビューに憧れます(^^)2019/06/17 -
ゆずさん、コメントありがとうございます♪私のレビューというよりもつらつらと思いのまま書いている読書日記のようなものを、そんなふうに言っていた...ゆずさん、コメントありがとうございます♪私のレビューというよりもつらつらと思いのまま書いている読書日記のようなものを、そんなふうに言っていただいて恥ずかしながらも嬉しいです。ありがとうございます。
ところで、ゆずさんの「僕と先生」のレビュー“今流行りの4低じゃないか!”ってところ、あっなるほど!と納得しました。
そのあとの“肉食女子の餌食になりそうな…”で、あははと笑ってしまいました。
ゆずさんのレビューいつも楽しみにしてます。これからもたくさん書いてくださいね(*^^*)
2019/06/17
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家庭教師の生徒である隼人くんは、大のミステリー好き。僕にミステリーを教えてくれる先生でもある。
この可愛いコンビが日常生活の謎を解き明かしていく、平和でライトなミステリー連作集。
ホラーやグロ要素が全く無いので、そういうのが苦手な人にもおすすめできる一冊。
この隼人くん、中学生ながらにして自分で自分の魅せ方を分かっていて、登場人物みんな、そんなチャーミングな隼人くんのトリコになっている。
私もそのうちの一人なのだ。
作中で、毎回隼人くんが僕にミステリー小説をおすすめするのだけれども、それを読んでみたらこの小説の理解がよりいっそう深まるんだろうなぁ。
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皆様、ミステリはお好きですか?
今作の主人公は伊藤二葉、十八歳。
人が殺される小説は読めない、極度の怖がり。
しかし、友人山田の誘いで推理小説研究会へ入部することとなる。
そんなある日公園のベンチで本を読もうとしていると、ある男に声を掛けられた。
「こんばんは」「大学生?」「よかったらバイトしない?」そんな怪しい言葉に逃げようと立ち上がった二葉。
そこであることに気がつく。彼は、少年だったのだ。
家庭教師を探しているという少年、瀬川隼人。
勉強も運動もよくできる模範的な生徒の隼人に二葉が教えることはない。そう思い断ろうとするが、前半は自習、後半は二葉のミステリ講義という案に落ち着いた。
そんな2人の周りで起こる「?」を解決していく。
本屋の雑誌に貼られた謎の付箋、
カラオケ店から消えた二人組、
個展のギャラリーに誘う女性…
もちろん殺人などの物騒な事件ではない。
隼人の行動にはかなり振り回されるが、推理力と年相応の笑顔にも救われる二葉。
お互いが生徒で先生という不思議な関係が微笑ましい。
坂木先生の作品は相変わらず読みやすいし、入りやすい。
本が苦手な人、ミステリが苦手な人が坂木先生の作品と出会って何かが変わるきっかけになればと思う。 -
双葉社が創刊40周年記念でクレヨンしんちゃんのカバーだったことから、たまたま手にして購入した小説。
サラッとあらすじ読んで、ミステリーなのか〜と特に期待もせず(すみません)読んでみたら、面白くってすぐ読了しちゃった。
“先生と僕”のコンビが良くってほのぼの。
ちょっと小生意気な“先生”こと隼人くんのキャラと大学生なのに人一倍怖がりな“僕”こと二葉のささいな違和感からの事件解決へのやりとりがテンポよく、
また読み手の私たちも勉強になるようなお話もあり、ちょうどいいミステリー。
隼人が二葉にお薦めする小説はどれも面白そうで、私も読んでみようと思う。
この2人をもっとみたいので、シリーズ化して欲しいなぁ。 -
5年以上前に読み、今回文庫版で再読。
やはり忘れている部分が大半で、ミステリーを教える先生が隼人くんだったかと。
結構犯罪の謎もあるけど、こういった日常の謎のジャンルは坂木さんは強いですよね。好きです。
今度隼人くんがおすすめしている本を読もうと。「配達赤ずきん」は読んでました! -
ミステリ好きが推理好きかと言えばそんなことはなく、死体の描写に慣れているから本物の死体を見ても大丈夫かと言えばそんなわけはない。
小説だから読める。
たまに怯みながらも読み通すことが出来る。
凝ったトリックとそれを見抜いた探偵の推理力に感心したりするのだって、現実の事件だったら不謹慎と言われてしまうだろう。
いやもしかしたらミステリ好きをどんな神経してるんだと冷やかに見ている人は多いのかもしれないが…。
今作の主人公、タイトルの「僕」、二葉さんもそんな人の1人。
とても怖がりで人が死ぬ小説が読めない。
古くて狭いエレベーターに乗り込む時には水とチョコバーを持っていることを確認してしまうし、ウォータースライダーを滑り降りるのも命がけ。
そんな「僕」が大学の推理小説研究会に入るところから物語は始まる。
ミステリが怖くて読めないとは言えず、オススメされた本を1人公園で読んでいた彼に声をかけてきたのがタイトルの「先生」。
「先生」が「僕」を連れまわす(?)のはミステリの世界。
そして、小説よりもずっと怖い現実の闇。
怖がりの「僕」と怖いもの知らずの「先生」が巻き込まれる事件は人が死ぬことはないけれど、人の悪意がぬるりとまとわりつくような気持ち悪さがある。
目的は自分の利益、標的は「誰でもよかった」。
人を疑うことに罪悪感を覚える「僕」の気持ちが私にも分かる。
誰が信じられて、誰が自分を騙そうとしているのか。そんなことばかり考えて生きていたくはない。
でも騙しの手口はどんどん巧妙になり、注意を促す言葉が目から耳からどんどん流れ込んでくる。
そして「先生」の言う通り、自分だけの問題では済まないんだ。家族や友人にも迷惑をかけてしまうことになる。
だから気を張っていなきゃ。
初対面の人に自分のことをべらべら話すなんてもってのほか。
今しかないなんて急かす人には気を付けて。
うまい話なんてあるわけない。
そんな緊張を強いられる世界で生きたいですか?
これだけなら答えは「NO」だ。
でも、「僕」と「先生」の間には確かな信頼が育っている。
そして私にも信じられる人がいることを思い出させてくれる。
そんなところがこの小説の魅力だと私には思えた。 -
本の中に出てくる本も読んでみたい!という人にお薦め。日常の謎解き+ミステリの先生による本の紹介(しかも殺人が起こらず、怖くないのに本格派)が絶妙。
隼人くんを黒猫に擬猫化する発想が好き。
猫をかぶった隼人くんも、素のままの隼人くんも何とも言えない可愛さがある。
巻末に『ホリデーとホテルと僕』という、ホリデーシリーズ、ホテルジューシーを読んだ人には嬉しいおまけが付いている。 -
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上京したばかりの大学1年生が家庭教師をすることになったのは?
殺人の出てこないライト・ミステリ、連作短編集です。
伊藤二葉は、怖がりの大学生。
友人と推理小説研究会に入ることになってしまうが、実は殺人の出てくる話は読めない。
たまたま公園で知り合った中学生に、家庭教師を頼まれる。
正確には、母親が家庭教師をつけたがっているが、その必要はないので、ふりをしてくれと。
まだ中学1年だが都会っ子で頭もいい隼人は、ミステリ・マニア。ジャニ系のアイドル並みの容姿で、女性から話を引き出すこともできるという。
二葉は大人しいけど実は、写真のように丸ごと記憶することができる特技があるのです。
そんな二人が、目の前に現れる謎から思わぬ犯罪を解明していきます。
古本屋での事件。
ビルの火事のとき、消えた人物は?
区民プールで起きた出来事は。
画廊での個展をめぐって。
ペットショップでの不思議な売買は‥?
ついでに、殺人の出てこないミステリ作品のお勧めも。
巻末にも紹介されていますが、これ‥ほとんど、読んだことあります!
ミステリ好きでも、怖いミステリばかりでは疲れますから~こういうの、大歓迎なんですよ。
内容を良く覚えていないものなどは、楽しみに読み返そうと思います。
中学生の隼人が「先生」で、家庭教師のはずの「僕」が生徒という面白さ。
頭の切れる隼人にも嫌みはなく、兄弟のように仲良くなっていく二人が、さわやか。
あっさりした読後感ですが、好感が持てました☆ -
小説でもあると同時にミステリ小説のガイドブックでもある作品。
作中に登場するコンビ(二葉、隼人)のやり取りにほっこりするものがあり、各短編も難しい内容ではないので、読みやすいなという印象でした。
隼人はある一点を除けば個人的には好ましいキャラクターでした笑
内容、紹介される作品が、二葉に合わせたチョイスになっているので、個人的には少し物足りなさがあった。
他の作品は見ていないですが、隼人に合わせた同様の作品があればそちらは見てみたい。 -
日常系ミステリ。
頭が良く骨太なミステリー作品が大好きで好奇心旺盛な中学生・瀬川隼人と、
彼の家庭教師にしてネガティブ思考でミステリーが苦手な大学生の「僕」こと伊藤二葉の二人がコンビ(ホームズとワトソン)を組んで、日常に蔓延る悪事を解明していく連作短編集。
面白かった!
登場人物も多くなく、メインである二人のキャラクターと彼らの事件に対する心持ちにだけスポットがあたっていて、テンポ良く読みやすくも、侮れないミステリー作品集になっている。
心配性で人が死ぬようなミステリー作品が苦手な伊藤二葉に対して、ミステリ好きな瀬川隼人が彼にオススメの気軽に読めるミステリー作品を紹介してくれる「ブックガイド」的側面もある。
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ミステリの世界の入り口に最適な作品。
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大学生の僕は中学生の隼人の家庭教師になるが、、、どちらが先生か、、、小さなミステリーを解決していく2人。
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僕双葉と先生隼人のキャラが良い感じ。
自分も二人と友達のようにその場に入っていける。
坂木司さんの作品をこれまで読んできたけど、
ミステリだと思って読んだことは1度もなくて、
人それぞれとらえ方が違うんだなぁって思うと面白い。
(図書館) -
常に悪い想像をしてしまうクセのせいで極度の怖がりである伊藤二葉。それゆえにミステリすら読めないが、断れない性格のせいで、推理小説研究会に所属することになってしまう。
うなだれている二葉の前に現れたのは、頭脳明晰でイケメンな中学生、瀬川隼人。親を納得させるために必要のない家庭教師を探している隼人は二葉に目を付けて声をかけたのであった。
二葉は半ば押し切られるように家庭教師となり、先生として勉強を見る傍ら、生徒として、ミステリについて隼人に教えてもらうこととなった。
なんの変哲もない日常を過ごす中で、隼人は持ち前の観察眼と好奇心で、ちょっとした謎を発見し、首を突っ込んでいく。二葉の特技である記憶力も生かしながら、隼人を中心に謎に挑む二人。
雑誌に残された謎のメッセージ、カラオケから突如消えた客、プールに現れた怪しい男、値段のない絵の正体、消えた盗品
中学生ながらに非常に卓越した推理力を披露する隼人は、自分の容姿や人の扱いが上手く、それらを駆使して謎を解き明かす。葉は見たものを映像としてすぐさま記憶する特技を用いて隼人の推理を助ける。日常に潜む、ありえなさそうで、ありえそうな謎に凸凹コンビが挑んでいく。
先生と僕というタイトルからわかるように二人の関係はそれである。しかし、面白いのは大学生である二葉が生徒で中学生である隼人が先生であるという点である。ミステリが苦手な二葉の為に隼人が読みやすい小説を教えるのである。その甲斐があって二葉は徐々にミステリの魅力に気付く。
そして、二人の関係も、先生と生徒だけでなく年の離れた友達、もしくは兄弟のように微笑ましいものである。そして時折、達観した隼人にとっても学びになることを二葉がぽろっというのである。そんな二人の関係もあってミステリながら殺伐とした様子はなく、読みやすいのである。
読んでいて、時折、社会情勢がふるいなと思って、確認すると2011年の作品であった。ちょっと懐かしい気持ちになったのである。双葉文庫の40周年記念カバーの一冊で手を取ったため、このような作品にも出会えて感謝である。そんな、ちょっと懐かしい、軽いミステリが読みたい方にオススメの一冊です! -
坂木司の先生と僕を読みました。
主人公の伊藤二葉は田舎から出てきたばかりの大学生です。
小心者でこわがりで極度の心配性ですが、視界を写真のように記憶することが出来るという特技の持ち主です。
そんな二葉がなりゆきで入った推理小説研究会で指定されたミステリーを公園で読んでいると中学一年生の隼人が「僕の家庭教師にならない?」と声をかけました。
成績優秀な隼人は家庭教師などは要らないのですが、母親の要求をのんで家庭教師のふりをしてくれる大学生を捜していたのでした。
田舎のねずみの二葉と都会の猫の隼人のコンビは日常で出会う謎を解き明かしていくのでした。
今回は謎解きはそれほど面白くありませんでしたが、二葉と隼人の掛け合いが楽しく、あっという間に読み終えました。
この本で紹介されていた小説もそのうち読んでみようと思ったのでした。 -
海外のミステリーばかり読んでいた頃を思い出しながら、さらっと読めた。背伸びしたいお年頃に、ミステリーは欠かせない。
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坂木安心印の誰も死なないミステリーです。何しろ表紙が可愛いのでそれだけでもいいのではないでしょうか。やはり本は見た目大事ですね。
主要人物2名
二葉
主人公、大学生のお兄さん、性格良し、正直者、人が死ぬ小説が怖くて読めない、なのに何故かミステリー同好会に入会してしまう、隼人の家庭教師
隼人
ミステリーマニア中学生、ジャニーズ系美少年、性格若干ひねくれ、犯罪には美しさを求める、二葉を公園で逆ナンパして家庭教師に仕立て上げる
どうという事はない事件を隼人の推理で解決して、それについて古今東西の推理小説を二葉にお勧めするという流れと連作集です。
本っっっ当にどうってことない事件ばかりなので、ほんわかミステリーとしてもミステリー要素は弱いです。弱いですがこの隼人君結構可愛いやつで、すかしているようでいて結構子供らしい喜びを楽しめる子供なので、二葉の優しい性格とリンクしてほのぼのしてしまうのですね。
著者プロフィール
坂木司の作品
