少女 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 11169
レビュー : 1185
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514834

作品紹介・あらすじ

親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く-死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の湊かなえ。
    丸山健二の遅々として進まない小難しい本を投げ出しこちらを読む。
    あっと言う間に読めた。
    そしてそれなりに面白い。
    「告白」ほどの衝撃はないけれど。

    二人の少女の視点が切り替わるのが分かりづらくて最初はイライラしたが、あとがきを読んで納得。
    おお~、そんな仕掛けが。

    伏線もしっかり回収するし、予想を裏切る結末と言い、湊かなえさんは巧い。人気が出るのも納得。
    子供の頃に夢中になった赤川次郎を思い出した。
    しばらくご無沙汰だけど通じるものがあるのか・・・。

    うん、たまにはこんな本もいい。

  • 解説まで読んで、あぁそうだったのか!ってなった部分を読み返してすっきり。
    湊かなえさんの作品は告白以来だけど、やっぱり面白い。

  • 17.4/13 再読了

    やっぱおもしろかった〜。これを読んだのは何年か前だったけどざっくり内容は覚えてた。でも内容を把握してるぶん、伏線に注意を向けることができてたのしかった。でも解説を読んだら気づかなかったことが指摘されていて、ふむふむってなった。由紀と敦子の関係、いいね。一見お互いがお互いのことを冷めた目で見ているのかなと思ったけど、ずっと長くいる分相手の短所も知っていて、でもやっぱり大切で必要な存在であることには変わらない。わたしにも長い付き合いの友人がいるけど、会うたび短所に目がいって疲れたりしたりしながらも、だれよりも一緒にいて楽かもしれない。由紀が敦子だけのために書いた「ヨルの綱渡り」とても素敵だった。

  • あれ?普通に面白い!
    嫌な気分にも全然ならなかった
    湊かなえに慣れて来たのか、そうじゃないのかわからないが、ちょっと厨二感あるあの年頃の友情話にしか感じなかった

    人の死を見てみたかったり、それを自慢げに恍惚とした表情で話す友達とか、人の死とは限らなくても何か自分は特別なものになれると思っていた頃ってあったなと思いながら読んだ

    多分この物語に出てくる気分が悪くなる内容の部分はあまり身近にない問題でちょうど良い距離感で読めたのが良かったのかも

  • 告白、夜行観覧車に続く湊さん3作目。
    正直なところ、軽い。面白くない。

    『人の死ぬところが見てみたい』と、衝撃的なテーマを大々的に掲げているにも関わらず、
    肩すかしもいいところ。

    それをダシに逆に命の尊さについて締めくくられているなら、わかる。
    だが、それもない。
    なにやらわからない、変に清らかな少女の友情話で決着している。
    それならそうと、そこに重きを最初からおけばいい。
    全てが中途半端で途中から飛ばし読みしそうになった。

    なぜ、彼が刺したのか、
    なぜ、そこから逃げたしたのか、
    なぜ、彼女が彼に好意を抱いたのか、
    また、その好意は何の意味があったのか、
    人の死を目撃したいという欲求があれだけ強く描かれていたにも関わらず、
    最後のあのオチは、なんだ。
    全く持ってわからない。

    いや、意図するところは分かるが、
    なぜそうもっていったのか、ただただ不明で不快。

    最後は全てが繋がってスッキリまとまった感満載で終了しているところがこれまた不快である。
    動機があれほど強いのだから、
    それ相応の着地点を設けるのは必須である。
    寄り道しすぎ。つまみ食いしすぎ。

    久々の不完全燃焼小説。

  • 湊かなえはホントにハズレがない。
    点と点がきちんと線になり、その瞬間が気持ちいい。
    今作品は少し中だるみしたかなぁと思ったところも少しあったが生々しさも伺えて面白かった。

  • 由紀と敦子、二人のそれぞれの物語が一つに収束していく様はすっきりとして気持ちがいい。この二人だけでみれば爽快な友情物語…ですが、紫織の末路が因果応報とはいえ非常に後味がが悪く、結局のところ由紀と敦子の仲たがいの際に体のいい緩衝材として使われた挙句顧みられないところになんだかやりきれない気持ちになりました。

  • 想像通りだが、後味が悪い。
    わかっているのに、この作家の作品はたまに読みたくなる。

  • 湊さんの本は以前告白という本を読んだ時衝撃を受けました。ストーリーはあんまり覚えてないけど、衝撃だけ覚えています。お話の最後がおもしろいって言葉とはまた違うような...「ぞくっ」とくる感じ。今回の「ぞくっ」は話が全部つながっていること。つながりが分かった時に怖いくらいでした。あとがきに書いてある通りです。確かにどちら視点なのか最初混乱しました。読み進めるうちアスタリスクで区切りとはわかりましたが、数によってどちらか分けられていたのには気づかなかった!あとがき読んで此処でも「ぞくっ」。途中「???」になってしまったタッチー&昴のこともちゃんと回収。最後まで読むのが大事なんですね。最後まで読んでまた最初読んでしまった。最初のこれってあの人が書いてたのかの衝撃。由紀、敦子、紫織、小倉先生...因果応報って怖いですね。
    h29.4.9

  • 『告白』の著者
    湊かなえさんの本

    裏表紙に書いてあるように
    人が死ぬ瞬間を見てみたいと思う由紀

    死を悟ってみたいと思う敦子
    親友同士がそれぞれ異なる理由で
    死というものに興味を持つ
    由紀の発言には、『告白』でみられるような
    ぞわぞわするような発言がたくさんある

    それぞれ別のアプローチで死に近づこうとする二人
    二人それぞれの視点で交互にすすむ
    会話や心内表現が多いのですぐに読めた

    鮮やかすぎる伏線回収と
    ところどころのぞわぞわ感がたまらない

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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