六つの手掛り (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
2.78
  • (15)
  • (40)
  • (153)
  • (82)
  • (30)
本棚登録 : 1035
感想 : 100
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514889

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編が六編。
    探偵役の林茶父が、その場の状況と情報のみで論理的に犯人を暴いていくタイプのミステリ。
    一編のみ過去の事件を姪に語っているというスタイル。

    短編のためかロジックのみに主眼がおかれて動機がおいてけぼりなのは個人的にあまり好みではなく…。ただひとつずつ論理を積み重ねていって真相にたどり着くという展開は好きなのでその点はよかった。

    最終話が一番好みな話だった。最後の遊び心にニヤリ。

  • チャップリンのような男、林茶武が主人公。
    探偵物で事件を解決していくストーリーの短編集。

  • 中年おじさん、さぶりんが色々な事件を解決する短編集。図解つきで密室殺人を解説、トリックはやたらと丁寧なのに動機は超適当。小説というよりは、推理系脳トレパズル。

  • 一人種まき、一人刈り取り…の感の強い手品の様なミステリー短編集。"さぶりん"が大活躍!最終編の粋な足跡の様な終わり方が印象的かナ!

  • かなり前に読み終えてましたので
    内容がふわっとした感じですが、

    六つのストーリーに
    メインのキャラ(主人公)が微妙に関わって
    謎が解けていくといったミステリーですかね。

    すみません
    上手く説明できないです。

    ただ
    それぞれのストーリーのタイトルが
    考えてるなーと思わされました。

  • 読了日20130430

  • 一番最後で、思わずニヤリとしてしまった。

  • 六つの短編が収録。
    大道芸のプロモーター林が探偵役となり、居合わせた事件を解決する。
    林視点で語られるのではなく、別の人物の視点で語られるのが面白い。

    「一巻の終わり」が特に良かった。
    まさに、三重の意味で、一巻の終わり。
    紙面も見事です。

  • 6~1までの数字にまつわるお話で、ちょっと苦しいなと思うところもありましたが、飽きずに最後まで楽しく読めました!
    新幹線の移動中には、ちょうど良い感じです♪

  • 6作品からなる短編集、乾氏といえば「イニシエーション・ラブ」に代表されるような、驚きの仕掛けや暗号趣味が作風であるが、今作はいずれも論理に裏打ちされた正統派ミステリだった。

    探偵役は「林茶父」なる大道芸やらのプロモーター、己自身もマジシャンであり、手がかりから導かれる真実への道筋は論理的かつ明解であった。ルックスは小太りのチャップリンとのこと。そして4兄弟の三男らしいが、次男、四男は他の乾作品で活躍しているとのこと。これが一番驚いた。

    次男は「蒼林堂古書店へようこそ」四男は「林真紅郎と五つの謎」にそれぞれ登場。蒼林堂~は既読だったが名前までは忘れてた。四男編は未読なので読んでみようと思う。

全100件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乾くるみの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×