- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575514933
感想・レビュー・書評
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TSUTAYAブックガレージ で80円でした。ジャケ買い。
読み始めは、よくある刑事ものの短編だなーと。出張のとき駅の本屋でおっさんが買うみたいな本だなーと。
しかし文句なく面白い。ひとつの短編、ひとつの事件が解決すると、また別の謎が立ち上がる。その謎が気になって次の短編読み始めると、なんか別の話始まって、おいおい、さっきの謎の続きは!と思って読み進めると、あとでそれらの謎が繋がっていくという、動的連鎖を楽しめる本でした。
だから次の短編をはやく読みたくなる。通勤時の読書、2日で読み終わりました。出張前に駅で買ったのがこれだったら、勝ちですね。
謎の繋げ方に変な勿体振りとか過剰なヒネリが無く素直な文体。この人の作品読むの、嫌いな方はいないのでは。各短編のタイトルセンスにも美学を感じます。普段、刑事ものとか読まないので全然知らない作家でしたけど、また別の本を読んでみようかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さみしい
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シズカは男に翻弄され、男に頼らずには生きられない母が嫌いで、そんな母にした自分の生みの父が許せなかったのか。
幾つかのシズカが絡む事件の真相が明らかになるにつれ、シズカの怖さが際立っていく。そして、最後には自分を犠牲にしても同じ父を持つ妹の幸せを願うようになった。
母は1人では生きられない弱さを持っていたけれど、娘のシズカのことはちゃんと愛していたと思うが、シズカには娘より男を選んできたように感じられたのだろうか。 -
語り手を変えて、短編集のようではあるが、ひとりの女性がどれも絡んでいて、その女性絡みでひとつひとつ事件の真相がわかってくる。
警察小説は、あまり読まないけれど、これは見事だと思った。
冷酷な女性が出てくるのは、東野圭吾の小説を彷彿させる。
わかりにくいようで、意外とわかりやすい。
ひとつひとつが繋がるところが、なんとも気持ちがいい。
泥臭い刑事たちがたくさん出てくるが、スマートな小説だと思う。 -
こわいよー こわいよー なんなの?なんでなの?? どうしてシズカはこんな事になってしまったの?? 幼くしてあらゆる辛い思いを強いられたんだろうけど それでここまで恐ろしいヒトになってしまうものなのか 年代もばらばらのあらゆる事件 その裏側に必ずシズカの存在がある これ映像化したらおもしろそうだなー と思ったらもうされてるのね シズカの役が夏帆ちゃんってちょっと予想外すぎて これは見てみたいなぁ もう一人のシズカを生まないためにも ミオを守ることだけに命を賭した悲しいお話 という見方も出来る物語だっ
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WOWOW連続ドラマWからの遡り。
ドラマを先に観たからかもしれないけれど、小説とドラマが相互補完するマルチメディアとして成立。
本作は小説としては行間が空き、俳句のように読者が想像を巡らせる幅が広く取られた構造。そして、そこをドラマの映像が繋ぐ。
それは、読者の想像の幅を狭め阻害するというよりも小説を読みながら脳内で映像化するための補助として有効に機能する。
小説を映像化した場合、メディア特性のためフツーは逆パターンになってしまいがちなところをフォローし合い偶然か必然かひとつの作品として完成している。
読了する迄にドラマのシーンを記憶を呼び起して何度も反芻。もう一回見直すことを勝手決定。菅政権の閣議決定の連発には腹が立つよなぁ。んとによ。
伊東静加の魔性と哀しい人生が本人の言葉が少ないだけに超魅力的でそそられる。夏帆のキャスティングは当て書きのごとくベストマッチ過ぎる。
夏帆ぉ好きだなー。好き好き大好き。です。です。 -
いまいち
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なんだか話に入り込めなくて、読み途中で図書館に返却。
本の裏に書かれた文章はとても魅力的だっただけに、残念。