- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575514933
作品紹介・あらすじ
木を見て森を見ず――。細部に注意しすぎ、肝心の全体を見失うことのたとえで、事件捜査において、最も避けなければならないことである。この小説に登場する刑事は皆、これを徹底し犯人を逮捕していく。だが、彼らは気づかなかった。その森が想像以上に大きく深いということに……。5つの殺人事件。果たして刑事は真実をみたのか?
『ストロベリーナイト』『ジウ』の著者、誉田哲也の連作刑事小説が文庫化!
感想・レビュー・書評
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ヒトリシズカと言う植物と表紙からの印象は、薄暗いところで咲く淋しい花。その印象の通り、作品は全体に寂しさが漂う。
殺人事件や死亡事故の背景に一人の女性有り。法を冒しているような、そうで無いような不思議な情景。犯人の手助けのような、直接手を下したようにも。最後は悲しい結末を迎えるが、戸籍を消してまでの行動は本当の父親を知ったからなのだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バラバラな殺人事件がパズルのように繋がっていく構成が面白かった!
育った環境と大人が悪いのだけれど、それを踏まえても巧妙で残酷と思い読み進めると...終盤で明かされる素顔。
読後題名を見ると切ないな。
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みーわさんは武士道ファンですか^_^
あのシリーズ良いですよね!
グロいものから青春ものまで書ける誉田さんですねみーわさんは武士道ファンですか^_^
あのシリーズ良いですよね!
グロいものから青春ものまで書ける誉田さんですね2024/02/02 -
2024/02/02
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私はグロさの誉田さんから入ったので武士道シリーズは眩しすぎましたね!w
どちらの誉田さんも好きですけどね(≧▽≦)私はグロさの誉田さんから入ったので武士道シリーズは眩しすぎましたね!w
どちらの誉田さんも好きですけどね(≧▽≦)2024/02/02
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女はいつでも大人になれる
つくづくそう感じる事を再認識させられる内容だった。先にカンボジアの少女が売春宿に売られ、その後今度はそんな少女らを救うボランティア活動に営む人の本を読んでも思ったが男は心の底からクズだなぁと感じずにはいられない。誉田さんは癖のある登場人物を描かせたら天才だなぁ。
グイグイ引き寄せられて一気読み出来ました。 -
連作短編集でした。
タイトルに惹かれつつ読んでいると1人の女性が関わってくる。それが最後のタイトル独静加にて結びつきます。
結局なんだかわからないまま終わった感じですが、女性は謎めいているなぁと感じました。
見えそうで見えない。手が届きそうで届かない。時と場所、いずれも違うところで起きる五つの殺人事件。その背後にちらつく女の影。追う警察の手をすり抜ける女は幻なのか。いまもっとも旬な著者の連作ミステリー。 -
短編集的な長編小説に圧巻。さすが誉田さん‼︎
面白かった。
幼い少女の中の大人の部分に暗く闇を感じ、なんとも興味深い。
暴力をコントロールする。逞しい女性だ。 -
大人の作り出す悪影響、未成年の犯罪、警察官も見逃す犯人像が増えている。未成年だから犯罪は、嘘は付かないという思い込みが事件を複雑化させ、冤罪となる。この小説でも子供なりの犯行動機があるということだ。結局、大人(親)が作った犯罪のキッカケが子供の心に悪影響(生活環境)を残すという事。大人は子供の前での暴言、暴力行為はできる限り慎むべきだろうが、TV・SNSなど外からの悪益情報はもはや止めれないのが現状だ。それと中学生女子でも化粧を施すことで一人前の大人になりきる事ができ、生活保護無しに生き抜くことが可能な世の中、それを思うだけで寂しく、侘しく、恐ろしい。
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誉田さんの「ヒトリシズカ」です。
暗い話です。でも潔い感じがします。女性ならではの強さなのか。
読み終えてから、「シズカ」と言う主人公の視点が無い事に気が付いた。全てのシーンにおいて、周囲の関わる人達の視点のみで形成されている、静香と言う女性。コレが余計にミステリアスにしています。読者も、静香の本当の心理を推理するしかありません。
東野さんの「白夜行」のシリーズと同じ手法です。
いやー、読んでてドキドキしました。
東野圭吾、伊坂幸太郎、有川浩。この3人に並んでも、全く劣らない誉田哲也。
ジウ、姫川、武士道も読んだ。次は何読もうか・・・