贖罪 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.60
  • (415)
  • (1326)
  • (1206)
  • (196)
  • (31)
本棚登録 : 10066
レビュー : 967
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515039

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ドラマ感覚で、一晩でさらーっと読めた。
    15年の歳月というと壮大に感じるけれど、手記のようなかたちで表現されているからか、お茶しながら話を聞いているくらいな時間感覚。
    後味悪いと有名な著者なのでそれなりに構えて読んでたけれど、登場人物の誰にも感情移入も共感もできず、したがって後味というものもなかった。

    強いて記憶に残ったものと言えば、紗英が気の毒なこと。
    10歳であの状況を過ごすのはきっと想像を絶する過酷さ。
    しかも犯人はまだ近くにいるかもしれないという恐怖感の中。
    むしろよくあの程度の症状で済んだな、と思った。

    全体的には私はとくに不快感も感じず、広げた風呂敷を折り目正しく畳んだなぁという印象。
    でも性的なものの扱い方は気持ち悪かった。
    こういうドロドロとした物語と気味の悪い性表現て切っても切れない関係なのかしら。

  • 湊かなえワールド全開。読みやすく、引き込まれ感ハンパないけど、少女殺害は心が痛む。いたたまれなくて、ちょっとひく。

  • 作品の流れは、告白と同様に関係者一人一人のストーリーで、最後にそれをまとめています。

    けしてつまらない作品では無いが、初めてこの著者を読んだ人なら評価は高いと思う。

    しかし、何冊か読んだ自分としては告白があまりに成功し、その影響から抜けられなくなってますね。

    展開や作風も完全に告白と同様で、読んだ事がある人なら、感動は全く感じないと思う。

    この著者の次作品は期待出来んな。
    本当に本を書き続けると言うのは大変なんだな。

  • インタビュー方式。
    んー、あんまり面白くなかった。

  • 話には引き込まれるが特に驚きはなく盛り上がりに欠ける。
    章ごとの視点変更での個々の表現は素晴らしい。
    4人のストーリーの後の5章で何か凄い結末を期待してしまった。
    作風としては「告白」に近い。

  • 今年の締めくくりに!

    と、意気込んで私の好きな言葉の「贖罪」というタイトルの本を手に取りました。

    が…
    イマイチ集中出来ず、伏線も回収しきれないまま読了してしまった。
    湊かなえさんは好きな作家さんなので、ほかの作品に期待します。

  • 一気に読めます。
    短編続きですが、続いてる。

    読み終わると「お前かぁぁぁ」て思う。
    これも「母世代と娘世代」のお話?なのかな。

  • 読書好きの友人が「これ書いている人絶対性格わるいよ!」と言って貸してくれたのがウケた。
    この著者の他の作品も何年か前に読んだ気がするけれど、その時の鬱々とした終始暗い印象は当作でも変わらず、本当に友人の言うとおりなんじゃないかしらという感想。
    登場する人物の性格の悪さがとても生々しいです。
    読みやすくて読んでいて飽きないので時間つぶしには良いけれど、あってもなくてもいい小説ってこういうことかと思いました。

  • 淡々としていてキャラクターの感情の起伏があまりない

  • 湊かなえ特有の手法に引き込まれてはいくものの、何だかスッキリしない。個々のエピソードとしてはまぁ面白いのだが、結びつけるのが強引というかこじつけというか…。そんなに連鎖しますかねってツッコミたくなる。

  • 湊さんの本を読むのは五冊目くらいです。
    引き込まれる力スゴいですね。展開力が。

    小学生の時の同級生の殺人現場のそばにいた四人のその後の人生が、事件に関わった事に束縛され運命的な不幸が降りかかる。
    これを四人の独白形式で語られる。
    そして被害者の母親も事件の引き金となる過去がある。

    といった展開なんですが、先にフレームがあり当てはめている感じがする。核となる繋がりが弱い気がする。いろんな伏線があり最後まで興味はつきないのだが、他の湊さん作品と比べると強引な味付けと思いました。

  • 湊かなえ作品を読もう月間、白ゆき姫殺人事件、告白、夜行観覧車に続き本作。

    今さらだけど文章がいまいち好きになれず・・。
    もう湊さん作品はしばらく読まなくていいや。

  • 8/19→8/21読了。湊かなえと言えばの独白形式。相変わらずの読みやすさと綿密に練られたストーリー展開だったが、途中で少し飽きてしまった。中盤からが強引な感じも。

  • ちゅんに借りたその1☆

    初・湊かなえ。
    告白の暗そうなイメージで敬遠してたんですが、読んでみたらやっぱり暗い。
    人それぞれですね…っていう話。
    見事にみんな不幸。救いなし。

  • ようまあこんな変態ばっかり出てくるなあ(´Д`;) 

    母親が同級生たちに重荷を負わせた気持ち・・・はわからないでもない。
    ただ展開が変態頼りで思ってたよりつまらなかった。 

  • 自分の感情のまま、相手にぶつけることの恐ろしさを感じました。

  • 最初はゾクゾクとする展開で面白く読めていたけど、最後になるにつれなんだか面白くない展開。もう一捻りあるかと思ってたのでガッカリした部分もありました。

  • 普通、どっかで読んだことのある構成だ。

  • 夏休みの小学校で起きた少女殺害事件。
    事件に巻き込まれた4人の少女は、被害者の母親により発せられた言葉に縛られ、人生を狂わせていく。

    湊かなえは「少女」「告白」と読んで3作目。
    積んであった湊かなえ本が片付いた。
    一気に読ませる文章力はさすがだけど、いくつか起こる事件の関わりが強引というか、ストーリーを盛り上げるために都合が良すぎる気がする。
    真相は肩すかし感が強い。あれ、その先はないのかいみたいな。
    いずれにせよ、救いのないひどい話だ。
    これが湊かなえ作品の魅力なのかも知れないけどちょっとお腹いっぱい。

  • 15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思いだせず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言ったーあなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人にふりかかる、悲劇の連鎖の結末は!?

  • 少女とはいえ、中身はもうすっかり大人の女。美や富への羨望、嫉妬、女の嫌な部分が本当にリアル。「告白」同様、非常に引き込まれる良作だがエグい。

  • (所感)最初から最後まで重い本でした。『告白』はDVDで観てて、作風のイメージはできてたものの、やはり辛かった・・・。
    (読書記録)
    読始:130910
    読了:130917

  • 告白に続き二作目。

    衝撃的な内容とは裏腹に淡々とした語り口調。
    やっぱりこの作家さんは独特。
    読み終わってなんだかなんの感情も湧いてこない。
    うーん、苦手なのかなー。
    でも少女も読んでみたい。

  • とっても暗い話です。犯罪はどんな形であれ、やっぱり人に悪い影響しか与えない。
    人の心は思っている以上にもろく、不安定なものなんだなと思った。

  • 告白と同じ、手紙or1人の語りが重なる形式

    エミリの死を一緒にいた4人の子供とは母麻子が語っている

    サスペンス風だけどあまり好きじゃないなー

  • 知り合いから借りた一冊。
    何と言うか最初から最後まで気持ちよく読める様な類の本ではないことは確か。恐らく湊さんの小説はこうした題材とテンポなのだろうと思う。個人的なことだが、元来何に対してでも感情移入しやすく、影響を受けやすい人間なので、読了後に後味の悪さと煮え切らなさ、腑に落ちない複雑さを心に残してしまった。
    内容の根幹は「負の連鎖」である。被害者である「一人の少女」はあくまでも一つの対象であり、切っ掛けに過ぎない。負の連鎖は少女の犠牲がすべてではなく、登場人物たちが何かしらの「負の要因」を持っており、この「一人の少女」をトリガーとして発生した。人物それぞれが持っていた「負の要因」の質にしたがってそれぞれがダークサイドに落ちていく。マイナスのエネルギーをプラスに転化できる人もいるのだろうが、結局マイナスのエネルギーに囚われて闇に落ちてしまう、そんな話の様に感じた。『贖罪』という題名にしたのは、人間は誰しも罪の意識を感じて生きているのだということを書きたかったからなのか。しかし、あまりにも日本人的過ぎる私小説的感覚と内容に沿わない題名のギャップに違和感を覚え、こういった本が売れてしまう背景にある日本独特の「負」に対する伝来的思考に思い当たった。
    果たしてどれほどの人が『贖罪』という意味にこだわっているのだろうか。この本の題名となっている『贖罪』とはキリスト教における『原罪』に対峙すべき言葉であり、一神教のない日本には無かった考え方だ。日本においては絶対神は古来存在しないものであって、神を裏切ったことに対する罪=キリスト教の『原罪』対峙するのが「贖罪」であり、その限りにおいて『贖罪』の存在を日本において再定義する必要があると私は認識している。日本においてこの言葉を引用するとしたならば、「贖罪」とは一人の神に対する罪ではなく、八百万の神の示す人間の力の及ばないものに対する罪とするべきであろう。ちなみに、この本は神と対峙する話ではない。そのため『贖罪』という題名には違和感を感じざるを得ない日本人の意識する罪というものは個人における罪の意識であって、「贖罪」における民族が全員で唯一絶対神を守る様な意味合いの罪の意識は無いと考える本来の意味合いを十分に斟酌せず、言葉に対する雰囲気さを重視した使い方には、良くも悪くも日本人らしさが表れていると感じてしまう。この本の題名を見て読了後に思ったのは、例えば、村上龍著『限りなく透明に近いブルー』だとか、田中康男著『なんとなく、クリスタル』である。本当に「なんとなく…」の使用が見えてきそうな気がするのは私だけなのか。清めることによって一から出直せる「禊」の方が日本的かも?
    本書から伝わるものとして、いわゆる西洋には無い「水に流す」考え方がある日本独特の小説だとも感じた。深い闇に落ちていくことによってこそ人間の持つ奥深い真実が暴かれ人間の本質に迫ることができる、という様な暗くかつじくじくしたマイナス思考の連鎖。過去にあった闇に閉じこもり、人間の内面を描く、これは個人的な深い闇に落ちていくという閉鎖的な日本らしい本であるとも思う。海外小説における負というのは徹底的に悪に落ちていくパワーが発生するが、日本の場合は内面性に深く入り込み、そういった力が感じらない代わりに徹底的な闇の暗さが描かれることが多いと感じる。『贖罪』は これらを満遍なく取り入れた日本の伝統的私小説に沿った本といえるのではないか。
    最近知識が無いために追いつかない本ばかりだったので、久々の小説は一気に読み進められたが、正直この作者の本はもう読みたくないというのが本音。(2013/05/20改)

  • 「告白」に続き、湊さんの著書はまだ二冊目。

    時間が流れる速さと同じスピードで、ずんずん読み進めていけるスタイルは彼女ならではのものなのか。話はよく出来ているし、どんな気分のときでも気軽に読める小説だと思うけれど、他の作品もだいたいこの調子だとしたらきっとすぐ飽きてしまうだろう。

  • うーん、あんまり入り込めなかったかな、罪の連鎖がピントこなかった、因果応報ならわかるけど。4人に罪があったとは思わないし、確かにトラウマにはなるのかなぁ?

  • 告白に比べるとどうしても劣ってしまう。良くも悪くも普通の作品。

  • 読みやすくエミリ殺しの犯人が分かるところまでは良かったけれど
    動機を知った時点で「???」
    あの動機で少女にあんなことして殺す?
    殺人をよりショッキングなものにして読者の目を引きたかっただけ?
    そう考えてしまい、★は2です。

著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

贖罪 (双葉文庫)のその他の作品

贖罪(韓国本) 単行本(ソフトカバー) 贖罪(韓国本) 湊かなえ

湊かなえの作品

ツイートする