珈琲屋の人々 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 1337
レビュー : 197
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515268

作品紹介・あらすじ

物語は「初恋」で始まり「再恋」で終わる-。東京のちいさな商店街にある喫茶店『珈琲屋』の主人・行介は、あることで人を殺した。当時、行介の恋人だった冬子は別の男性と結婚したが、行介が出所すると冬子は離婚していた。冬子に何があったのか…。商店街に暮らす人々が『珈琲屋』で語った人間ドラマを七編収録。情感溢れる連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 地上げ屋に反対していた店の娘がその地上屋に暴行されて自殺する。同じ商店街で珈琲屋を営む行介はその地上げ屋を殺してしまう。
    刑期を終えて出所し、珈琲屋を再開するが、訪れてくる客はそれぞれに問題や悩みを抱えていて、殺人歴のある行介と接することで考え直したり、立ち直ったりする。
    そうした、何でも悩みを打ち明けられるような場所があることはよいことかもしれないが、行介に背負わされた十字架が重すぎる気がした。

  • 主人公の一言一言に深みがある。

  • NHKのドラマで見てから原作を読みました。
    ドラマより暗く、結末がわからないような展開にしている。
    全体的に人間のどろっとした部分を浮き出して、コーヒーの香りでふわっとごまかしてる感じ。
    それがいいのか悪いのかはわからないけど、
    痛快ではない。読むのが辛くなるけど、悪い本ではない。

  • 池永さんの小説ははじめてだった。
    ドラマを持っていない人ってこの世の中にはいないんだと思った。

    みんな、周りには気付かれなくても傷を負ったり、悩みを抱えながら生きているんだと考えさせられた。

  • 珈琲屋だけに、ほろ苦い大人の物語。
    ちょっと昭和の香り。
    そして、前科とか、償いとか…
    決して悪人ではないのだけれど、わけあって前科のある、珈琲屋のマスター行介と、バツイチの幼なじみの冬子の、押さえた恋愛を根底に、商店街の人々の様々な事情が描かれる。
    昨今、たくさん出されているお店物のようにミステリーではないのだけれど、日常の様々な悩みにマスターが一緒になって悩む、あるいは、マスター自身の屈託と絡めて、生きることのむずかしさ、小さな幸せをどう感じるか、悩みにどう折り合いをつけて行くかなど、立ち止まって考えさせてくれる。

  • 小説推理2006年7月号〜2008年9月号の14回連載した7つの連作短編を2009年1月双葉社刊。2012年10月双葉文庫化。初恋、シャツのぬくもり、心を忘れた少女、すきま風、九年前のけじめ、手切金、再恋、の7つの連作短編。シリーズ1作目。殺人で服役した過去を持つ珈琲屋主人と幼馴染、商店街の人々、珈琲屋に訪れる人との重いような軽いような人情話。展開が面白く、知らない間に読み進めてしまう魅力がある作品。次も読んでみよう。

  • テレビドラマを観て、原作を読みたくなり。
    少しだけ、テレビとは登場人物の設定が違いますが、するすると読める小説でした。
    後味も悪くなくて、ほんのり暖かい気持ちになれる、というか、美味しいコーヒーを飲みたくなる、というか。
    こんな珈琲屋さんがあったら、通いたいです。

  • 短編がそれぞれ少しずつ繋がっている作品。

    それぞれにドラマがあって面白いが
    ひとつの商店街にそんなドラマはないだろう、、、苦笑
    と突っ込んでみたくなる。

    それぞれのドラマに対して
    今日は香りの効いた味、酸っぱい味、苦い味といった
    コーヒーを出せると良いが、いつも熱いコーヒー。

    コーヒー好きにはやや物足りないが
    「常連になれる店を一つぐらい作りたいな」
    と思わせる作品でした。

  • ひとつの人生を覗くことが出来て面白かった。

    コーヒー屋を舞台に進むストーリー進行が心地よく、カフェの常連になりたいとまで思った笑

  • 飲み屋、食事屋を舞台の短編集は色々あるが、ひと味違う。主人は殺人犯、客はそれを承知でやってくる。
    熱々の珈琲を飲みながら、心に抱えた思いを主人に問いたくなる。
    深く心に残る短編集。
    シリーズらしいのでこの先も読んでみたい。

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著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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