るり姉 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.20
  • (63)
  • (192)
  • (326)
  • (111)
  • (32)
本棚登録 : 1967
感想 : 296
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515275

作品紹介・あらすじ

十代の三姉妹が「るり姉」と呼んで慕うるり子は、母親の妹つまり叔母さん。天真爛漫で感激屋で、愉快なことを考える天才だ。イチゴ狩りも花火も一泊旅行もクリスマスも、そして日々のなんでもない出来事も、るり子と一緒だとたちまち愛おしくなる-。「本の雑誌」2009年上半期エンターテインメント・ベスト1に輝いた傑作家族小説。ラストの静かな感動が胸いっぱいに広がる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • うーん、いまいち
    というか、とくに共感できず、なにも残らない物語。
    自分には合いませんね、キッパリ(笑)

    ストーリとしては、
    三姉妹とその母親、母親の妹の「るり姉」の物語。
    章ごとに語り手が変わる形で物語は進みますが、何かストーリがあるわけでもないし...

    この三姉妹の子供たちに共感持てず...
    母親にも共感持てず..
    るり姉は自由奔放っていう感じで、またその旦那さんにも共感持てず...
    悪い人は出てこなくて、それぞれの日常の想いが語られるのですが、だから何?って感じでした。

    とくに、第一章でるり姉がどうなる?っていう含みを持たせていますが、結局は...

    「本の雑誌」2009年上半期エンターテイメント・ベスト1に輝いた傑作家族小説だそうです。

  • 年頃の三姉妹と、母親(仕事はナース)、叔母(母の妹)るり子の物語。自由奔放なるり姉を中心に語られる。
    「しずかな日々」にとても感動し、同じ著者のを図書館で見てて、真逆なイメージのこれを選んだがどうしても入り込めず。前の感動が大きすぎた。
    男同士の朴訥なふれあいを知ってしまったから(しずかな日々で)、女のにぎわしい絡みがあざとく感じ鼻についた。笑えるところも笑えず。
    ずっと、次女みやこの髪のことを「腐った赤キャベツ」と表現している。なんだかいただけない。いい気はしなかったな。みやことみのりも混乱しそうな名前だなー。
    第4章開人、の途中からとばしてしまった。
    皆が、るり姉の天真爛漫な人柄に惹かれて慕っている、関係性は良好だ。(私にも、叔母も姪もいるが、そこまで気持ち肩入れできないし、しない。)叔母と姪という少し距離ある関係だから良いところがより良くも見えるんだなー。
    文庫本の解説は、宮下奈都さんらしい。私の読んだのは単行本なので、そちらが気になる。
    (私の場合)同じ作家さんが続くのは止した方がいいみたいだ。前はそうでもなかったけどなぁ。

  • 明るく自由なるり姉。彼女の姪たち、姉、夫と、章ごとに主人公が変わる物語の中にるり姉は登場する。
    登場人物は特別いい人でも嫌な人でもなく、ごくありふれた、その辺にいそうな現実感だ。なのになぜか誰にも興味が持てなかった。ご近所さんの家庭のことに別段興味が湧かないようなものだろうか。
    そうすると一人称の語りがただの一方的なおしゃべりのように感じてどうでもよくなってしまい、私には合わなかった。

  • いつまでもこの他愛のない日常が続きますように...。そんな祈りを込めながら読んでいる自分に気づく...。もちろん、想定していないような不幸も訪れるかもしれない。ただ、この作品を読んでいると毎日が愛おしくなる。るり姉だけでなく誰もが自分だけの光を放っている。良い作品に出会えた自分を幸せに思う。ありがとう。

  • その人がいるだけで
    みんながうれしい
    そういう親戚っていますよね

    さらさら読めたけど
    「残るもの」に欠ける…

  • “毎日一緒にいればいるほど好きになる。昨日より今日の方が、もっと好きだと思える。一日一日、今日が最高だと思う。でも次の日になると、今度はその日がいちばんになる。”
    本文のこの言葉は、
    家族と居る時、友達といる時、好きな人と居る時の幸せや楽しさをまさにそんな瞬間を表した言葉だと思います。

  • 先日読んだ「寄居虫女」の三姉妹に比べたら…ホッとします〜。女系の家は強いなぁ。

  • 複数人の視点によってるり姉が立体的になっていく

    親戚とのやり取りは読んでていて既視感を覚えた

    娘が血を流しても平静な母が頼もしかった

  • p231「だからなんだよ、と言ったらおしまいだけど、るりちゃんからのメールは宝物だからぜんぶ保存した。読み返すと、不思議と小学五年生の自分と出会えた。」
    p276「今この瞬間が、こうして過ごす毎日が、もしかしたら奇跡なのかもしれないと思う。」
    p276「いろんなことが、がんばれそうな、そんな午後だった。」

  • 独特な価値観と活力を持つ「るり姉」を姪達や姉や夫目線で描かれるお話

    最後のみのり視点の話で結構な肩透かしを食う
    予定調和なお涙頂戴ものではないということですか……

    るり姉みたいな親戚って似たような人はいるんだよなぁ
    ま、あそこまでインパクトはすごくないけどね

    解説でも書かれてあるけど、三姉妹の性格の違いがよく描けてあると思う
    次女みやこの怒り出すところとか、とても観察眼のあるように見えるし
    父親に会ってから腐った赤キャベツみたいな髪にしたエピソードなんかはとても文学ちっく

    お母さんの恵子さん視点のところは結構共感するところもあるんだけど
    それは今だからこそ思う気持ちだろうね
    もっと昔に読んでたらそうは思わなかったんだろうなぁ

全296件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椰月美智子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×