- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575515275
作品紹介・あらすじ
十代の三姉妹が「るり姉」と呼んで慕うるり子は、母親の妹つまり叔母さん。天真爛漫で感激屋で、愉快なことを考える天才だ。イチゴ狩りも花火も一泊旅行もクリスマスも、そして日々のなんでもない出来事も、るり子と一緒だとたちまち愛おしくなる-。「本の雑誌」2009年上半期エンターテインメント・ベスト1に輝いた傑作家族小説。ラストの静かな感動が胸いっぱいに広がる。
感想・レビュー・書評
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うーん、いまいち
というか、とくに共感できず、なにも残らない物語。
自分には合いませんね、キッパリ(笑)
ストーリとしては、
三姉妹とその母親、母親の妹の「るり姉」の物語。
章ごとに語り手が変わる形で物語は進みますが、何かストーリがあるわけでもないし...
この三姉妹の子供たちに共感持てず...
母親にも共感持てず..
るり姉は自由奔放っていう感じで、またその旦那さんにも共感持てず...
悪い人は出てこなくて、それぞれの日常の想いが語られるのですが、だから何?って感じでした。
とくに、第一章でるり姉がどうなる?っていう含みを持たせていますが、結局は...
「本の雑誌」2009年上半期エンターテイメント・ベスト1に輝いた傑作家族小説だそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
年頃の三姉妹と、母親(仕事はナース)、叔母(母の妹)るり子の物語。自由奔放なるり姉を中心に語られる。
「しずかな日々」にとても感動し、同じ著者のを図書館で見てて、真逆なイメージのこれを選んだがどうしても入り込めず。前の感動が大きすぎた。
男同士の朴訥なふれあいを知ってしまったから(しずかな日々で)、女のにぎわしい絡みがあざとく感じ鼻についた。笑えるところも笑えず。
ずっと、次女みやこの髪のことを「腐った赤キャベツ」と表現している。なんだかいただけない。いい気はしなかったな。みやことみのりも混乱しそうな名前だなー。
第4章開人、の途中からとばしてしまった。
皆が、るり姉の天真爛漫な人柄に惹かれて慕っている、関係性は良好だ。(私にも、叔母も姪もいるが、そこまで気持ち肩入れできないし、しない。)叔母と姪という少し距離ある関係だから良いところがより良くも見えるんだなー。
文庫本の解説は、宮下奈都さんらしい。私の読んだのは単行本なので、そちらが気になる。
(私の場合)同じ作家さんが続くのは止した方がいいみたいだ。前はそうでもなかったけどなぁ。 -
明るく自由なるり姉。彼女の姪たち、姉、夫と、章ごとに主人公が変わる物語の中にるり姉は登場する。
登場人物は特別いい人でも嫌な人でもなく、ごくありふれた、その辺にいそうな現実感だ。なのになぜか誰にも興味が持てなかった。ご近所さんの家庭のことに別段興味が湧かないようなものだろうか。
そうすると一人称の語りがただの一方的なおしゃべりのように感じてどうでもよくなってしまい、私には合わなかった。 -
いつまでもこの他愛のない日常が続きますように...。そんな祈りを込めながら読んでいる自分に気づく...。もちろん、想定していないような不幸も訪れるかもしれない。ただ、この作品を読んでいると毎日が愛おしくなる。るり姉だけでなく誰もが自分だけの光を放っている。良い作品に出会えた自分を幸せに思う。ありがとう。
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その人がいるだけで
みんながうれしい
そういう親戚っていますよね
さらさら読めたけど
「残るもの」に欠ける… -
“毎日一緒にいればいるほど好きになる。昨日より今日の方が、もっと好きだと思える。一日一日、今日が最高だと思う。でも次の日になると、今度はその日がいちばんになる。”
本文のこの言葉は、
家族と居る時、友達といる時、好きな人と居る時の幸せや楽しさをまさにそんな瞬間を表した言葉だと思います。 -
先日読んだ「寄居虫女」の三姉妹に比べたら…ホッとします〜。女系の家は強いなぁ。
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複数人の視点によってるり姉が立体的になっていく
親戚とのやり取りは読んでていて既視感を覚えた
娘が血を流しても平静な母が頼もしかった -
独特な価値観と活力を持つ「るり姉」を姪達や姉や夫目線で描かれるお話
最後のみのり視点の話で結構な肩透かしを食う
予定調和なお涙頂戴ものではないということですか……
るり姉みたいな親戚って似たような人はいるんだよなぁ
ま、あそこまでインパクトはすごくないけどね
解説でも書かれてあるけど、三姉妹の性格の違いがよく描けてあると思う
次女みやこの怒り出すところとか、とても観察眼のあるように見えるし
父親に会ってから腐った赤キャベツみたいな髪にしたエピソードなんかはとても文学ちっく
お母さんの恵子さん視点のところは結構共感するところもあるんだけど
それは今だからこそ思う気持ちだろうね
もっと昔に読んでたらそうは思わなかったんだろうなぁ -
この本、先日ブックオフに行った際にまとめて買った数冊の内の1冊なのですが、この本を選んだ記憶がまったくない。そのことに読み終わってから気付いたんですよね。
自分の中でここ最近はずっとイヤミスが流行っているので、なんとなくイヤミスだと思って読んでいたら、なんか全体的にホッコリした話で、最後に「あれ?イヤミスじゃない」と気付いた。何かでレビューを読んで、この作家さんの作品を読もうと思ったわけでもないし、、ブックオフで何が自分に起きていたのか。。という現実の自分がイヤミス状態なんですけどー。
しかし、この作品はなんだかとても良かったです。
今度タイトルも見ずに何冊か買ってこようかな?ロシアン読書的な感じで。 -
コンビニでバイトをしたり、髪を腐った赤キャベツみたいにしたり、バレーボールをしたりしている十代の三姉妹と、精神科の看護師である彼女たちの母親と、母親の妹であるるり姉の仲の良い二人目の夫がそれぞれ語る物語が、柔らかくて温かくて良い。個性がありつつもふつうの人たちとその日々が凄く魅力的だった。
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さつき・みやこ・みのりの3姉妹が慕う、母親の妹のるり姉は天真爛漫で感激屋。そんなるり姉との日々を、3姉妹、姉・けい子、夫・開人が、それぞれの立場から語る。
最後はあっけなかった・・・。
それぞれの個性がある語りは面白い。 -
読みやすく、読後感もイイ。るり姉の魅力が物語を引っ張ってるけど、各章の主人公たちの優しさも心地好い。大切な人の大切さをあらためて思う。
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面白かった。
このお話は、下手にレビューを書くとか、結末の良し悪しを書くと、ネタバレだらけになってしまう。 -
家族だって、別の物語を生きている。いい意味でいろいろ裏切ってくれる結末でよかった。
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心温まるお話でした。
るり姉の魅力が伝わってきて、愛される人間と周りにいる人の大切な思い出を教えてくれてありがとう。 -
心地よいリズム。流れるようなテンポがなんともよい。練乳持って苺狩りに行きたくなる。そして苺のキーホルダーを買うのだ。
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複雑な思いを抱えたそれぞれの思いの比較が興味深かったです。
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姉妹とか、おばとか、そういう関係。
三姉妹と母の妹である「るり姉」の話。物語の進行役は章ごとに異なり、また時系列も色々。最初は長女・さつき。るり姉が入院したので、お見舞いに行く。なんとなく最近気持ちがうまく整理できていない、もやもやした高校生。第二章は母・けい子のなかなか個性的な日々。小さな事件でいっぱいの日常。第三章は次女・みやこ。誰も知らない赤い頭の理由。そこには誰にも言わない父との邂逅が。第四章はるり姉の旦那・開人。るり姉の魅力を語る。第五章に三女・みのり。第一章から四年後。変わらない日常の愛しさがつのる。