夜行観覧車 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2013年1月4日発売)
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本棚登録 : 7462
レビュー : 722
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515527

作品紹介・あらすじ

高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。

感想・レビュー・書評

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  • 湊かなえさんのファンというわけではとくにないけれど、読むと面白いと思うし、続々映像化されるのも頷ける。
    売れてるミステリ作家さんの小説ってきっとそういう点が共通してるんだと思う。読みやすくて、どんどん読み進められる力があって、伏線もきちんと回収されてて。
    (伏線を回収しない系の恩田陸さんの小説も好きだけど映像化はしにくそうだなと思う。視聴者が納得しなさそうだし)

    登場人物みんな“普通”だけどみんな少しずつ“普通じゃない”。
    それは現実世界もそうだと私は思うから、そういうところがリアル。極端にオカシイ人はそうそういないけれど、だからってオカシイ部分がまったくない人なんていない。
    章ごとに視点が変わる、という手法だけど同じ章でもその家族間で視点が変わったりする。だけど不思議とややこしくはない。面白いつくりだと思う。

    人を憎んだりカッとなったりする原因って本当に些細なことだったりする。ある人にとっては何てことのない言葉が、別のある人にとっては地雷になりえる言葉だったりする。
    そこで勢い余って殺人に至ってしまうことだって、実際ある話だと思う。
    そうなったとき周りの人たちは…
    ラスト辺り、高橋家の前のシーンでは、思わず泣いてしまいました。

    去年放送したドラマは夢中になって観たのだけど、登場人物も設定もラストも違う。だけどとくに違和感はなく、ドラマはあのラストがベストだったと思うし、小説はこの余韻の残し方がよかったと思う。

    ちなみにこの小説、最近読書にはまり始めた小6の姪っ子から借りた本、という嬉しいエピソード付きです。
    湊かなえさんにはまってるみたいで、私は持っていた「告白」を貸しました。

  • この作者の特徴は、人の暗部、意地悪さとか、卑劣さとか、酷薄さとか、そうしたものを情け容赦なくさらけ出して、突きつける凄みにあると思います。読んでいるうちに、自分の中にそうした感情を見いだし、暗澹たる思いになりながらも、怖いもの見たさ、なのでしょうか、読み進んでしまいます。
    この作品もそうした特徴を備えています。ただ、視点がさまざまに動くことで、落ち着かない気分がずっと続きます。多角的な描写が事象を立体的に浮かび上がらせるのではなく、散漫な印象につながってしまったように思います。

  • 高級住宅街で起こった殺人事件、当家族、隣人家族の話。面白く無いわけではないが普通という感想。著者の本は人気があるが、読んでみると「普通」と思うことが多い。女性に人気ということなのだろうか。
    家族が大変な状況になるもっと前に何故対策を打たないのか、不思議と思う。

  • 女の人の書く女性の嫌なところを全部詰め込んだような作品だなと思った。家庭の崩壊と再生がテーマであるというコピーをどこかで見かけたけど、この小説に出てくる家庭はみんな最初からひびが入っていて、事件をきっかけにしてそれが崩壊していく様は描かれていたけれど、再生したのかと言われれば微妙かなあと思った。骨折したのをそのまま放置してへんな風につながったけどつながったからいいよね!って無理やり納得してる感じがした。
    おもしろかったけど年取りたくないなーこんな女性になりたくないとしみじみ思った作品だった。

  • 結末がどうであれすごく読みやすかった。
    彩花がムカついてムカついて仕方がなかった。ラスト、父親がいい奴になるが、彩花があんなんになったのは父親も原因だろう。逃げてしまっていい事してる隣の家で彩花が死んでたらどうなっていたんだろうか。

    死んでしまった父親の方は不憫だ。

    しかし、デキのいい親や兄を持つと苦労するし、
    デキの悪すぎる娘を持つと親は苦労する。

  • 告白以来の湊かなえさん。
    暗い、暗い、暗い。。。分かってたから暗い気持ちの時に手に取れなかったけれど、暗さへの怖さを上回る引き込まれ感に、本を閉じた後の余韻とも呼べる心臓のドキドキが聞こえます。次も手を伸ばせないんだろうな、でも手に取ったらあっという間なんだろうな、と悔しくもあり、名残惜しくもありました。

  • 湊作品3作目です。今までは読んでいて怖い作者だ。と思っていました。この作品はそういったイメージを払拭してくれた物でした。もう少しこの作家を追ってみても・・・・と思える作品でした。

  • どんな人間にも嫌な部分があるし、嫌な人間に助けられることもある。

  • 一つの事件をいろいろな家庭を主観にして描かれている。他の家庭からは見えなかった事情が別の視点から見えてきたりして楽しみながら読めた。でも最終的にすべての家庭の人が一堂に集まって問題を解決するのって、現実的じゃないなあと思った。それを含めて演劇的なフィクションとして楽しめました。

  • これも面白かった
    けど思い出せない。。。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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