夜行観覧車 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2013年1月4日発売)
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本棚登録 : 8341
レビュー : 766
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515527

感想・レビュー・書評

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  • この作者の特徴は、人の暗部、意地悪さとか、卑劣さとか、酷薄さとか、そうしたものを情け容赦なくさらけ出して、突きつける凄みにあると思います。読んでいるうちに、自分の中にそうした感情を見いだし、暗澹たる思いになりながらも、怖いもの見たさ、なのでしょうか、読み進んでしまいます。
    この作品もそうした特徴を備えています。ただ、視点がさまざまに動くことで、落ち着かない気分がずっと続きます。多角的な描写が事象を立体的に浮かび上がらせるのではなく、散漫な印象につながってしまったように思います。

  • 高級住宅街で起こった殺人事件、当家族、隣人家族の話。面白く無いわけではないが普通という感想。著者の本は人気があるが、読んでみると「普通」と思うことが多い。女性に人気ということなのだろうか。
    家族が大変な状況になるもっと前に何故対策を打たないのか、不思議と思う。

  • 登場人物全員に悪意を感じるしムカつくのに読み進めていくうちに不思議と共感してしまう。理解してしまう。そのため読後はざらりとした心の荒れみたいなものが残る。
    心情に寄り添いすぎてたまに読書で疲れる事があるけど、それになりかけた。
    それだけ人物の描写が秀逸なのが湊かなえの特徴だと思うがいかんせんテーマが弱く読みごたえはそこまでではない

  • どんな人間にも嫌な部分があるし、嫌な人間に助けられることもある。

  • 一つの事件をいろいろな家庭を主観にして描かれている。他の家庭からは見えなかった事情が別の視点から見えてきたりして楽しみながら読めた。でも最終的にすべての家庭の人が一堂に集まって問題を解決するのって、現実的じゃないなあと思った。それを含めて演劇的なフィクションとして楽しめました。

  • これも面白かった
    けど思い出せない。。。

  • 読了感があまりない…。へぇみたいな。
    まぁまぁかな。

  • ミステリーなのかな~
    謎って感じはなく
    最後も結局そうなん?
    って感じなんだけど。

    でも、一気に読める筆力はさすが。

    ありがちなドラマだけど
    ありがちなだけに妙にリアルではあった。

  • 以前に読みかけてあまりにもムカつく話しだったので第一章でやめた本だったが、電車の中の暇つぶしに我慢して読み返してみたら途中から面白くなって今度は一気読みしてしまった。登場人物がことごとく好きになれずムカつきながら読んでいたら、まるでタペストリーの模様が現れてくるように人物像や街の雰囲気や人間関係が徐々に立体的に見えて来るようになり、視点が代わるとこういうことなのかと、次々と作者の罠にハマるがごとく次が読みたくて仕方なくなってしまう。悲惨で救いがないような話しなのに読後感は微かに明るく感じられるのがこの作者だなあといつも感心してしまう。真相がハッキリしないから、今後の展開をいろいろと考えさせられてしまう。流石⁈なのか…? 2014.5

  • 作品としてはとってもいい本だと思う。でも、個人的に胸が苦しくなるテーマで、少し苦しゅうございました。

    高級住宅街に無理して家を建てた普通のサラリーマン一家、目の前の大きな家に住むエリート家族。どちらも崩れ始めた家族関係は修復できないほどに傷口を広げていた。

    家族。選べないし、変えようもない。
    近い関係だからこそ、難しい。
    帰らなければならないからこそ、逃げられない。
    追い詰められる感覚、よくわかる。
    多くの家庭で同じような問題はあるんじゃないかな。一歩踏み外すか、踏ん張れるか、紙一重な気もする。

著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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