駅と、その町 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.00
  • (1)
  • (3)
  • (13)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515596

作品紹介・あらすじ

国鉄と私鉄が乗り入れている、都市から少し離れた立見という名の駅と、駅を囲む町で起こる奇妙な出来事-これは、あなたの住む町の話なのかもしれない。急行が去った後のホームに忽然と現れた男、駅の売店に勤める謎の女性。国鉄がJRと変わっても、その町には何かが棲み続けている!?ありふれた日常や身近な場所に、ひっそりと潜む異世界を描く傑作オムニバス・ミステリー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いつもよりゆっくりと文字を追いながら読んでいる自分に気づいた。
    とても読みやすいのに、不穏な影が、どうしても行間から燻ってくるのだ。
    ふと顔をあげると、知らない駅であった。
    さあ。あなたも顔を上げてご覧ならさい。

  • 駅と、その町 (双葉文庫)

  • 図書館から。
    駅が好きなので、どんなストーリーと思いながら
    読んだのですが一気に読めました。読みやすかった。
    でも、どこか摩訶不思議過ぎる世界が広がっている気が
    しました。
    立身(たつみと読む)駅に陽急電鉄、国鉄東南線という
    架空の駅舎や路線はあくまでも付箋。
    本当の主役は人間だと思いました。
    変わったストーリーです。

  • 「駅と、その町」眉村卓◆新しさと古さが同居する立身町。予知能力をもつ男や、外部の者を弾き出そうとする化け物が見え隠れする。町の衰退を食いとめる動きがあったり、登場人物自身が不思議な存在を疑っていたり、あくまで現実的な物語に不意に入る不協和音が絶妙。あれっ、今のは一体…気のせいかな

  • この作家さんの文章は
    読みやすく、丁寧。
    SFの作品にはやはり読みやすさは
    不可欠だと思う。

    この、なんだか人間を
    そのまま書いたような書き方と、
    柱が小さく捻じれている様な
    不思議な出来事は、
    たまらない。止まらない。

  • 030

  • 駅や街や昭和が大好きなので、話に関係なく立身の街並みを想像して楽しめた。

  • 駅を基点に人が流れ町が変容する。町の変容そのものは否定しないが、人のすげ変わりとともにその町らしさの喪失が意識されてしまうとそれはちょっとむなしいことかもしれない。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1934 - 2019。SF作家。1979年に『消滅の光輪』で泉鏡花文学賞および星雲賞を受賞。また1987年に『夕焼けの回転木馬』で日本文芸大賞を受賞。代表作にジュブナイルSFの名作といわれる『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などがある。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

眉村卓の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×