- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575516197
感想・レビュー・書評
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ファンタジーは好きではないけどタイトルで購入した。
菱子がマヌケ過ぎて呆れながら読んだ。全部自分の為、自分が良ければ良いみたいな露骨な考え方にイライラ。
星見ちゃんのお母さんが素敵なお母さんで良かった。勘違いとか思い違いって損だなと思った。得意ではないファンタジーだったけどスラスラ読めた。素敵なハッピーエンドだったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夫の浮気の証拠を見つけ、相手の女と対決に向かった主人公だったが、そこで相手と心が入れ替わってしまう、
…という、タイトルイメージとはちょっと違った、なんともファンタジーなお話だった。
垣谷さんの話なので、重くなりすぎない日常ドラマかなーとは思っていたけど、予想以上の軽さ(笑)
視点を変えたら、今まで気付かなかった事が見えてくる、という面では考えさせられるし、面白かったけど、そのために入れ替わりって必要だったのかな?とか、ちょっとギャグ過ぎる展開に疑問を感じることもあったけど、最後はお互い入れ替わりをステップアップに繋げたとこは爽快感あってよかったのかな。
しかし、入れ替わりネタって永遠に不滅ですね(笑) -
自分が変われば相手も変わる…いい言葉ですね。単なるSFではなく、示唆に富んだストーリーで勉強になりました。
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「自分が変われば相手も変わる」
相手に変わって欲しいと望むのではなく、まず自分を変えてみる。
p.301 自分の存在意義について
星見のおばあちゃんの言葉
「自分は世の中で必要とされている人間だ。
そう思うと明日が来る意味がある。
生きている価値があるんだ、まだ生きてていいんだって、そう思えるんだ。」
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垣谷美雨さんのハズレのないシリーズ。
夫がおかしい・・・・最近の帰りがおかしい!遅い!何かあるに違いない!妻は
考えたくはなかったが、やはりこれは浮気だろう、と勘ぐりはじめる。
我が家でも昔、夫の帰りが遅かった。
まぁ、仕事のせいだったのだけど異常だった。不安で仕方なかった。まるで母子家庭状態。そんな昔を少し思ってしまい
こんな家、けっこうあるのかなと思ってしまいました。でも、この本は良かったと胸を撫で下ろしました。
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話の途中で結末まで容易に予想できたものの
期待通りのほっこり度を楽しめました
1日で読了
39歳主婦の菱子と20歳派遣社員の星見
彼女たちの立場を入れ替わりによって対照的に描きつつ
著者世代のことも織り交ぜられていた
PTA会長と副会長が50代でみなが専業主婦だった時代の慣習を
若い世代の会員に押し付けようとするあたりがそれ
なぜ感覚にずれがあるのか さらりと解説されていた
立場の違う相手への想像力と思い遣りかぁ
ベテラン主婦と若い派遣社員
パート主婦とリーマン夫
菱子と母
星見と母
菱子の夫とその両親
星見の母と若くして亡くなった父 そしてその両親
なかでも気になったところ
星見は小学生のころから自称「勇気のない人間」や「気の弱い女」たちに
いつも矢面=「勇気のある側」に立たされて続けてきた
言いたいことがあれば自分で言えと星見は言いはなつ
私は気が弱くて言えないから~あなた言って~
とかいう女はよく見かけるので想像つくが
それを受けて発言している(させられている)立場の人
のことは考えたことなかったなぁ -
勘違いなんだけど
でも思い込んでしまったら人間そうとしか思えない不思議。
お互いのことを気に掛けながら
根底に優しさのある2人だから
あったかい行動がたくさんあった。
彼女の頑張ってるちゃんとした言葉遣いがツボ。
おもしろかった。 -
もっとドロドロ感と想像してたけど、スッゴいサッパリ感