ふるさと銀河線 軌道春秋 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 278
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  • / ISBN・EAN: 9784575516302

感想・レビュー・書評

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  • 郷愁溢れる一冊でした。
    電車にまつわる短編集だからでしょうか。
    電車は乗るのも眺めるのも好きな私。
    電車って毎日乗っている人にとっては生活、たまに乗る人にとっては思い出…そんな気がします。
    そんな日常、あるいは心の深いところにある大切な思いがこの一冊に丸々詰まっています。
    そのどれもが、決して派手ではなく倹しいもの。この“倹しい”という言葉が何度も作中に出てきました。だから心を揺さぶられる一冊なんだろうな、と思います。
    「みっともなくても、生きる。あのひとも、俺も。」

    キラキラしてないけどあったかい。
    こんなクリスマスもいいものです。

    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      こつとんさん、おはようございます♪
      ちょうど一年前! そうでした。
      年と共に一年は早いですねぇ(笑)
      「キラキラしてないけどあたたかい」
      全...
      こつとんさん、おはようございます♪
      ちょうど一年前! そうでした。
      年と共に一年は早いですねぇ(笑)
      「キラキラしてないけどあたたかい」
      全くピッタリのレビュー! こんな人に私もなりたい。
      2023/12/24
    • こっとんさん
      本とコさん♪
      ホントですねー
      私もそんな人になりたいなー
      来年の目標にしようっと٩(ˊᗜˋ*)و
      本とコさん♪
      ホントですねー
      私もそんな人になりたいなー
      来年の目標にしようっと٩(ˊᗜˋ*)و
      2023/12/24
  • 高田 郁さんの「ふるさと銀河線」。

    高田さんは時代小説でデビューする前は長い間 川富士立夏というペンネームで漫画原作を書いていたとのこと。
    この作品は集英社の「you」という女性向けコミックに「軌道春秋」という28回にわたって連載されたもののうち8編。
    「返信」は陸別町の文芸誌に寄稿したもの。
    作画は深沢かすみさん。

    「お弁当ふたつ」、「車窓家族」、「ムシヤシナイ」、「ふるさと銀河線」、「返信」、「雨を聴く午後」、「あなたへの伝言」、「晩夏光」、「幸福が遠すぎたら」。
    なぜかしら?「ムシヤシナイ」だけ読んだ記憶がある。
    アルコール依存症やアルツハイマー認知症など、すごく重いテーマもありながら、
    最後は寺山修司さんの詩で締めくくり。
    校正も素晴らしい。
    読後感もすごくよくって、高田さんらしさがにじみ出ている。
    この本も手放さず、ずっと大切にしたいと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      いるかさん
      マンガ版も丁寧に描かれて素敵です。収録されていない作品を図書館に読みに行こうと思って、、、10年くらい経ったかも(トロイの猫でし...
      いるかさん
      マンガ版も丁寧に描かれて素敵です。収録されていない作品を図書館に読みに行こうと思って、、、10年くらい経ったかも(トロイの猫でした)

      深沢かすみには「本棚の神様」(集英社)と言う作品があって、高田郁が解説を書いてます。
      2022/08/13
    • いるかさん
      猫丸さん おはようございます。

      コメント ありがとうございます。
      マンガ版もあるんですね。

      本棚の神様 調べてみました。
      猫...
      猫丸さん おはようございます。

      コメント ありがとうございます。
      マンガ版もあるんですね。

      本棚の神様 調べてみました。
      猫丸さんのレビューも。
      堀辰雄 「風立ちぬ」、八木重吉 「定本 八木重吉詩集」は好きな本なので、とても気になります。
      情報 ありがとうございました。。。

      2022/08/14
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      いるかさん
      にゃ〜
      いるかさん
      にゃ〜
      2022/08/14
  • どこか懐かしさを感じさせる。
    そして、どれも一生懸命に生きているという力強さも感じられた。

    最初の「お弁当ふたつ」にはひとりで苦悩する夫の気持ちを読み取った妻が、一緒にお弁当を食べる場面に涙した。
    「車窓家族」も何気ない日常が無声映画の一場面となって見れる。車窓からなので確かに覗き見してる気分になるが、ほっこりして優しさと明日への活力を貰える気がした。
    「ムシヤシナイ」は、立ち食い蕎麦屋の祖父としばらく会わなかった孫との再会だが、読んだ気がしたのは何故だろう⁇
    「幸福が遠すぎたら」これは寺山修司の詩の最後の
    さよならだけが 人生ならば 人生なんか 入りません
    これが心に響いた。

    あとがきにある
    生きにくい時代です。辛いこと哀しいことが多く、幸福は遠すぎて、明日に希望を見いだすことも難しいかも知れない。それでも、遠い遠い先にある幸福を信じていたいーそんな想いを登場人物たちに託しました。
    とあるように
    さまざまな短篇の中に優しく響くメッセージをもらった。

  • 列車から見える景色、車中、駅構内の様子と、困難の中で生き方を追い求める登場人物の姿を重ね読むことができた。
    重めで胸が痛む状況ばかりですが、どの章もラストは一筋の光が見えはじめ、希望を感じるお話だった。
    駅蕎麦屋の祖父と、孫との触れ合いを描いた、ムシヤシナイが印象的でした。ムシヤシナイの意味を初めて知りました。ちょっとのことでも力の補給になる、何度でもムシヤシナイすればいい。
    正直、それはないやろうという展開の章もありましたが、全体に人情味が溢れていて温かい気持ちになりました。自分の脆さは自分がいちばんわかっています。一回しかない人生を無駄にしないよう、失敗してもいいので、悔まないで、と伝わってきました。
    帯にある「あなたの明日に、優しい風が吹きますように。」という言葉通り、泣きたくなる気持ちに寄り添う感じが作品に表れていました。
    最後、寺山修司さんの、幸福が遠すぎたらという詩で締められているのが良かったです。
    さよならだけが
    人生ならば
    人生なんかいりません

  • 困難な中に明日の希望を胸に頑張ろうと、もがく人たちを書いた物語です。

    読みやすく、テンポがよく、辛いこと、悲しいことが多く時々に涙が出てきます。そんななかに僅かでも希望の光を見つけていきます。

    お弁当ふたつ、車窓家族、ムシヤシナイ、ふるさと銀河線、返信、雨を聴く午後、あなたへの伝言、晩夏光、幸福が遠すぎて、の9編の短編連作集です。

    この本は、著者が時代小説にデビューする以前、長い間、川富士立夏(かわふじ りっか)のペンネームで漫画原作を生業にしていた時に、漫画家の深沢かすみと書いた集英社の女性向けコミック誌「YOU」に28回に亘り連載された「軌道春秋」という連作漫画を小説に書いたものです。

    生きにくい時代です。辛いこと哀しいことが多く、幸福は遠すぎて、明日に希望を見いだすことも難しいかも知れない。それでも、遠い遠い先にある幸福を信じていたいーーーそんな想いを、本編の登場人物たちに託しました。「あとがき」より
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【音読】
    2022年8月28日から9月5日まで、音読で高田郁さんの「ふるさと銀河線」を大活字本で読みました。この大活字本の底本は、2013年11月に双葉文庫から発行された「ふるさと銀河線」です。本の登録は、双葉文庫で行います。埼玉福祉会発行の大活字本は、上下巻の2冊からなっています。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ふるさと銀河線 軌道春秋
    2022.05埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。
    2022.08.28~09.05音読で読了。★★★★☆
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  •  髙田郁さん、いや〜人情時代小説の名手は、現代の物語でも名手でした。泣かせますねぇ。
     あとがきの最後に、「あなたの明日に、優しい風が吹きますように」とありましたが、もう吹きまくって〝優しさの暴風雨〟が襲来しました!
     9編からなる短編集ですが、最初の「お弁当ふたつ」が一番好きです。最初からガッツリ胃袋、じゃなくてハートを掴まれてしまいました。
     また、著者が小説家デビュー前、漫画原作で「軌道春秋」という短編連作をコミック誌に連載し、本作が小説としてリライトしたもの、という事実も恥ずかしながら初めて知りました。

     登場人物は、現代という時代背景の中で、それぞれ苦悩を抱え倹しく暮らすのですが、そこへの一筋の光の当て方が上手だなと思います。
     それぞれの物語の中に出てくる、電車からの車窓風景、駅舎や個性的な電車の佇まい、通り過ぎる音などの描写が、郷愁と哀愁を誘います。何処かと何処か、誰かと誰かを結ぶ軌道は、読み手に明日につながる激励の想像を託しているかのようです。
     著者曰く「家族という絆は存外脆くて、互いが互いを思いあうことを忘れてしまえば、いとも容易く崩れてしまうものなのかも知れない。」‥全くその通りで、身に染みます。

     人恋しい年末、また一つ年を越せそうなことに感謝しながら読む、締めくくりに相応しい一冊です。ほっこりと優しい気持ちにさせてくれます。

    • こっとんさん
      本とコさん、おはようございます♪
      昨年の今日、本とコさんレビューされてるんですね。
      ちょうど一年後にレビューをあげた私。
      なんだか、ご縁を感...
      本とコさん、おはようございます♪
      昨年の今日、本とコさんレビューされてるんですね。
      ちょうど一年後にレビューをあげた私。
      なんだか、ご縁を感じでしまいました(о´∀`о)
      とてもあったかい作品でしたねー
      ステキなクリスマスをお過ごしくださいね(*˘︶˘*).。.:*♡
      2023/12/24
  • 鉄道を背景にした人情物語ですね。
    短編集になっています。
    2013年初版ですが、本の帯に2022年第10回大阪ほんま本大賞受賞とあります。遅ればせながらの評価ですが、それだけ愛された小説だということですね。私の手にした文庫版は第15刷発行になっていますからすごいですね。
    あとがきも2013年のままですが、帯にも使われている高田さんの言葉は
     「今を生きるあなたにとって、この本が少しでも慰めにな        れば、と願います。
       あなたの明日に優しい風が吹きますように。」
     辛いことがあっても、負けずに前を向く生きざまを描いてみせる名手の秀作だと思います。
     最後の一篇の題名が『幸福を遠すぎたら』は寺山修司さんの同名の詩が最後を飾ります。
     さよならだけが
     人生ならば
      また来る春はなんだろう
      はるかな地の果てに
      咲いてる野の百合何だろう

     さよならだけが
     人生ならば
      めぐりあう日は何だろう
      やさしいやさしい夕焼けと
      ふたりの愛はなんだろう

     さよならだけが
     人生ならば
      建てたわが家は何だろう
      さみしいさみしい平原に
      ともす灯りは何だろう

     さよならだけが
     人生ならば
     人生なんか いりません

    心が温まるしみじみとした物語の感動を味わえる本ですね。

  • 「駅の名は夜明」を読みたいと思っていたのだが、「軌道春秋Ⅱ」となっているのに気がつき、「Ⅰ」から読んでみようとこちらを買ってみた。

    列車や駅のホームから見える景色を織り交ぜながら描かれる9つの短編集。
    どれも佳い話だとは思ったが、短い頁の中なのでやや喰い足りなさが残る話が多かった。設定がやや無理筋と突っ込みたくなる話やどこかで見聞きしたような話も散見。
    「あとがき」を読んで、作者が漫画原作を生業にしていた時の作品を小説にしたものと知った。その漫画は作者にとってきっと大切な作品なのだと思うが、そこから膨らんだらもっと良かったのにと思えた。

    「Ⅱ」は読まなくてもいいかな、という心持ち。

  • 読書備忘録806号。
    ★★★★。

    東京北区の下町で生まれ、千葉の市川で育ち、社会人デビューと共に神戸で30年以上。今は品川区単身生活中の関東関西バイリンガルジジイ、シンタロウです。(^^)/

    さて、この作品。鉄道を絡めた人間ドラマ短編集です。
    鉄道の絡み方は薄かったり濃かったり・・・。
    どのストーリーも登場人物の息遣いや体温が感じられるものでしたが、どんっ!どんっ!というインパクトは無かった。タイトルに★付はめっちゃ良かった!

    【★お弁当ふたつ★】
    板倉佐和。専業主婦。
    夫の潤一。高血圧、高脂血症でお弁当に気を遣う。
    大学1年の息子と高1の娘の4人家族。
    家族を職場に、学校に送り出し、奥様ランチへ。
    ランチ帰りに旦那の職場にスイーツの差し入れを、と寄ってみた・・・。
    夫は随分前にリストラされていた(>_<)。え?でも給料は振りこまれていた?
    夫は毎日どこに行っている?次の日、追いかけてみた。外房線⇒内房線⇒外房線⇒内房線・・・。
    自分がのんきにランチしている間に、夫はどれだけ苦しんでいたんだ。夫が家族の為に努力しなかった訳はない!佐和のとった行動は・・・。(T_T)

    【★車窓家族★】
    関西の私鉄。住居の軒先を掠めて走る。おいおい阪神電車やんか。笑
    電車が信号待ちで頻繁に一時停止する場所にある文化住宅。カーテンを閉めずに暮らす老夫婦の生活が電車から丸見え。鍋だったりおでんだったり・・・。
    それを電車から見る乗客達。そしてある日。トラブルで一時停止の時間が長引く。老夫婦の部屋の電気が灯らない。何があった?何があったんだ!ポッと点く灯り。良かったぁ。多くの乗客がホッと胸を撫で下ろした・・・。笑

    【★ムシヤシナイ★】
    大阪環状線T駅。多分天王寺やな。
    駅そば店を切り盛りするジジイ、秋元路雄。妻は既に亡く、息子の正雄は東京。
    妻にも息子にも金銭的に苦労掛けた。でも今は一人。生活はぎりぎりだけど駅そば人生でゆっくり幕を閉じていきたい。
    ある日の閉店時。中学生らしい少年が店の外に・・・。
    ん?孫の弘晃?東京から一人で?
    どうした?とは聞かない。まあゆっくりしていけ。
    そして弘晃は苦悩と自分が抱える恐怖をぽつりぽつりと話し始める。
    路雄は弘晃に教える。包丁はな、葱を刻むためにあるんやで・・・。苦しくなったらいつでも来たらええ、虫養いしたるわ・・・。

    【★ふるさと銀河線★】
    北海道ちほく鉄道ふるさと銀河線。北見から池田までの140km。
    運転士の康晃を兄に持つ中学3年生の星子。
    両親は事故死。2人はふるさと銀河線の途中駅陸別で慎ましやかに暮らす。
    生きていく為、地元の為、演劇の夢を諦めようと考えている星子。それは違う。間違っている。諦めたことを一生引き摺る。
    兄、学校の先生、天文台の職員が、星子が夢を追えるように暖かく寄り添う。

    【返信】
    またまた陸別。ふるさと銀河線。15年前、息子の徹から届いたはがき。そして、徹はこの地で事故で死んでしまった。
    徹の両親、瑛一郎と諒子はこの地を訪れた。何もないところ。でも天から降り注ぐ無数の星。徹よ、お前もこの星空を見たんだな、と返信ハガキを認める。

    【雨を聴く午後】
    江口忠。証券マン。バブル崩壊で全てはただの紙切れになった。
    忠の顧客だった父親を自殺で亡くした兄弟にボコられる線路ぎわ。そこは大学時代過ごした安普請アパート、共栄荘のそばだった。
    あの頃は希望に燃えていた。自分が住んでいた部屋のバルコニーに真っ白なソックスが吊るされている。毎日毎日吊るされている。誰が住んでいるのか?
    当時付き合っていた彼女に渡していた合鍵があった。もし当時の鍵のままだったら・・・。開いた!部屋に入ってみた(オイオイ!)。
    どうやら住んでいるのは女性?インコが飼われていた。「ダイジョーブ!ダイジョーブ!」とさえずるインコ。机にあった手記。どうやらアルコール依存症から抜け出すために夫とあえて別居して苦しんでいる女性のようだ・・・。
    苦しむ自分と重ねる。苦しみながら生きて!みっともなく生きて何が悪い!みんな足掻きながら生きるんだ!

    【★あなたへの伝言★】
    共栄荘。205号室に住む露野みゆき。
    夫の夏彦と結婚して寿退社。仕事が超絶忙しい夫。ずっと家に一人。そしてアルコール依存症に。
    夏彦はみゆきの再起の為にあえて、一人暮らしさせることを決意した。
    そしてインコを飼わせた。再飲酒したらインコの世話ができずに殺すことになる。命を預かるんだという使命を与えて。
    夏彦さん、今日は大丈夫でした。今日も大丈夫でした。明日も頑張ります。でも怖い・・・。
    毎日通勤で夏彦が乗る新宿行き通勤快速へのフラッグ。白いソックスだった。

    【晩夏光】
    小磯なつ乃。老婆。
    夫には2年前に先立たれ、息子は独立して家庭を持った。
    義理の母のアルツハイマー型認知症の介護は地獄だった。今、やっと一人で住むこの家の庭いじりは私の生きがいとなった。
    息子の智男が突然訪れてきた。出張だとか。
    ちょうど良かった。桃を持たせよう。美味しいから。
    翌日智男の妻から電話が来た。桃をありがとうございましたと。
    桃?なにそれ?智男が昨日来た?え?
    病院での診断はアルツハイマー。
    残された時間を有意義に。その日のこと、やること、大学ノートに記録していこう。そして智男への思いも・・・。
    介護施設でノートを開いている中年男性が横にいる。その男性曰く、お母さまが記したノートだとか。お母さまは幸せね、息子さんにこんなに想われて。
    遠くで電車が走る音がした・・・。

    【★幸福が遠すぎたら★】
    新潟で酒造を営む倉橋桜。日本酒の需要は減っている。資金が回らない。父から受け継いだ造り酒屋はもうだめかも・・・。
    2001年の元旦。つくば万博のイベントとして行われたポストカプセル郵便が届いた。大学時代の同級生からだった。
    「38歳の桜へ 3/3に梅桜桃は京福電鉄嵐山駅に集合せよ!」とのこと。
    そして集まった桃谷一也、梅田善明。
    みんな元気そうな38歳だった。でも、15年の歳月は3人の肩に生きるということの重しを平等に背負わせていた・・・。

    まあ、悪くない短編集でした!

    • shintak5555さん
      ユキさま
      ともぐいは明治の道東なのでさすがに感情移入しないですわ!めっちゃおもろいけど!
      味噌カツは名古屋のソウルフードだぎゃぁ!
      めっちゃ...
      ユキさま
      ともぐいは明治の道東なのでさすがに感情移入しないですわ!めっちゃおもろいけど!
      味噌カツは名古屋のソウルフードだぎゃぁ!
      めっちゃくちゃうみゃーでよぉー!
      2024/03/02
    • shintak5555さん
      ゆうきさま
      クウォーター!
      色白で、納豆が好きで、ガルパン萌えで、寒さに強くて・・・?
      インコ繋がっています!
      朝、お弁当作れるヒト!リスペ...
      ゆうきさま
      クウォーター!
      色白で、納豆が好きで、ガルパン萌えで、寒さに強くて・・・?
      インコ繋がっています!
      朝、お弁当作れるヒト!リスペクトです!

      皆様の強烈なコメント連鎖は、ひとつの物語として拝読してるので、乱入なんて滅相もない!

      いっそのこと作品タイトル「ゆうきさまの◯◯感想文コメント100連発」とかにして、コメントを読んだ感想をワタシの備忘録としてアップしても良いくらいの物語性ありです!
      2024/03/02
    • ゆーき本さん
      (´▽`*)アハハ
      しんさんたちの楽しいコメントで私の毎日は潤っております( ᵒ̴̶̷̤ ᵒ̴̶̷̤ )

      あと寒さには弱いっす;:((՞-...
      (´▽`*)アハハ
      しんさんたちの楽しいコメントで私の毎日は潤っております( ᵒ̴̶̷̤ ᵒ̴̶̷̤ )

      あと寒さには弱いっす;:((՞-﹏-՞));:
      2024/03/02
  • 小説家になる前にマンガの原作を書かれていた著者、高田郁さん。この本は1999年から2004年に女性マンガ誌『YOU』に掲載された連作集『軌道春秋』を小説化したものです。

    中で『ムシヤシナイ』が一番印象に残りました。
    大阪環状線のT駅にある「駅そば」ではたらく路男。妻には先立たれ、東京に住む一人息子正雄とは孫、弘晃のことで口論になり5年間会っていない。そば屋でいつものように働いていると、成長した孫が突然やってきて…。

    同じ年頃の子を持つ親としては、正雄の気持ちもわからないでもないけれど、どうしたらいいのか判らなくなったときに祖父母の存在ってやっぱり有難い。
    勉強に疲れて正雄との関係に苦しむ弘晃を、生きていけるよう導く路男の姿に涙します。
    一番最初の『お弁当ふたつ』も心温まる素敵なお話でした。
    全9編、寂しい身の上の主人公たちの頑張りすぎない前向きさがちょうどよかったです。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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