ユリゴコロ (双葉文庫)

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感想 : 697
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516425

感想・レビュー・書評

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  • それなりに有名な作品で、いつ読もうかと思ってたんやけど、早く読んどけば良かった〜
    何か衝撃の告白から始まる…
    人を殺す事を何とも思わないとか……
    こういう人を解説ではアウトサイダーって呼んでる。
    今は、法律とか、ちゃんとしてる近代国家やからそれは当然なんやけど、古代はどうやったんやろ?人の命が石ころの価値しかない時代とかの心を残したままなんかな?
    こんな告白書を平和に生きてる青年が読んだら…キツい…
    しかも、もしかして、実の母?…
    更に父も…
    弟は?
    祖父母は?
    こんな謎々残しながら、後半へいくんやから、速攻読まないと仕方なし!
    最後まで気付かんかったけど、思い返せばそうか…と大どんでん返しあり…
    こんなに、サイコな感じなのに、最後は温かい終わり方!に私には思えた!
    この作者のをもう少し読んでみたい気がしてきた!



    しかし…こんなに人殺してても、バレないものか???ほぼ、警察出て来ない…

    • ultraman719さん
      yhyby940さん

      こんばんは!コメントありがとうございます!
      イヤミスの女王と呼ばれる事もあるみたいなんで、あと味がええ感じですね。
      ...
      yhyby940さん

      こんばんは!コメントありがとうございます!
      イヤミスの女王と呼ばれる事もあるみたいなんで、あと味がええ感じですね。
      この本読んでから、著者の本が手元に5冊ほど(^^;;
      まだ、あまり読めてませんが、楽しみにしてます〜
      2023/04/06
    • yhyby940さん
      是非、楽しんでください。
      是非、楽しんでください。
      2023/04/06
    • ultraman719さん
      はい!楽しみますよ!
      はい!楽しみますよ!
      2023/04/06
  • オチが よめてしまった

    小説は殺人を良く扱うけど…
    特に事件、殺人ていうより
    【子供が虫やカエルなどを殺して、そこから何も学習せずに大人になった系の殺人】は基本作品として好きになれない…勿論、このお母さんが罪に問われない事や、家族が隠す感じも嫌…
    「もちろん作家さんが作品を通して伝えたい事はそこではないのは分かるが…」

    でも嫌っ(俺が頭硬いだけですが)

  • 表題のノート4冊に記された殺人犯の手記を中心に、ストーリーが展開していく…という設定に惹かれて一気読み。

    ノートの序盤は残酷な描写から始まるが、読み進めて行くたびに真実が明らかになったり、無機質だったものが感情的に移り変わったり、前半と後半の変化も見応えがあった。

    ラストは『そうきたか!』とミステリーながらも爽やかな気持ちになったし、ユリゴコロという表題が腑に落ちた。

  • 気味が悪いし、内容が暗かったけど、本当に読んでよかった。
    とても素敵な作品だった。こういう風な小説はあまり読んだことがなく、目新しく感じた。
    解説に「物語のゴールにあるのが真相解明ではなく、それを知った後の人間たちの姿、その行動にある。登場人物の心の闇が深いからこそ、容赦ない描写があるからこそ、見えてくる一瞬のぬくもりが、一瞬の光の眩しさが、より実感させられる」と書いてあり、まさにその通りだと感じた。
    最後、大泣きしてしまったため、明日目が腫れるかもしれない。泣かせようとしてくる作品ではなく、自然と涙が溢れてしまう作品だった。
    とても重くて、まだ私には理解できないところもあった。真っ暗な世界から、明るい世界に行けるわけではない、でも登場人物たちにとっての最良の選択の末の結末がこれだとすると、本当に深い話で心が揺さぶられる。とても考えさせられる。
    重い内容だが、スイスイ読めるので、ぜひ読んでほしい。映画にしたら、ありきたりじゃん?とか思われるかもしれないけど、本だからこそ味わえる考えさせられる感じが好き。
    この表紙の絵に、なんかすごく惹かれる。この話にあってる。すごい作品だった。言葉にできないくらい。

  • 前半の「ユリゴコロ」という日記の内容が猟奇的過ぎて、読むのがきつい。
    次第に伏線回収、子供への深い愛情、真相が明らかになる。
    イヤミスというほど、読後感は悪くない。

    だが、サイコパスな殺人鬼が、そこまでいい人に変われるとは思えないな。
    過去の人物像と現在の人物があまりにも違いすぎて、違和感が残る。

  • いよいよ自分のお店を開店、結婚間近と、幸福の中にいた青年。婚約者の失踪・父親の余命宣告・母親の事故死と、相次ぐトラブル。
    そんなさなか、「ユリゴコロ」と題されたノートを見つける。それは、幼児期よりの殺傷への憧憬、そして、その実行の告白とも思われる手記だった。
    この手記の部分に描かれた、幾つかの殺人への経緯はノンフィクションのようで、決して計画的でなく、衝動的でもない、欲望のような感覚で恐怖感がありました。
    ミステリーとしては人間関係など練られていて面白い。ただ、あれだけの殺人への渇望を持っていた人間の感情が収まり、殺人について受け入れてる家族に違和感ありかな。

  • 映像化作品も見たけど、これは文章で読むべき。
    おどろおどろしい描写が頻繁に出てくるので人を選ぶ作品ではあると思う。耐性があるなら是非最後まで読み貫いて欲しい。

  • H30.6.30 読了。

    ・イヤミス小説かと思っていたが、まさかのラストに驚きと困惑。リスカの描写は読み進めるのに苦労した。

  • 私の中ではとても傑作だと思いました。しかし、読了後皆さんの感想を拝見すると、賛否が分かれる作品のようですね。母親・母親Xの謎や千絵、細谷の事件が一気に片付き、後味は最高です。一方、母親の殺人に対する父親の心情や母親の心情、母親Xが母親となった理由についての描写をもう少し含めて欲しかったかな、若干、消化不良の部分もありました。複雑な人間関係なのですが、是非皆さんに読んで欲しい本です。一部、グロテスクな描写箇所が少しありますが、その描写スキルの高さに脱帽です。久しぶりに心地よく一気読みできました。

  • 再読
    相変わらず不気味な手記…明かされる真実
    ハラハラドキドキ感はないけど、読みやすさと不気味さが良い

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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