消えた少女-吉祥寺探偵物語 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516654

感想・レビュー・書評

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  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    吉祥寺のコンビニでアルバイトをして暮らす“おれ”(バツイチ・息子あり)は、家事を終えると夜な夜なバーに繰り出す。ある日、オカマの京子ちゃんから、一年前に忽然と姿を消した少女の母親を紹介される。成り行きでその少女を捜すことになり、新聞記者や刑事から情報を得て捜索を進める。そして、一人の男に目をつけた…。東京・吉祥寺を舞台に描くミステリーは、著者初の文庫書き下ろし!

    流石の私でも犯人の目星がついた(笑)筋読みよりおかまの京子ちゃんはじめ妙に大人びている息子など出演者がなかなか個性的で良かったわ。シリーズものなのね。

  • いくら暇そうだからって探偵でもない、顔見知り程度の人に迷子猫の捜索を依頼するなんてズーズーしすぎる(探し物名人とかの噂があるならわかるけど。。)!とイラっとし、親権を棄てて、勝手に出ていった元妻に未練タラタラな主人公にイラっとし、結局、純菜さんが何をしたかったのかわからず、イラっとし、なかなかストレスの多いお話しでした。

  • シリーズ第1弾。
    妻と離婚して小5の息子と二人で暮らす川庄。
    仕事はコンビニのアルバイト。
    日々、息子の食事を作り、アルバイトをし、夜は飲みに出かける。
    そんな川庄に、猫探しの依頼が舞い込んだ。
    その次は、オカマの京子ちゃんが持ち込んだ一年前に行方不明となった少女を探すというもの。
    探偵でもない川庄なのに、なぜこんなことに??
    警察にもわからなかったことをバシバシこなしていく。あり得ない…
    でも、何か気になる…
    シリーズだから、また読んでしまうだろうなぁー。

    2019.2.13

  • 捜査をしてはいけない川庄の捜査で事件解決
    前読[禁忌/フェルディナント]に引き続き、
    違法捜査をテーマにした物語だと言えるのだろうか

  • 吉祥寺のコンビニでアルバイトをして暮らす“おれ”(バツイチ・息子あり)は、家事を終えると夜な夜なバーに繰り出す。ある日、オカマの京子ちゃんから、一年前に忽然と姿を消した少女の母親を紹介される。成り行きでその少女を捜すことになり、新聞記者や刑事から情報を得て捜索を進める。そして、一人の男に目をつけた…。

  •  五十嵐さんのお話を読むのはこれが初めてなので、そもそもこの人の文章の書き方がこうなのか、このシリーズだからこういう書き方をしているのかは知らないけれど、文章の書き方が無理だった…。
     1980年代? 90年代? 何かそんな時代の、気障な雰囲気をわざと出してる感じが無理。
     内容がどうこういう以前に。
     その当時にこういう書き方をしているのを、今読む分にはいいけれど、今になってその時代の雰囲気を気取って書かれると、恥ずかしいというか、照れる。

  • サブタイトルが「吉祥寺探偵物語」とあるだけあって
    吉祥寺が舞台。
    実在するハモニカ横丁やらチャチャハウスやら。
    ちょっと名前をかえた学校やら。
    吉祥寺を知ってる人には、それだけでもウキウキしちゃうとっかかり。

    主人公の川庄は、外科医の妻と別れ母よりも父が心配だからと
    息子は、父にくっついてきてあげたというしっかりした11歳。
    妻に男が出来ての離婚だったため
    医者でもある元妻からの養育費はたっぷり。
    銀行員だった、その主人公は、息子の育児のために
    コンビニのバイト店員に。

    そして、夜な夜な吉祥寺のマチへと飲んだくれて
    出ていく
    そんな日常の話しの中で、ネコ見つけました。
    で、ずっと続くのかと思い、そろそろ飽きてきそうになったそのとき。

    やっぱり、五十嵐貴久さんです!!

    そんなはずがない。

    オカマのキョウコちゃんが連れてきた美しい人妻。
    その女性との出会いから1年前に起きた
    少女行方不明の事件を追うことになる。

    警察も捜査を縮小しつつあった1年前の事件。

    川庄は、銀行マンの頃の人脈や、オカマのキョウコちゃんの幅広すぎる人脈を使って
    瞬く間に、警察も見落としていたことに
    たくさんたどり着いていく。。


    最後の最後のどんでん返しには
    驚かされた。

    警察官でもない、探偵でもない。
    でも、本職とは違った「経験」こそが事件の真相に
    辿り着いた川庄の勘の鋭さ。
    なんか、読んでて気持ちよかった~。

    そんなはずあるわけがない!と言ってしまえば
    それまでだけど。
    小説ならではの面白さ、小説の世界にどっぷり
    連れて行ってくれる五十嵐貴久さんの世界が
    たまりません。

  • 吉祥寺のコンビニで働く川庄さんがオカマの京子さんの依頼でペットを探しを始めた。
    ある日、京子さんが依頼人をまた連れてきたり
    その柳沼純菜が言うには、去年から娘が誘拐されたらしい。

  • 吉祥寺にあるコンビニのアルバイト店員,川庄38歳.妻は男に走り,息子には育児怠慢だと責められ,バイト先では後輩の学生店員に注意を受ける始末.そんなある日,オカマの京子ちゃんから,一年前に忽然と姿を消した少女の母親を紹介される.成り行きでその少女を探すことになるのだが・・・.面白い!!ここまで情けない探偵というのも例をみないんじゃないかな.そして何より情けないのが,この主人公と僕自身がかぶって見えること.僕も情けない男なのだと写し鏡をみるようで,ちょっと嫌だった(笑).シリーズ化されるようで,早くも次作が待ち遠しい.情けなくも情に厚い男,川庄に幸あれ♪

  • 駄目駄目バツイチ男が、コンビニ店員しながらハードボイルド風の探偵家業。一人息子やおかまの京子ちゃんとの関係が微笑ましい。きっと、いい男なんだろう。物語はちょっと都合良すぎかな。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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