結婚相手は抽選で (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 478
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516845

作品紹介・あらすじ

少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。相手が気に入らない場合は断ることができるが、三回パスしたらテロ撲滅隊送りになる。だが、この強制的な見合いに、モテないオタク青年は万々歳、田舎で母親と地味に暮らす看護師は、チャンスとばかりに単身東京へ。慌てて恋人に結婚を迫るも、あっさりかわされてしまう女性もいて…。それぞれのお見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 抽選見合い結婚法が可決され、25~35歳の独身男女は否応なく見合いをさせられる。2回までは断れるが、3回断ると"テロ撲滅隊"なる軍隊か、僻地勤務2年、という強制力つき。
    現代の少子化問題を、コミカルに、でも綺麗事ではすまない深い部分までもうまく描いたストーリー。

    結婚とか男女の関係は、理論だけで片付くものではなく、相手を生理的に受け入れられるか、波長が合うかといった感覚的な部分に大きく左右されるので難しい。切羽詰まった登場人物たちの葛藤は、他人事ではないが、そうした内面分析もしつつ、1年後にはそれぞれ、親との関係を見直したり、独身のまま子供を産んでいたりと、自分の人生を見つめ直していて、新たな関係性の兆しが見える終わり方で、元気をもらえた。

    それにしても、あり得ない設定ながら、今の少子高齢化の加速度合いと、何でもありの政権の姿勢に鑑みれば、こんなバカげた法律も通りかねない、と思えてしまうところがコワイ。(笑)

  • 抽選見合い結婚法が制定された。
    対象は25歳から35歳までの男女で、前科や離婚歴がなく、子供のいない独身者。
    相手が気にいらなければ、二人までは断ることができる。しかし、3人目も断った場合は、テロ対策活動後方支援隊に2年間従事しなければならない。

    なんという法律~!!
    この法律が施行される前に、駆け込みで結婚を熱望する人。
    この法律のおかげで結婚できるのでは?と希望を持つ人。
    テロ対策活動後方支援隊には絶対行きたくない!と焦る人。

    単純に笑えて、さらさら~っと読めました。

    • 杜のうさこさん
      azumyさん、またまたこんばんは~^^

      >なんという法律~!!
      あはは、そうだよね~
      垣谷さんって、妙な法案思いつく天才だよね♪...
      azumyさん、またまたこんばんは~^^

      >なんという法律~!!
      あはは、そうだよね~
      垣谷さんって、妙な法案思いつく天才だよね♪
      私も読んだ時、
      でも、もしかしてありえちゃうかも…とか、
      そしたら私どうなっちゃうんだろう…とか、
      可笑しいやら、不安やらで(笑)
      2016/06/06
    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんにちは~♪

      ほんと、妙な法案も思いつくものだわ~(笑)
      そう、そう!
      私も自分の事に置き換えちゃったよ~
      テロ...
      うさこさん、こんにちは~♪

      ほんと、妙な法案も思いつくものだわ~(笑)
      そう、そう!
      私も自分の事に置き換えちゃったよ~
      テロ撲滅隊はきついなぁ…、とかね(笑)

      垣谷さんの本、面白いね~!
      でも、バンコクの古本屋さんではほとんど見かけなかったのよねぇ…
      図書館でがんがん借りちゃおうと思ってます^^
      2016/06/07
  • 少子化対策のため「抽選見合い結婚法」が施行されることになった。相手が気に入らない場合は断ることができるが、三回パスしたらテロ撲滅隊送りになる。だが、この強制的な見合いに、モテないオタク青年は万々歳、田舎で母親と地味に暮らす看護師は、チャンスとばかりに単身東京へ。慌てて恋人に結婚を迫るも、あっさりかわされてしまう女性もいて…。それぞれのお見合い事情をコミカルかつ、ハートウォーミングに描いた長編小説。

  • 「七十歳死亡法案、可決」では高齢化社会への警鐘を、本作では少子化社会へということのようだけど、こちらはイマイチ。両方共、無茶な法案でありながらも、納得させられたり、答えが出せずに悩んでしまうことも多かったんだけど、こちらは少子化とはいいつつ、焦点がぼやけてた感は否めない。少子化の問題ってここだけじゃないしね。惜しい。

  • 斬新すぎるよ柿谷美雨さん!初読み。政府が国会で通過させた「抽選見合い結婚法」。独身25 - 39歳の男女、申込んだ本人から±5歳前後の人物を抽選、2度断れるが3度断った場合は「テロ対策活動後方支援隊」に2年間従事する義務を負うという突拍子もない法律。モテない根暗な男、母子共依存の娘、イケメン好きな浪費癖女などとてもキャラ設定がユニーク。其々が自己洞察を行い、どのように見合いに臨み、どういう結果だったのかが面白い、つまり人生色々。2065年予想の日本人口8800万人、私の娘の時代を憂いながら読了。

  • 結婚相手を抽選で、とはSF的で面白い題名と、読み始める。
    晩婚化・非婚化が進み、深刻な少子高齢社会の現代日本、こんなことが思わずあり得るかもと。
    モテないオタク男や、思惑を秘めた女性など、何人かの男女が登場し、様々な展開が繰り広げられるが、果たして思惑通りに事が運ぶか、それは読んでのお楽しみ。

  • 垣谷美雨さんの小説は、いつも面白くて、ココロが温まって大好きです^^
    しっかし、、、確かに政府から、見合いしろ。って後押しされたら内心喜ぶ男女って、けっこういると思います!

    奥手で、恋愛上手じゃない私達。
    ろくに知らない相手とでも、結婚して家庭を持たないといけなかった時代を過ぎて、自由に恋愛も結婚もしていい、って時代になったら、なかなかうまくいかない現実・・

    今の時代を映し出しているけど、単なる皮肉で終わらず、読みながら、次第にほのぼのとした気分になりました。

  • いくらなんでも抽選だなんて。
    でも、自分が考えもしなかった人と出会えるかもしれない。それが案外うまくいくということもあるのか???

  • 結構面白かった。娘離れ出来ない母親。お互いにパラサイトする母娘。どこでも見かけそうな母娘と、お見合い結婚の法令を絡めていてます。

  • 垣谷美雨の著作の中では、初期の方の作品。と言って良いのかな。

    「老後の資金がありません」「夫の墓には入りません」等の最近の作品から垣谷美雨を知った自分としては、本作は少し物足りなかったかもしれない。
    もちろん、面白かったのだけど、少しコンパクトすぎたかもしれない。

    垣谷美雨作品にしては登場人物の癖が強くない。面倒な親戚や不愉快な隣人はいったいどこに…?
    本作では主要な登場人物は若者に限られる。「抽選見合い結婚法」が25~35歳をターゲットにしているから当然と言えば当然なのだけど。
    そして若者たちはなんやかんやありつつも、他者との関わりを通して自分の新しい幸福に出会っていくという。

    抽選見合い結婚法なんていうトンデモナイ設定とか、やっぱり最後は爽やかに終わっていくところは垣谷美雨らしさが光る。
    そして何より母親との距離感のとり方が下手な娘とか、やっぱりリアル。この作家の真髄とも言える家族の嫌な部分がしっかりと描かれているのも特筆しておきたい。
    あと、抽選見合い結婚に失敗した人が「テロ対策活動後方支援隊に2年間従事」というのもジョークとして笑える。

    さくっと読めてしまうので、垣谷美雨を誰かにオススメする際の導入としては良いかもしれない。

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著者プロフィール

垣谷 美雨(かきや みう)
1959年生まれの小説家。兵庫県豊岡市出身、明治大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。ソフトウェア会社勤務を経て、2005年『竜巻ガール』で小説推理新人賞を受賞し、デビュー。代表作としてテレビドラマ化された『リセット』『夫のカノジョ』の他に、文庫化されてベストセラーとなった『老後の資金がありません』、『ニュータウンは黄昏れて』『子育てはもう卒業します』『避難所』『農ガール、農ライフ』『あなたのゼイ肉、落とします』『嫁をやめる日』『後悔病棟』『女たちの避難所』など著作多数。『結婚相手は抽選で』が2018年10月に野村周平主演でドラマ化された。

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