Nのために (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 7484
レビュー : 721
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517040

作品紹介・あらすじ

超高層マンションの一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。
現場に居合わせたのは20代の4人の男女。
それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。著者初の純愛ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 究極の愛=罪の共有。それぞれが、それぞれのNのために真実を隠す。
    イニシャルNの登場人物たちの目線から語られる物語で、各々が同じ局面でも全く違う事を考えたりしていて面白かった。登場人物が活きたストーリーだなぁと感じた。ドラマ化されるようで、この心理描写を役者さん達がどう表現してくるのか楽しみだ。
    しかし、主人公以外の女性キャラクターが本当に酷い。相手に依存する馬鹿女ばかり。嫌な気分になる。

  • 大好きなドラマの原作

    ドラマの原作としか思えないくらい
    セリフや背景が巧妙に映像化されていたと実感する

    究極の愛は罪の共有

    その強がりのような弱さが邪魔して
    素直に人に頼れず不器用に生きていく人間に
    どうすれば人は愛を与えてあげられるのか

    映像でも活字でも胸に突き刺さるメッセージは同じだった。

  • 一気に読んだ。
    ほんと一気に読めた。
    イヤミスって感じでは無かったけど
    やはりさすがだよな。

    話の展開の良し悪しは別として
    読んでると、こうなるかな?
    こうなってほしいな、とか
    若干でも思うもの。

    それをことごとく裏切ってくれる。
    だからこそ面白いんだろうね~(笑)

    いやいや脱帽。

    ちなみにドラマは見てない。

  • うーん、それぞれの回想を繋ぎ合わせると一つのゴールが見えてくる気がするのですが、今ひとつすっきりしないんですよね。あまりに単純な犯罪を無理に難しくしているからでしょうか。

  • 面白かった、けど時間を置いてもう一度読まないと勿体ないきがする。あらたな発見がありそう。

  • 一人称の語りから始まる、湊かなえらしい作品だと思った。読後感は白夜行の時と似ていて、白夜行のドラマも先にに観てしまっていたので、これまでもこれからも私はこの作品をなんの前知識もない真っ白な状態で楽しむことはできないんだ、と言う喪失感を感じた。

  • ミステリを読んだのはこの本が初めて
    なんとなく嫌煙していたのです。理由もなく

    読んでみ終わった時声に出して「おもしれえ」でした。

    最初は寝る前に50ページほどパラっと読んでねたのですが、目をつむると序章の矛盾点が頭のなかに浮かんできて
    一回起きて確認してからまた寝ました。
    明日朝一で読もうと決心して。

    そんな量がある本ではないので、気楽に読めたのですが
    「え、さっきのは?」「でもこの人はこういってたしな、、」と、何度も本の中を往復して確認しました。
    こんな読み方をしたのは初めてで
    また、これが億劫ではないのです。ワクワクして
    なるほど〜となんど口に出したか

    というか、登場人物がすくないからか、よみやすいのなんのて。

    読了後のモヤモヤは私はなく、ミステリはこんなにおもしろいのだなーと経験させてくれた本でした。
    初めて読んだミステリ小説がこの本でよかった

    こんな少ない量の文字だけで、こんな人をにおもしろいと感じさせるの本当にすげーわ小説家って
    あと、ミステリーじゃなくてミステリっていうのすこ。

  • とある殺人事件の関係者たち。それぞれがついた嘘や秘密、すべてはそれぞれのNのために。
    第1章が事件当時のそれぞれの供述、それ以降がそれぞれの視点からの真相語り。とはいえ真相自体は特に驚くというほどのこともない。自分ではないNのためといいながら、本当に救いたかったのは、過去のNだったのではないか。そういう意味で一番正面から立ち向かったのは西崎だったのかもしれない。

  • 多面的な視点がすごいよい!ドラマも見てみようと思った

  • 著者お得意の多角的な視点で描かれた群像形式のミステリ。今までは一つの事件をそれぞれの人物が独自の視点で回想するという形式で、本作も概ねそれは同じである。だが大きく違う点として、起点となる事件だけでなく、時系列も変わるため、今までの著者の作品で感じた「同じ話のリプレイ感」はまるで感じず、新鮮な気持ちで頁を捲れたというのは非常に大きい。単純な多角的な視点ではなく、各キャラクターの視点が個人の物語として完全に独立していたのが大きいだろう。個人的に一番良かったのは途中に挟まれた高校生パートである。閉塞的な田舎暮らしと劣悪な家庭環境、その中での憧れの君との一瞬の会話。それを大人になってもリフレインし続けているというのは非常に切ない。そしてまた相手も同じ感情でいながらも、シャープペンのノック音の解釈ですれ違いを演出するなど、多角的視点が存分に生かされた名シーンである。過去回想の土下座して飯を乞うシーンなどは少し演出過多に感じたし、将棋繋がりでの出会いなどはややファンタジックな気はするものの、作品全体のリアリティの骨子はしっかりしている。特に「冷蔵庫がいっぱいでないと落ち着かない」という貧乏人の感覚などは分かる部分が大きい。オチや真相は意外ではないものの、物語の締めとしては綺麗で、タイトルとのリンクもある。途中にあった十年後の記述などは、読了後に読み返してみたくなる。総じて高水準なエンタメミステリだという印象。ドラマ化は納得。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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