ナンバー (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 196
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517095

感想・レビュー・書評

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  • 短編のタイトルによる伏線をきっちり回収し、スッキリする短編連作。200頁ぐらいでさーっと読め、読後感も良好。職場が変わり、異動先の職場環境、価値観などに振り回されながらも、イチ職業人としての成長記録と読むのが無難か..。短編にも関わらず、どんでん返しが盛り込まれ、満足いく一冊。

  • 警視庁捜査二課を舞台としたストーリー、短編4編。

    捜査二課は、殺人などを担当する捜査一課と違い、詐欺や横領、贈収賄などの知能犯罪を担当する。

    相手が狡猾な知能犯ゆえ、捜査や行確、内偵などもかなり神経を使う。

    所轄から配属された西澤警部補。
    様々な失敗に戸惑いながら、一歩一歩進んでいく姿に、共感します。

  • 捜査員同士のプライドと頭脳プレーの捜査の様子が非常に面白い。バンカーの女性のしたたかさと現実に生きる強さも印象的。

  • 捜査二課第三知能犯捜査企業二係…こんな地道な追いつめ方するんだ。
    華やかなドラマにはなりにくいかもしれないけれど、西澤の失敗や悪女の面々との戦いはじわじわくる心理戦で新鮮な刑事像です。
    大岩さんがすごいなぁ。

  • あまり警察小説を読まないので新鮮でした。日常の警察の方には感謝を思う反面、結局内部軋轢が出てくるのが王道?と言うのが64もそうですが、興味が削がれます。

  • 所轄から警視庁捜査二課第三知能犯に
    配属された西澤警部補が、関わる4つの事件。
    捜査二課のタイプではないと自覚しつつ、
    誰が引っ張ってくれたのか?
    を考えて、真藤筆頭係長が西澤の野球を
    見ていたということがわかる。
    捜査一課は殺人事件捜査の場合、現場の状況、殺害方法、凶器、被害者の人間関係などを調べ、捜査状況も変化していく。捜査二課は、ターゲットを絞っている、感づかれると証拠などを消されるので、証拠固めから理詰めで落とす。
    捜査の方法論が違っているのだ。

    保秘
    高校時代の野球部のマネージャーからの相談。
    妹が、問題なのよと言われて、その相談に乗るが、実は。
    世の中、敵か味方がよくわからないことがあるのだ。
    とにかくあと一歩のところで、留まっていたのが助かった。
    危なかったよ 西澤警部補。

    12桜
    目に見える形で成果を見せるというのは励みになるのだね。
    ゲーム感覚に近い 12個の桜。
    それにしても、尾行で失敗するとは。
    会津の昭和村の出身 大岩の畑の二瓶千恵子。
    百貨店の外商主任。で 不正流用の情報を聞き出すが、
    使い込みしていたのは?
    女の恨みは、怖いよ 西澤警部補。

    あたり
    定年で大岩が辞めてからも、西澤を釣りに誘い、
    いろいろ教える。実に、ありがたい存在。
    一人前の捜査二課の警察官になることへの愛情 愛の鞭。
    濁った川と澄み切った川では、住む魚も違う。
    濁った川では、何が釣れるかわからない。
    都庁の収賄を調べていて、車
    に興味のある男と知り合いになったが、
    結局は、2課の刑事と知って、
    西澤警部補に接近してきたのだよ。

    へそ
    半透明のピンクのリボンで包まれたものは、ガムだった。
    口が臭いのよと 信金の女の子に言われているのよ、
    西澤警部補。

    不慣れな捜査2課の仕事を、失敗に近いグレイゾーンで、
    少しづつ成長していく、無骨さがなんとも言えない。

  • 「震える牛」「ガラパゴス」と読んで
    ファンになった相場英雄さんの小説。
    短編集なのですごく読みやすかったです

    小説の舞台は警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係
    横領や詐欺などの事件を追う部署
    通称「三知」

    知らんかった~
    こんな風に地道に作業を重ねて
    犯罪を追及していくのね~

    主人公の西澤辰巳は捜査一課から転属してきた駆け出し
    もうね、読んでたらハラハラするのよね
    「うわっ!女には気をつけろ~」
    「秘密保持~!」
    「西澤さん~大丈夫!?」
    などと心の中でつぶやきつつ読み進めました

    「三知」について知らないことも多くて
    ストーリーも面白かったのはもちろんだけど
    主人公にハラハラさせられるっていう
    なんか新しい感じの警察小説だわ

    やっぱり私、相場さんの小説って好きだわ~

  • 「震える羊」「血の轍」に続いて著者の作品は三冊目。長編かと思いきや短編形式だったので驚いた。捜査二課が主役の作品も珍しく、課内で随分と畑が分かれていることも知れて色々と新鮮だった。主人公の西澤警部補は前二作の主人公とタイプが異なり、新米ゆえの青臭さも悪くないが、全編彼のミスが続くのは流石にワンパターンで飽きる。その兆候すらご丁寧に仄めかされるので「またか…」と興醒めする。成長をじっくり描きたいのかもしれないが、全体的に物足りない。三冊読んで著者の手法が粗方分かってしまったのも残念。続編を手に取るか悩む…。

  • 警視庁捜査二課。殺人などの凶悪事件を担当する捜査一課とは違い、横領や詐欺といった狡猾な知能犯と対峙する。その二課に所轄署から配属された西澤警部補は、独特の捜査方法や同僚をライバル視する捜査員に戸惑いながらも眼前の犯罪に立ち向かっていく。人はどんな時に人を騙し、裏切り、真実を隠蔽するのか。細かく作り上げられた事件と、人間の奥深い心理を圧倒的なリアリティーで描くこれまでにない警察小説。

  • 経済犯罪などを扱う捜査2課が舞台の連作。読みやすかった。結末はいずれも予想通り。

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著者プロフィール

相場 英雄(あいば ひでお)
1967年新潟県生まれ。89年に時事通信社に入社。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。
12年『震える牛』が話題となりベストセラーに。13年『血の轍』で第26回山本周五郎賞候補、および第16回大藪春彦賞候補。16年『ガラパゴス』が、17年『不発弾』が山本周五郎賞候補となる。

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