ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 4922
レビュー : 514
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517569

感想・レビュー・書評

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  • 帯にビタミン小説、とある。
    元気になれる話だと。
    私は擦れているので、「ほう…じゃあ元気にしてもらおうか」と偉そうな態度で臨んだが、見事に元気になれたのでした(๑・̑◡・̑๑)パアア✳︎

    しかしまさか短編集だとは。
    件のアッコちゃんの話もめっちゃ短い。
    もう一行目からアッコちゃんと主人公との絡み。いきなり本題、はスムーズで良い。

    バリバリのキャリアウーマンの彼女が取っている昼食と、地味目の派遣社員、みちこのお弁当を交換するというもの。
    私なりに「元気もらえるポイント」をまとめてみました。

    その1:アッコちゃんのキャラ勝ちすぎ。
    めちゃくちゃアグレッシブ。やりたいことをやる!それだけ!と、物凄いエネルギーを感じる。
    見た目威圧感が凄いのに、女性らしい一面や思いやりを見せる一面があり、ギャップ萌え。

    その2:非日常。
    アッコちゃんのランチがバラエティに富みすぎて、「明日はどんな事が起こるんだろう」というワクワク感。また、自分が知らなかった世界を見られるので、視界が開けたように明るい気持ちになる。

    その3:あまりにも説明がない。
    短さは計算のうちだったか…!と拳を握る。
    限られたページの中でチラ見えするアッコちゃんの素顔。もっと知りたい、という欲求が高まる。
    しかし彼女は決して自分から語らない。
    背中を見て学べ、というタイプ。
    聞こうものなら「タイムイズマネー!こちらからの質問にだけ答えなさい」と怒られる。
    代わりに、出会う人を伝ってアッコちゃんの意外な一面を知る。この伝聞ってやつは魅力3割増しで伝わるんだよなぁ。

    最後の一編に出てくるレミちゃんも素晴らしい。ここも「何も考えていないような娘が実は本質を見抜いており、バリバリ問題解決しちゃう」というギャップ萌えが盛り込まれている。
    何食べたら、こんな打たれ強いステキな子に育つのやら。

    やっぱりエネルギーのある人はいいね。
    見事に元気にしてもらえました!

  • ランチのアッコちゃんなんてタイトルに、表紙のお弁当の可愛い装丁からすると、可愛いふんわりしたアッコちゃんを想像しちゃいませんか?

    こちらのアッコちゃんは、どっしりワイルド、つやつやとしたおかっぱの黒髪、173センチ45歳の上司、アッコ女史のこと(風格は某大物歌手のごとく)。
    なぜランチのアッコちゃんかというと、アッコ女史のお昼の行きつけの店での呼び名がアッコちゃんなのです。
    アッコ女史は、恋人に振られて落ち込んでいる派遣社員の三智子にお昼の交換を(かなり強引に)持ちかけ、三智子は毎日お弁当を作り、アッコ女史は毎週の行きつけを紹介する形で、一週間過ごすことになります。
    最初はアッコ女史にびびり、全く乗り気でなかった三智子だけど、アッコ女史の指示通りのお昼を過ごすうちに徐々に元気も出てきて、世界が広がり、毎日がウキウキ楽しいものになっていくのです。

    それぞれお話は40頁くらいで短い。それぞれ起承転結を設けてラストはハッピー。テンポ良くさくさく読めるのだけど、何だか出来過ぎ感もあり…(最初の派遣先である小さい出版社が倒産してしまうのだけはやたらと現実味があり、世知辛い…)。
    ちょっぴりお疲れなときに読むと「よーしがんばろう!」と元気が出そう。そう、ビタミン剤のような感じの本です。

    でも私、こんな風にいけばいいけど現実はねぇ…と思ってしまったので、ちょっぴりでなく、だいぶお疲れなのかもしれない(汗)
    あぁ、アッコさんの東京ポトフのワゴン、私のところまで来てくれないかなぁ…!

  • 本屋大賞ノミネート七位らしい。

    柚月麻子氏初読み。

    前から名前だけは聞いていたし、読んではみようとはおもってた。まぁ可もなく不可もなく
    自分の興味はそそらない。
    なんか文体も合わない気がする。

    他の作品をよんでみないとわからないが。
    たぶん今結構刺激的なものばかり読んでるからかもしれない。

    文体ってあるよねぇ。

    • トミーさん
      本さんへ
      ありがとうございます。
      ホントはおはなししたかったのですが〜
      遠慮いたしました。
      愛媛
      松山メインで。
      最高でした。

      蛇口からみ...
      本さんへ
      ありがとうございます。
      ホントはおはなししたかったのですが〜
      遠慮いたしました。
      愛媛
      松山メインで。
      最高でした。

      蛇口からみかんが出るのはが本当でしたね。「笑」
      10FACTORYで
      みかんセットで飲み比べしました。みかん好きには住みたかったです。お土産も買いました。みかんジュース。ゼリー
      みかん好きにはたまりません。
      もちろん
      坊ちゃんも
      生憎「坊ちゃん列車には運休でのれませんでした。
      坊ちゃん仕掛けカラクリ時計は最高。
      時間が3時に会いました。
      足湯を堪能。、

      時間の都合で
      道後温泉には入れず♨️残念
      まぁ工事中ですし、松山城は堪能しました。
      リフトに乗って。
      松山城は桜満開で
      何といいところでしょう。
      坂の上のミュージアムもパスでした。
      もうと勉強してからでしょうねぇ。漱石大好きですから
      空気を据えただけでも。

      松山電車乗りました。福岡にないので、久々の電車!
      なんか空気感、住みやすそうな情緒満点でした。
      お昼は鯛めしではなく
      豚丼を食べました。
      炭焼きで香ばしくて美味しかったです。

      取り止めのない書き方でもうしわけない。
      話したくて、話したくて、嬉しいです。

      しまなみ海道も素敵でした、本来淡路島、因島、いろいろ渡したかったのですが
      なんせ
      二泊3日の欲張り旅ですから。

      岡山、倉敷も入れてたので。仕方ないです。
      2021/03/25
    • びーえーてぃーさん
      わぁ〜素敵な旅ですね❢
      盛りだくさんのスケジュールで楽しそうですね❣
      私も、リラックスしに、旅行に行こうかな〜。
      わぁ〜素敵な旅ですね❢
      盛りだくさんのスケジュールで楽しそうですね❣
      私も、リラックスしに、旅行に行こうかな〜。
      2021/03/25
    • びーえーてぃーさん
      遠慮しなくて大丈夫ですよ(◠‿◕)
      遠慮しなくて大丈夫ですよ(◠‿◕)
      2021/03/25
  • オフィスでは一見取っつきにくいアッコちゃんは、職場以外の場所で、多才で顔も広く、便りがいのある女性。
    媚びない、ぶれない感じがカッコいい。そして、自分でビジネスを立ち上げた後も、ニッチなニーズを捉えるその目のつけどころがまたいい。

    4つの短編からなるが、さいごの"ゆとりのビアガーデン"もよかった。
    ゆとり世代の佐々木玲実は、古い体質の会社で受け入れられず退職するが、数年後、同じビルの屋上でビアガーデンを開く。
    彼女の考え方が、マイペースながらポイントをついていて、彼女の考え方、態度を受け入れられずにいた元上司も最後は、彼女の考え方に開眼させられる。

    人は見かけや印象で判断せず、少し長い目で見なきゃいけないということを改めて教えられた気がした。

  • H29.9.30 読了。

    ・アッコさんが三智子さんに提案したことを三智子さんが行うと、それまで見えなかった世界が広がっていく。「読むほどに心が弾んでくる魔法の4編。」からなるビタミン小説ですね。
    とてもテンポよく次が気になる書き方で引き込まれるように読んでしまった。アッコさんの続きも読みたい。

  • 祝・文庫化☆
    快作です!
    働く女達の憂さや迷いを晴らす楽しい展開で、元気が出ますよ~。

    第1話 ランチのアッコちゃん
    派遣社員の三智子は、雲と木社という小さな出版社に勤めている。
    4年付き合った恋人に振られた翌日、上司のアッコから意外な申し出を受ける。
    お弁当とランチを一週間交換しようというのだ。
    アッコちゃんこと黒川部長は、長身で独身の45歳。営業部唯一の女子正社員で、一人だけセレブ感を漂わせている。
    曜日ごとに行く店とランチが決まっているというアッコ部長。
    知らない世界をのぞき見ることになった三智子は?
    軽快で、現実的ではないが~ありえないほどでもない予想外な面白さ。
    だんだん元気になる三智子が嬉しい。

    第2話 夜食のアッコちゃん
    雲と木社は倒産、別な会社で働いている三智子。
    正社員と派遣社員の間に立って困っていたとき、「東京ポトフ」のワゴンをやっているアッコちゃんに再会する。
    一週間、仕事を手伝うと申し出て、問題解決のヒントを得ることに。

    第3話 夜の大捜査先生
    30歳になる野百合は合コンに精を出していた。
    3年以内には結婚したいから。
    中高一貫の出身校の名を出すと、好印象をもたれるのだが、実は在学中スカートを改造し遊びまわっている不良だった。
    当時の先生、前園が今も繁華街で生徒を追っているところに出くわし、生徒を探すことに。

    第4話 ゆとりのビアガーデン
    総合商社に入ってきた新入社員の玲実。
    ゆとり世代の典型でまったく使えない女の子。3ヶ月で辞めたのだが、社長の雅之は今思い出しても苦笑するほど。
    ところが、その玲実がビルの屋上でビアガーデンを始めるという‥?

    アッコちゃんの話が2話で終わってしまうのはちょっと残念だけど、後の話にも少しずつ出てきます。
    のほほんと明るい玲実の個性がまったく違っていて、社長にも育てられたとは言いがたいが、これはこれで視点の変わる面白さ。
    なかなか秀逸でした。
    ちょっとだけど現実に参考になるような言葉もちゃんとあり、夢のあるエピソードが楽しい☆

    • まみさん
      以前見かけて気になっていた本です。レビューを読ませていただいて、ますます興味がわきました(´▽`*)ぜひ読んでみたいと思います。
      以前見かけて気になっていた本です。レビューを読ませていただいて、ますます興味がわきました(´▽`*)ぜひ読んでみたいと思います。
      2015/10/04
    • sanaさん
      まみさん、
      こんばんは☆
      コメントありがとうございます!
      「ランチのアッコちゃん」気になっていた本ですか~。面白いですよ!
      オススメ...
      まみさん、
      こんばんは☆
      コメントありがとうございます!
      「ランチのアッコちゃん」気になっていた本ですか~。面白いですよ!
      オススメできます♪
      続編も最近読みました。もっとアッコちゃんに活躍して欲しいです。
      まみさんの本棚にも面白い本が紹介されていますね。楽しみに、行かせていただきます^^
      2015/10/05
  • 仕事ができるかっこいい上司、アッコさん。
    ひょんなことから主人公とお昼を取り替えることになって、ちょっと怖いと思っていた上司の意外な一面を少しずつ知ることになっていきます。
    お昼を通して悩める後輩のために何かを伝えようとする姿、不器用だけれども温かみを感じました。

    後半のビアガーデンを開く話も良かったです。
    世代間ギャップはどうしても付き纏うものですが、少しずつ受け入れていく様はどこの業種にも当てはまるのではないかと思えました。

  • アッコ女史こと黒川敦子部長、45歳独身。
    エグゼクティブなオーラを纏い周囲から恐れられているアッコさんと、とあることから1週間のランチ交換をすることになった派遣OLの澤田三智子。
    1週間、指定されたさまざまなアッコ女史の行き着け場所に行くにつれ、彼女の知られざる魅力に魅せられる。
    食と仕事がこんなにキラキラ描かれていて、元気が出る作品だった。アッコさんのような上司になれたらなー。
    このシリーズ、また読みたい。

  • 4つのお話の短編集。はじめの2つはアッコちゃんこと黒川敦子部長と派遣社員三智子のお話。
    あとの2つはそれぞれ主人公は異なるけど、アッコさんたちと繋がっている。

    意外にもお仕事小説だった。
    三智子のお弁当とアッコさん自身のランチを一週間交換する提案から、いろいろ吸収して新しい企画を考えたり、工夫を凝らして問題解決したりする三智子に感情移入していってだんだん楽しくなってくる。

    そしてなにより料理の描写がほんとに美味しそう。ピカピカのお寿司。織田作之助で有名な『自由軒』のを模したドライカレーは作ってみたい。

    なんでもヒントは周りにたくさんあるんだよ、と
    「食べることは生きること」。
    なんだか涙が出て、そして元気になる小説だった。

  • 4篇からなる短編集。
    後2篇はそれぞれ違う人が主人公。
    みんな自信を無くしたり現状に落ち込んでる。

    全部好きだけど、表題作が1番好きです。
    誰もが恐れている営業部長アッコさんのランチとお弁当を一週間取り替える!という提案を受ける地味派遣社員の三智子。
    アッコさんとの絡みはほとんどないのに、ランチを通じてアッコさんを身近に感じる書き方はいいなと思いました。

    食べることは生きること。
    すごく元気をもらえるし、ちょっと周りをよく見てごらんというメッセージが暖かいです。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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