ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517569

感想・レビュー・書評

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  • 派遣社員の三智子が1週間、部長のアッコ女史のランチコースと自分のお弁当を取り替えっこする。
    その中でいろんな出会いと経験を通して楽しみややりがいを見つけていくお話です。

    ランチコースが毎日違って次はどんなランチだろう?と読み進めるのが楽しいです。
    こんなお昼休憩したい!と思えるぐらい、彩りがある休憩時間で素敵。
    会社員の時は毎日お弁当だったけど外食もすれば良かったなと思いました。

    表題作を含め4つの短編集になっていて、どのお話も経験を通して様々な仕事や立場や思いがあること、視野が広がることを教えてくれていると思います。
    就活中や転職活動中の人、社会人はもちろん、何かを見つけたい人に読んでほしい。
    華やかじゃなくてちょっとしたことでも自分の中に変化が少し出てくる。それが大人になってからの青春だなあと思いました。

  • もっとアッコさんと三智子のはなしよんでたかった。

  • 1話がとてもわくわくする話だったので、2話で倒産しちゃったの?!もうあの話読めないの?!とショック受けた…笑
    都内で働いていたり土地勘のある人はイメージしやすくて読みやすいと思う。
    アッコさんみたいな女性になりたいよ〜

  • アッコさんみたいな上司がほしい。最初は色々美味しそうなランチのお話ですごく楽しく読めた。途中からポトフ+@になって、(面白かったけど)もっと色んな食べ物の話がよみたかったなぁ。

  • 提供できるネタが多ければ多いほど、人間関係って楽になるわよ。

    辛い環境にさっさと見切りをつける人種だけは許せない。

    展開が都合がいい。人とのつながりで問題を解決していく。非現実的で実社会ではこううまくはいかない。ところどころ処世術のようなものもあって、使い古されているものだけれど改めて参考になった点もあった。

  • 読後感爽やか。素直な気持ちになれる。見方(味方)が変われば楽しく変われる。深読み不要。シンプルに楽しむべし。

  • 私の上司もアッコちゃんのようなきっぷのいい女性。思わず重ねがら読んでしまった。さっぱりしているけど、暖かい、深いものを感じるそんな素敵な女性に憧れを感じます。歳を重ねる過程で自分も少しずつそんな風になれたら良いなと思いました。

    そして皆さんそうだと思いますが、東京ポトフのキッチンカーに会いたい。

    後半二篇は少し尻つぼみ感。

  • 「東京ポトフ」を、覚えておこう。
    ホントに街中で出会えるかもしれない。
    そう思うと、もうちょっと頑張れる気がする。気が付かないけど、疲れ気味の自分のようなものには、効き目がありそう(笑)

  • おいしいものを食べるときのわくわく、人が変わっていくときのわくわく。それらが感じられる。読むと元気になれる1冊。

  • 年代どんぴしゃ。おもしろかった。前向きになれる話。

  • 人出会って、自分が少しずつ変わってく。
    こういう話好きだなぁ。
    ドラマも良かったし。
    ビジネスヒューマンドラマほっこりver。
    週末に前向きになれました。
    他の2つの短編も秀逸でした。

  •  2014年第11回本屋大賞7位作品。表題作含む4編収録の連作短編集。
     「アッコちゃん」こと黒川敦子の働きは、元気になるというよりは、元気にさせる。部下の様子を見つつ、突拍子もない提案。しかもそれを実行すると自然と良い方向に進んでいくという不思議な感覚。しかもアッコちゃん自身は特に何をしているというわけでもなく、こうしろというわけでもなく、部下が自ら動くことで自然と道を開いていくサポートをするという、ガリガリいかない働きがカッコいいと感じる。そんなアッコちゃんが登場するのは前半2作品のみ。後半は一瞬だけ登場するのだが、さりげなくも存在感がある。
     いずれの作品も「上に立つものは見守りサポートすることが基本ですよ」という雰囲気があり、明るく働きたいと思えてくる。

  • 199ページ、しかも短編集なので、あっという間に読めてしまいます。出来の悪い子が頑張っちゃうような話で、前向きです。読後感は良好。

  • 前向きな話。元気がないときに読んだらいいかもなぁと。

  • 面白かった。都内に住んだり、働いていたりして土地勘がある方が面白く感じられると思います。私は職場も住居も23区内なので、実際の街並とリンクさせながら読むことができました。
    仕事が楽しいと思えるかどうかって、やっぱり誰と仕事するかに大きく左右されてしまうんだよなぁ。尊敬できる人と働けるってとても幸せなこと。中堅社員として働いていると、尊敬できる人はどんどんいなくなってしまっていたので、若手の頃の仕事の楽しさを思い出しました。

  • 読むと背中を押されるような、元気の出るストーリー。悪者が1人も出てこないので、さくさく読み終えた。


  • 前向きな本、元気をもらいたい人にオススメです。

    アッコさんのアクティブさがすごい。話が進につれ、おとなしめな三智子もチャレンジ精神がどんどん出てきているところも素敵。

    限られた時間のランチタイム、どのように過ごすかによってその時間の価値は変わるというのはこの本で改めてそうだなと感じました。

    “あきらめだけは早い。ダメって思ってぱっと離れて次の手を考える。いちいち落ち込まない。身をすくませているうちに何かできるかもしれない”

    4つ目のお話に出てくるこのレミちゃんの言葉が好きです。諦めることはよくないと思われがちだけど、前向きな諦めは見習いたい。

    身体が喜ぶ食事と時間の使い方について見直してみようかなと思わせてくれます。



  • 格好良くて掴みどころのないアッコちゃんと美智子の話が半分くらい。ちょっとだけ繋がりのある話が続く。

    アッコちゃんのパワー、読んでいる側も元気になれる。颯爽としているのが格好良くて憧れる。

    一人暮らし3年目、食べ物なんて何でもいいやと思っていた。ちょっと良いもの食べようかなって思った。

  • まさに“ビタミン小説”だった。
    ページが進むにつれてどんどん前向きになってくる。
    「食べることは生きることだもの」って言葉が、普段疎かになりがちな食事の大切さを教えてくれる。
    誰かとごはんを食べたくなる。
    自立したカッコイイ女代表みたいなアッコさんが素敵すぎるなあ。

  • ランチのアッコちゃん(双葉文庫)
    著作者:柚木麻子
    発行者:双葉社
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    私の本棚を紹介します。 #ブクログ
    https://booklog.jp/users/collabo39698
    大注目の若手作家

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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