ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 3147
レビュー : 389
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517569

感想・レビュー・書評

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  • H29.9.30 読了。

    ・アッコさんが三智子さんに提案したことを三智子さんが行うと、それまで見えなかった世界が広がっていく。「読むほどに心が弾んでくる魔法の4編。」からなるビタミン小説ですね。
    とてもテンポよく次が気になる書き方で引き込まれるように読んでしまった。アッコさんの続きも読みたい。

  • ビタミン小説、うん、なるほど。

    作中に『かもめ食堂』と『食堂かたつむり』が出てきて、思わず吹き出してしまった。
    食べることは、生きること。
    美味しそうなご飯が出てくる小説は大好きなのだけど、アッコちゃんはそれだけではなく、ちゃんとその人の持つ力を見ている。

    仕事をする上で大切な元気。
    いつも、ないがしろにしがちだけど、笑っていることや満たされていることは仕事にも生きるんだと思う。

    そういうメッセージをきちんと受け止めて、自分も何か出来るかな、とか、今日は美味しいものが食べたいな、と思わせることが出来る物語は、魔法だ。

  • 祝・文庫化☆
    快作です!
    働く女達の憂さや迷いを晴らす楽しい展開で、元気が出ますよ~。

    第1話 ランチのアッコちゃん
    派遣社員の三智子は、雲と木社という小さな出版社に勤めている。
    4年付き合った恋人に振られた翌日、上司のアッコから意外な申し出を受ける。
    お弁当とランチを一週間交換しようというのだ。
    アッコちゃんこと黒川部長は、長身で独身の45歳。営業部唯一の女子正社員で、一人だけセレブ感を漂わせている。
    曜日ごとに行く店とランチが決まっているというアッコ部長。
    知らない世界をのぞき見ることになった三智子は?
    軽快で、現実的ではないが~ありえないほどでもない予想外な面白さ。
    だんだん元気になる三智子が嬉しい。

    第2話 夜食のアッコちゃん
    雲と木社は倒産、別な会社で働いている三智子。
    正社員と派遣社員の間に立って困っていたとき、「東京ポトフ」のワゴンをやっているアッコちゃんに再会する。
    一週間、仕事を手伝うと申し出て、問題解決のヒントを得ることに。

    第3話 夜の大捜査先生
    30歳になる野百合は合コンに精を出していた。
    3年以内には結婚したいから。
    中高一貫の出身校の名を出すと、好印象をもたれるのだが、実は在学中スカートを改造し遊びまわっている不良だった。
    当時の先生、前園が今も繁華街で生徒を追っているところに出くわし、生徒を探すことに。

    第4話 ゆとりのビアガーデン
    総合商社に入ってきた新入社員の玲実。
    ゆとり世代の典型でまったく使えない女の子。3ヶ月で辞めたのだが、社長の雅之は今思い出しても苦笑するほど。
    ところが、その玲実がビルの屋上でビアガーデンを始めるという‥?

    アッコちゃんの話が2話で終わってしまうのはちょっと残念だけど、後の話にも少しずつ出てきます。
    のほほんと明るい玲実の個性がまったく違っていて、社長にも育てられたとは言いがたいが、これはこれで視点の変わる面白さ。
    なかなか秀逸でした。
    ちょっとだけど現実に参考になるような言葉もちゃんとあり、夢のあるエピソードが楽しい☆

    • まみさん
      以前見かけて気になっていた本です。レビューを読ませていただいて、ますます興味がわきました(´▽`*)ぜひ読んでみたいと思います。
      以前見かけて気になっていた本です。レビューを読ませていただいて、ますます興味がわきました(´▽`*)ぜひ読んでみたいと思います。
      2015/10/04
    • sanaさん
      まみさん、
      こんばんは☆
      コメントありがとうございます!
      「ランチのアッコちゃん」気になっていた本ですか~。面白いですよ!
      オススメ...
      まみさん、
      こんばんは☆
      コメントありがとうございます!
      「ランチのアッコちゃん」気になっていた本ですか~。面白いですよ!
      オススメできます♪
      続編も最近読みました。もっとアッコちゃんに活躍して欲しいです。
      まみさんの本棚にも面白い本が紹介されていますね。楽しみに、行かせていただきます^^
      2015/10/05
  • OLの成長物語ってとこかな。
    憧れの先輩「アッコさん」に仕事と
    人生を教わる。
    と言っても、手取り足取りじゃなくて
    背中を見て学べ、的な 笑

    最後の女の子、すんげー前向きな所が
    好感持てました。
    やっぱプラス思考は大事やと。

  • アッコさんのテンポ感が気持ち良かった。
    仕事とは考え方一つでこんなに広がるんだなと少し前向きになれた!!

  • 最初の二篇の、月曜から金曜までの変化が特にワクワクして楽しかった!
    前向きな気持ちになれる小説。

  • 目次
    ・ランチのアッコちゃん
    ・夜食のアッコちゃん
    ・夜の大捜査先生
    ・ゆとりのビアガーデン

    今はこういう小説が流行っているんだろうなあと思った。
    美味しい料理と人の善意。
    口当たりも消化もとてもよい。

    鬱屈を抱えている主人公の前に、外側から現れるのが他人の優しさ。
    これは癒されるよねえ。
    心が疲れている時には沁みると思う。

  • ランチのアッコちゃん 柚木麻子さん
    短編4編からなる小説で、前2つはつながっており、後2つはちらっと前2つが話の中で出てくる。

    言葉になんと表現したらいいのかわからないけれど、
    読み終わって、元気が出るような小説で、料理の描写や人柄を表す言葉たちが自分の中で分かりやすくイメージ出来て楽しい小説たちだった。

    いつか自分もアッコさんように、かっこよく大人な女性になりたいし、最後の短編の玲実のようにポジティブに何事もひょうひょうと乗り越えれるような素敵な女性になりたいと憧れます。

  • こんなに短い小説なのに、こんなに満足感を得られるものだなんて驚いた!
    でも、良い小説に長編も短編もないのだと思う。むしろ短いからこそ、この小説の良さが生きるのかもしれない。読んでみてよかった。

    本編はもちろん、番外編の2つも良かった。
    知らず知らず縮こまって固くなっている心が、ほぐれてく感覚。この感覚を、忘れたくないと思った。

  • ポトフ美味しそう。あと、カレーの残りをバターとかで炒めて生卵をオンする料理!やってみたい…!

  • 読み始めて、再読だったことに気づく。
    アッコさんは、機転のきく女性。
    やり方は強引かもしれないけれど、出された課題をクリアしていくことで、関わったに人の思考をポジティブに変え、コミュニケーションを取りやすく変えてしまう。
    その積み重ねは、その人の生き方の変更にもなっている。
    自分の知らないうちに。

    2016/10/5に読んだ時も、こんな上司が欲しいなーと思ったが、やっぱり今も、こんな上司が欲しい。
    いや、今なら、上司ではなく、同僚か。

  • もしかしたら面白くないと思っている毎日に、未来を変えうるヒントは転がっているのかもしれない、と思わせ、働く人たちを元気にする短編集。一話目でチャンスをつかんだ主人公は、二話目はまたゼロからのスタートになっている。しかし、自分の居場所を確保しつつあった会社が倒産して、キャリアの面ではスタート地点に戻り、新たな職場でまた悩みを抱えながらも、もう「私ってなんで生きてるんだろう」とは思わない。私たちは毎日何かを学んでいる。一見、無関係に思えることでも、学ぶことそれ自体を楽しんでいれば、点はいつか線につながる。

  • 久々に良本に出会った。
    アッコさんもレミちゃんの姿を見ていると、考え方も生き方もすごく前向きになれた。
    一人でいる時こそ温かいものを食べる、この言葉が一番身にしみた。きちんとした食事をして、心に余裕を持つことで、豊かな人生が歩めると思った。続編も読んでみたい。

  • サクッと読めて元気が出るサプリ的な一冊。
    とはいえ、「ああ、こういう事あるよなあ…」と、女性ならわかる会社のあるある的なシーンも出てきて共感できる。

    四話の短編集で、前半二話は、派遣社員の三智子が表題になっているアッコ女史からランチ交換を依頼される中で様々なことを学ぶ話と、アッコ女史が立ち上げた東京ポトフという移動販売のお店を通して、また見聞を広げる話。

    後半二話は、東京ポトフがストーリーの中で少しだけ登場するけれど、ほぼ全く別の、やはり契約社員で婚活中女性の野百合、3ヶ月で会社を辞めて起業した玲実の2人の物語。

    アッコ女史はバリバリのキャリアウーマンだけど、ほかの女性は派遣だったり、契約だったり、会社入ってすぐ挫折したり…と、また違うタイプ。
    でも、どの子たちも迷いながら一生懸命生きていて、成長していったり、いまの自分を受け入れていく過程に、元気付けられる。

    どのストーリーも、自分の考える枠を外して受け入れつつ、もっと自由に生きたらいいのに…というメッセージが色濃い。

    仕事にちょっと疲れている女性が読んだら、明日から頑張ろうと思えそう。

  • 良く見かけるタイトルをたまたま行った古本屋さんで見かけて購入。
    いや、楽しいですね。
    こういう若くて元気な女の子が明るく頑張るお話は、たとえ「現実にはあり得ないよなぁ」なんて思っても許してしまえますね。
    確かに「ビタミン小説」。元気の出る話です。

    久しぶりの文庫本。自由人になって自宅が読書の場所になったせいでもっぱら図書館で単行本を借りるようになったのですが、たまには電車で出ることもあり、何冊か文庫本も積読棚に置いてあります。しかし、久しぶりに読むとやっぱり小さいですね。

  • 退屈な日常の中、彼氏に振られて落ち込んでいる三智子を見て、あの和田アキ子になんとなくにている部長のアッコさんが突然、三智子のつくったお弁当を1週間食べさせてほしいと。
    その代わりにアッコさんが曜日ごとに通っているランチへ行くことに!!
    アッコさんの行きつけの店に行くうちに気持ちが晴れていく。

    他3つも同じようにワクワク、ドキドキする短編4つの本だった。

    どの短編も主人公が狭くなった視野をいろんな人に会うことで広げていっていた。
    視野が狭くなったときは周りのことが見えなくなるが、そういうときこそいろんな人と話をして素直に耳を傾けられるようになりたい。

  • とある金曜日。
    小さな出版社の派遣社員である美智子が、4年間付き合った彼氏に突然振られ、食欲をなくしていると、黒川部長(通称:アッコさん)から、一週間の期間限定で、美智子の手作り弁当とアッコさんのランチ(日替わりの外食)交換を提案される。節約のため弁当を持参し、お昼時の社外へ出たことがなかった美智子。翌週の月曜日から毎日アッコさんの行きつけのお店へ足を運び、様々な出会いをする中で、美智子はいつのまにか明日が来るのが待ち遠しくなっている事に気づく。次はどんなお店のどんなメニューなんだろう…第1章では美智子と一緒にわくわくしながらページを読み進めていく。
    第2章では、深夜の移動販売が舞台であり、整理記者、看護師、築地市場等で働く昼夜逆転生活を日常とする人々が描かれている。美智子は様々なお客さんとの会話からヒントをもらい、会社内の問題を解決しようと奔走する。夜中に仕事をしてくれている人がいるおかげで、私たちの日常が作られていることを再確認する。
    美智子とアッコさんが軸の第1章、第2章、そして第3章、第4章はまた別の人が主人公の物語。それぞれに心温まるエピソードがあり、誰かと一緒にご飯を食べたくなる話が満載である。

    以下、心に残った言葉。
    ・人間関係が険悪な時は、くだらないことでも自分から話題を提供してみる
    ・「食べることは生きること」誰かと一緒にご飯を食べると長生きする

  • あぁ本当に食べ物は人を作るんだなぁ。
    高級な食材じゃないけどおいしくって体にしみわたる食べ物は沢山あって、作る人人のあったかさがこめられてるのだと感じます。
    アッコさんにほっこりしたこと言うな!と言われそうだけど。
    いろんなことに気付けると、こんなにも世界が広がるんですね。
    早速ドライカレーを作りたくなりました。

  • ランチ代のおつり、返そうよ!(笑)

  • 文庫化を楽しみに待ってました。元気が出るビタミン小説!の名の通り、読んでると元気出て、そしてお腹が減ります笑。誰かと美味しいランチを食べたくなる。いつもと違うお店を覗いたら、そこに新しい恋や、人生観、経験が落っこちてるかもしれない。

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著者プロフィール

柚木麻子(ゆづき あさこ)
1981年、東京都生まれの小説家。立教大学文学部フランス文学科卒業。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞を受賞し、2010念二同作を含む初の単行本『終点のあの子』を刊行。2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞小説部門受賞。2015年『ナイルパーチの女子会』で第28回山本周五郎賞受賞、直木賞候補に。2017年『BUTTER』で直木賞候補。2019年、『マジカルグランマ』が第161回直木賞候補となる。

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