残り火 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518245

感想・レビュー・書評

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  • 社会派法廷ミステリー。ネタバレ覚悟で言うが、この小説はどんでん返しを純粋に楽しめたら勝ち!

    俺なんか「なんだかおっさん臭い一昔前の、予算安いテレビドラマ(なんとか刑事純情派)みたいやなぁ」と思って…衝撃ドーン、さらに倍!で凄く楽しめた。

    堅苦しいことは抜いて、楽しめたら勝ち。社会的問題も小説内の瑕疵も忘れてしまうか気付かないのが決めてである。

  • 冤罪の被害者の為に奔走する立花。それに応えようとする弁護士の水木。法定で少しずつわかっていく真実。そして、思いもかけない事実が明るみに。なんともあとあじ悪いと思ってしまった。

  • 「衝撃度200%」の惹き文句。ホンマかいなと思いながら読み始めました。

    東京、墨田・江東地区で、若い女性ばかりを狙った殺人事件が数カ月おきに3件発生。4件目かと思われた事件は被害女性の激しい抵抗のおかげで未遂に終わり、犯人の服装に関する彼女の証言から、相浦純也という青年が逮捕される。ニュースを見た中年男・立花孝久はびっくり。数日前に孝久の母親が困っていたところを助けてくれたのが純也だったからだ。あんなに優しい純也が殺人犯であるわけはないと、孝久は自分が経費を払ってでも弁護士をつけてやりたいと思う。孝久には息子が痴漢の疑いで逮捕された過去がある。そのとき息子の容疑を晴らしてしてくれたのが弁護士・水木邦夫だった。その後に邦夫は妻を亡くし、いまは廃人同然だが、純也を救えるのは邦夫しかいないと、孝久は邦夫のもとへ日参。やる気を取り戻した邦夫は、純也の無罪を勝ち取ろうと立ち上がるのだが……。

    1947(昭和22)年生まれの著者の文体にはいささか古臭さを感じます。正義感に満ちた孝久の言動には傲慢さも感じ、少し興ざめ。しかし非常に読みやすいのも確かで、証人集めや法廷でのやりとりも緊迫感があって面白い。読み進むうちに孝久の性格にも慣れてきたのか(笑)、ゲンナリすることもなく終盤を迎えました。

    最後の一歩手前まではとても良かったのですが、最後の最後には唖然。いくらドンデン返しがウケるといっても、これは駄目でしょう。最初の興ざめが倍ほどの大きさになって最後はガックリ。よかったとは言えなくなってしまったのが残念で仕方ありません。最近読んだ本の中で裏切られた度No.1。

  • 連続刺殺犯の容疑で起訴されてた純也くんの無罪が法廷で言い渡されたところで、冤罪を免れて良かったね、と思いつつ、まさか刺殺犯が判明しないまま話が終わるのでは?という最後のところで真犯人が明かされて、お話としてはまとまっててよかったと思う。

    自殺した息子に思いを残すのもいいけど、せっかく淳美さんという彼女?ができたんだから素直に幸せになればいいのに、、と思ったけど、あんな事情じゃ、そうもいかないと納得。

    余談だけど、
    痴漢は常習性があって、はじめての時に捕まえなくても、いずれまた痴漢するから、はじめての痴漢は見逃すべきだ、っていう主張には賛同しかねるよ。私は。

    痴漢されるほうにとっては相手が初めてだろうが常習者だろうが関係ないからね。

    もちろん、痴漢の冤罪があるのもわかるし、やってもいないのに痴漢です!って言われて社会的に窮地に陥るのを防ぎたい気持ちもわかるけど。

  • 最後の最後で、そうだったのかー。となる。
    そこに至るまでの内容は退屈。
    早く読み切ってしまおう!という気持ちで読み進みた。ラスト10ページがなかったら評価は☆1。
    くどくどと妻がなくなった水木弁護士の心境を語ったり、ちょっと挟んできた老いらくの恋があったり、イライラする場面もかなりある。

  • 私的にこれぞミステリー
    冤罪はいい気はしないが、すごい読みやすかったし面白かった。

  • 雑。

  • 物語には2つの衝撃が存在する。
    入れ替わり、犯人当て。少し無駄な描写とか何度も繰り返す描写があって、オチが読めてしまったかな。

  • 読みやすい文でスピード感もあるが、内容に無理が多々目立つ。身も知らぬ若者の為に弁護士に頼むのは、自分が犯人という大どんでん返しという説明がつくが、どうしても殺人を犯すタイプには見えず、しかも関係のない人を殺すというのは無理があり過ぎる。

  • ストーリーテラーとしてはかなりイマイチな文章だと思う。展開や発言、心情描写がわざとらしく、オチがすぐに読めてしまった。一度気づいてしまうと、もう楽しめない。気づかなきゃ良かった…

  • 面白かった!最後の最後!!
    この展開はすごい!!読み直してしまった!!!
    映画化してるのかな?是非してほしいと思った小説でした!!

  • 親切にしてくれた若者が突然警察に逮捕される。
    その若者を助ける為 弁護士を雇い無実を訴える ある男の話!

    話の途中から徐々に
    犯人はこの人かな⁉︎ って思い、それが段々確信に変わってく 自分自身の気持ちの変化が面白かった!

  • 確かに帯の惹句の通り、『衝撃度200%の傑作法廷ミステリー』だった。

    連続通り魔殺人事件の容疑者として逮捕された相浦純也の無罪を信じる立花孝久は、純也の弁護を、かつて息子の無罪を勝ち取った水木弁護士に依頼する。

    物語はあくまでも淡々と展開し、どこに衝撃があるのかと思ったのだが…

    二重三重の仕掛けと見事な結末。読後は、きっとタイトルの『残り火』に込められた二つの意味にも気付くだろう。

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著者プロフィール

小杉 健治(こすぎ けんじ)
1947年、東京生まれ。東京都立葛飾野高等学校、コンピュータ専門学校卒業を経て、プログラマーとして18年間勤務。1983年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、1987年『絆』で日本推理作家協会賞、1990年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。
社会派推理小説や、時代小説で活躍。著書に矢尋・知坂刑事シリーズ、「風烈廻り与力・青柳剣一郎」シリーズ、「三人佐平次捕物帳」シリーズ、「栄次郎江戸暦」シリーズ他、『父からの手紙』『残り火』『曳かれ者』などがある。
1993~1994年、日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門の選考委員を務めていた。

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