警視庁公安0課 カミカゼ

  • 双葉社 (2015年11月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784575518337

感想・レビュー・書評

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  • 昨年大盛り上がりした『VIVANT』を補完しようと先日、別班のルポを読んだ。とくれば次は阿部寛!公安!
    うって変わってスパイアクションさながらのムキムキマッチョな作品でこちらも大満足だった。

    公安って様々な作品内で、その存在にビビられながらも姿を見せてはくれない。少なくとも私にとっては役割もはっきりしていなかった。前半部で描かれるエージェント養成校。後半からは一気に思想犯とのダイハード(古い)が加速する。
    アクション映画のような読後感。

    思想犯と、この多様性の現代とのボタンの掛け違いが切ない。不適切にもほどがある、のかもしれない。
    とはいえ、ここでも問題の根っこは格差社会にある。著名な作家がこぞって警告する事態に、政治のあり方ばかり杞憂する昨今。なんか落ちるわ。

  • Amazonオーディブルで聴いた。

    なかなか面白かった。
    公安ものってワクワクするよね。

    シリーズを聴いてみよー。

  • 知人からいただいて読んだ。

    自分ではあまりハードボイルドものは選ばないから、勧められて読むのも意外と良いものですね!

    面白かったです。

  • 久しぶりに読むのをやめられないほど一気に読んだ本。

    読者も騙す公安。
    敵の様な敵、敵の様な味方、味方の様な敵、味方の様な味方。
    全ての人間が見れて面白いが、人間不信になりそう。

    矢月さんらしい派手な場面はいつも通り面白く痛々しい描写が多いが、揺るがない強さがとても好み。

    続きも読む。

  • やっぱ矢月さんのハードボイルド小説は好きだな。ベタな展開かもしれないけど、それも含めすき。
    これは絶対続編あるだろうな。っておもったらすでにあるんですね。さっそくポチりました。

  • 目眩く衝撃の展開が訪れて、ページをめくるのが楽しくて仕方なかった。読み終えた後も興奮していた。久しぶりに、ここまで伏線が深く張り巡らされた刑事小説を

  • 一介の警察官が、公安に引き抜かれ反社会組織に立ち向かう話。
    公安の教育風景なんて普段知らないエリアの話なので、斬新でした。
    いくらなんでもそんなことないだろと思いながらも、楽しく読めました。

  • わたしの中では やっぱりこういう話をかくのが矢月さん。こういう話が1番この人らしくて好きだなぁ。
    最後のどんでん返しは予想外。
    面白かった。

  • 武装化を図る組織に公安捜査員が潜入する。

    ただ公安捜査員が裏組織に潜入し、武装隆起の計画を阻止する、だけで終わらず、一人の警察官が公安捜査員として一から教育を受ける過程も描かれていて面白かった。まぁ、警察内で実際にこんな謀略めいた引き抜きやら教育やらが行われていたら、引いてしまうけれども(苦笑)。 面白く読めたものの、さすがにその場面でリアルさを感じることは少なかった。しかしながら、その過程を読んだ上でも、終盤のどんでん返しは私の想像を超えていて、驚くものだった。何だかんだしながらも最後は爽快に終わって、読後はすっきり、かな。ハードアクション作品であるのは間違いないが、やたら派手なアクションだけで終わってしまう最近の矢月作品の中では面白く読めた。

    野党の名前が現在の名前とモロ被りしてるのが笑えた。この本の方が先だよね?

  • 公安モノでスパイ・銃撃を正面から描いた小説
    単純な活劇のつもりで読んでいたが、主人公の
    人物設定や周辺の描きこみが好ましいので続編
    も読む事にする

  • 公安物はどうも人間不信になっていかんなぁ、と思いつつ最近なぜかよく遭遇してる気がするなw

    ちゃんと人間味のあるキャラだとホッともするし。
    しかし、今回も騙されまくってたので、しんどくなったら距離をおくかもだけどww

    シリーズ続刊されてるみたいなので、また読んでみよっと♪

  • 小説自体は面白く読めました。只残念なのは前半部分は公安になるまでの過程で私自身はイライラされらた。これまで読んだ公安物の小説よりは面白おかしくかかれてる。次作次第では終わりかも!

  • 公安の潜入捜査系。武器の密造事件を潜入するためのスタッフのリクルート。公安に引き入れるために民間人をダシにするシーンは見てて苦しかった。

    その後の潜入捜査、格闘シーン、ステルスアクションなどはスピーディな展開。

    密造工場は同じ著者の作品で既視感があったけど、シリーズものらしいので続編が気になる。



  • 警察官が公安作業班員になり、潜入するまでが描かれる。公安作業班員はなりたくてもなれるものではない。
    少年課への異動を望む地域課交番勤務の主人公。
    真面目で実直な故、公安上層部から異常なスカウト方法で様々なトラップを嵌められ...
    格差社会が広がると、労働者階級と権力体制側という構図は歴史に多く見る。
    貧困層で喘ぐ人々を集め、国家転覆を図り、武装蜂起を画策する市民団体。壊滅のため、潜入するが。
    公安も大義がなければ、悪と変わらず。
    誰が敵が味方か分からない、目まぐるしい展開。
    警察もので著名な矢月氏の作品を読むのは初めてだが、素晴らしいな。
    最後がいささか時代を感じるが、こういう感じ悪くない。

  • 『警視庁公安0課 カミカゼ 』/矢月秀作

    ハードアクションが売りの著者が次に表したのは、公安警察をベースにした本書でした。
    主人公で一般の交番勤務の警察官である滝川。彼は元々、少年課への異動を希望していたものの、公安の「刑事の匂いがしない者」という要件に当てはまっているとし、公安へ。その持って行き方にも、著者ならではのハードな作風が現れます。。

    公安の一員となった滝川は、水面下で武装化を図る市民団代「ハグ」へ潜入捜査を開始。
    公安がベースとなっているだけあって、誰が味方で、誰が敵なのか、自分以外信じることができない状況と、裏に潜む黒幕は誰なのか、心を揺さぶられ、試され、それと共に上がるスリリングな展開に目を奪われる。。。

  • 作者の作品の中では1番綿密だった気がする。
    ここまで完全に騙されたのは久しぶり。
    いつもの激しいアクションも健在で楽しめた。シリーズ化するのかな?

  • 初読という意味で新年一冊目。
    大当りと言える面白さだった。
    公安をテーマにした小説がすごく好きなのかもしれない。
    160103

  • ひと昔前の劇画のようなハードアクション小説。正義は必ず勝つという王道のストーリーとスリルにイッキ読み。

    武装蜂起を目論む市民団体を内偵中の公安0課作業員・藪野と友岡は銃撃戦に巻き込まれ、消息を断つ。新たな作業員として公安が目を付けたのは、交番勤務の警官・瀧川だった…

    『もぐら』シリーズの復刊から再び人気作家となった矢月秀作の傑作ハードアクション。最近の矢月秀作の作品は少しマンネリ気味だったが、久々の快作。

  • 話の内容も良く、テンポも良かった。

  • 2023.05.17 Audibleにて

    ナレーターの人の話し方が、囁き口調で、あ、これ無理かもなぁと思いながら、聴いてたら、あらヤダ。意外と面白い。
    何がどうしたくて、果たして主人公的な人は誰なのか全くわからなくて、なんだこの作品は!って思いながら、色んな意味でハラハラドキドキしっぱなしだった。

    公安という仕事にスポットが当たってるだけあって、仲間内でも騙し合いがあるだけでなく、読者にも騙しがかるなんて、なかなか粋な作品だなぁと。

    ストーリーは、って書こうとしたけど、難しいな。公安よ、銃の密造の証拠を掴め!ってな感じかな。銃って密造できるんだね。
    銃って作るものってイメージがなかった。それだけ、銃とは無縁に生きてるんだなぁと思った。ただ、こういった公安の働きがなければ、意外と日本も気付いたら銃社会になってるかもしれないなぁと思うと怖いよね。

    以下、ネタバレあり。
    ただ、登場人物が多くて、あれ、これ誰?え、店長、え?ッ的な。公安という性質が分かってないし、ナレーターにもまだ慣れない時期の、アヤコの万引き事件は、正直、ちょっとよく分かんなかったなぁ。。。
    初っ端、ヤブミのいや~なシーンから始まるので、めっちゃヤブミ嫌いやったけど、なんなん、良い奴か!
    瀕死で、敵に捕まってる時は、まぢか、ヤブミって主要人物かと思ったけど、ここで死ぬんか。それで、タキザワは、ズブズブ公安に沼ってくんかなって思ったら、生きてた。
    個人的には、ヤブミのような、仕事を全うする人間が好きなので、タキザワのように選り好みする人は苦手。割り切って公安で働いてる様は好きだったんだけど、公安に気に入られたんだから、もうそこで働きゃいいやん。騙されたことに憤慨するより、騙してまで欲しいと思われたことに、恵まれてると思って欲しい。羨ましい。と、勝手な意見ですが。。。が、命は大事です。そういった意味で、シラセも、めっちゃ好き。

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著者プロフィール

1964年兵庫県生まれ。文芸誌編集などを経て、小説家へ転向。「もぐら」シリーズが100万部を突破し、大ブレイク。「もぐら 新章」「D1」「ACT」「刑事学校」「警視庁公安0課」などシリーズ多数。

「2022年 『紅い塔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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