祟り火の一族 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518474

作品紹介・あらすじ

殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。包帯男に語り聞かせる怪談に興味をもった劇団員の明爽子は、刑事の浜中と探偵の海老原を巻き込んで、捜査に乗り出した。舞台となった廃鉱山では、連続殺人が起きていたと判明。解き明かされる真実から、火に祟られた一族の宿命が浮かび上がる-。精緻に組み立てられた謎と、驚愕の結末に感嘆必至の長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 人が燃えるミステリ
    昔、橋の建築のために人身御供にされた出来事に関する謎とか、自殺する人やら燃える人やら空に現れる死体やら、なんだかいかにもなミステリ
    本格派?と言われるミステリは久しぶりに読んだなぁ

    読んでて違和感を感じるところはやはりヒントになっていて、読んでて気づかない伏線も後から説明されて思い出せる程度には印象には残っている
    前半、探偵がドヤ顔で推理を披露して外すところは蘇部健一「六枚のとんかつ」を彷彿したので、本編の謎もオチが付くかもと思ってたけど、そうではなかった

    シリーズものらしいけど途中から読んでしまいました

  • 名探偵海老原がカッコよく思える作品。
    火に祟られた狩能一族にまつわる怪異的な連続殺人事件の話だけど、正直最後はちょっと相関図がうまく把握できなくて理解しづらかったかも…。でもこんな壮大な事件展開、よく思いつくなぁという感じ。

  • 今ひとつ物語に入り込めない作品。自分は大仕掛けのミステリーは肌に合わないのかな。

  • 07月-20。3.0点。
    探偵海老原シリーズ。浜中刑事の友人女優が、大やけどの男に怪談を聞かせるというふしぎなバイトを。
    やけど男の正体を探ろうとし、壮大な事件の謎に挑む。

    相変わらず、ふしぎな出来事てんこもり、荒唐無稽とも言えるトリックと謎解き。ラストは切ない感じ。

  • てんこ盛りの怪異を圧倒的な力技で、強引に解決してしまうクライマックスには快感しかない。一歩間違えば、なんじゃこりゃくらいは言ってたかも知れないが。

  • 海老原浩一シリーズです。不運な運命の浜中刑事も登場するというおまけ(?)つき。
    火に祟られた一族の宿命と連続殺人の謎。
    今回もてんこもりのトリックでした。

  • 『「僕が謎を解くことにより、誰かが悲しむ。けれどその悲しみの下から、やがてなにかが芽吹く。そういう強さが、きっと人間にはある。僕はそれを信じています。」

    「だから探偵をしているの?」

    「ええ、だから『名探偵』をしているのです。」』

    本作もガジェットてんこ盛りで最高に面白かった。『十三回忌』『扼殺のロンド』よりも素晴らしい完成度!

    『龍の寺の晒し首』『綺譚の島』『呪い殺しの村』も早く読みたいな〜。もう、タイトルからしてそれっぽいし。

  • 相変わらず凄まじいトリックだった。
    この海老原シリーズは大体犯人がきちんと恨みある一家を殺しきるから読んでいてむしろすっきらする。

  • 浜中刑事の意にそぐわない出世話が可笑しかった。こんな幸運な不運あり?w
    細部まで丁寧な謎解きとは裏腹に、トリックが大胆過ぎてどうしても半笑いになってしまう。あの二人羽織には驚愕w
    悲哀と苦しみを背負いながら、なおユーモアと優しさを忘れない名探偵海老原から今後も目が離せない。

  • 今回もやり過ぎミステリの名に負けない大技がさく裂した。じめじめドロドロした展開は物語の中盤あたりから満腹感を見せ始めた。もう少いま風を求めたい自分にとっては古風さを拭えなかった。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする。趣味はリバーカヤックと散歩。ビールが大好物!主な著書に『怨み籠の密室』(双葉社)、『ブラッド・ブレイン1~3』(講談社)、『モノクローム・レクイエム』(徳間書店)、『愚者の決断——浜中刑事の杞憂』(南雲堂)など。

「2022年 『仮面の復讐者 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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