浮世に秘めた想い-京都寺町三条のホームズ(3) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518481

作品紹介・あらすじ

冬の気配が色濃くなってきた11月の京都。真城葵は、今日も"いけず"な京男子、家頭清貴とともに寺町三条商店街の骨董品店『蔵』で働いていた。ある日、人気歌舞伎役者・市片喜助が『蔵』を訪れる。南座での『顔見世』が迫る中、"襲名を辞退しろ"という脅迫状が届いたという。翌日、舞台の上で喜助は大怪我をする。その裏には"道ならぬ恋"が…。大ヒットキャラミス第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • 今回もとても良かったです。
    ドキドキ、ハラハラありで、楽しく読めました。

  • このシリーズは、サラッと一冊一気読みできるのがよいです。
    今回は11月〜年明けまでの冬の時期のお話。
    「歌舞伎美人の恋慕」「聖夜の涙とアリバイ崩し」は、わりとドロドロな恋愛関係で、うわ〜という感じでしたが、主人公たちがサラッとしているので、よくも悪くも現実感があまりなく、お話としてたのしめた感じでした。

    副題は“浮世に秘めた想い”でしたが、“浮世(はかない世)”と“浮世絵”の浮世も示唆しての、副題なのかな?
    そう考えるとこの副題は、序章を指しているきがしました。
    “秘めた想い”だけみると、第1〜3章まで通じそうでしたけれども…

    主人公の女子高校生・葵と、骨董品店「蔵」のオーナーの孫である家頭清貴(通称ホームズ)は、どこをどう考えても両想い…なのに、進展が遅すぎてもどかしい…
    最後のお話「祇園に響く鐘の音は」は、二人の間でキャピキャピしている空気読めないタレント・秋人(既刊の事件で二人と知り合った人物)が、少々ジャマでしたね(苦笑)
    ジャマにおもっていたのは、読者だけではなかったようですしね…!

  • ホームズさんもどかしい。葵ちゃんと早くいい関係になれますように。

  • 特別表紙第2弾。今回は円生。やっぱりこのお話のキーマンなんだ。
    今回もはんなり読みやすいお話が多かった。
    南座の顔見世、京都の人にとっての思いはいいな。
    イケメンカフェ、私も行ってみたい。
    年越しの八坂神社のをけら詣り、初めて聞いた。

  • 浮世に秘めた想いという副題から、庶民のドロドロの恋愛をイメージしてしまう。明治の文豪の文学には三角関係がしばしば記述されているが、江戸の庶民文化も男女関係が題材になっていた。
    寺町三条のホームズとは似つかわしく無いので、純愛が描かれているのだろうか?浮世絵にまつわるのであれば、複雑な風俗的なものになるのだろうか?と想いを巡らせながら読み進めた。

    歌舞伎の花形役者の婚約者の悩みはドロドロさを感じる。清貴の元カノもまた登場する。
    清貴の謎解きは探偵らしくなってきた。上田さんの秘めた想いや清貴の父の亡き妻への想いは純愛を感じる。そして清貴と葵の関係は???終始秋人が2人について回っているのが面白い。終盤、円生が登場して盛り上がる。

    1作目より2作目、3作目と進むにつれ、ミステリーの要素が深みを見せてくれる。人の行動は恋愛、お金にまつわる事が多い。それは庶民であろうが、芸能人であろうが、会社の重役や政治家だろうが同じである。もう少しこのシリーズを読んでみよう。

  • いけずな京男子が恋愛感情に翻弄されるのが面白い。ますます京都に行きたくなる。

  • 相変わらずの可愛い登場人物達で楽しい作品でした。
    寺社巡りしたくなりますね。
    続きが楽しみです。

  • 葵ちゃんとホームズの付かず離れずの関係が好き。
    ここで恋話になってしまったら続かないよね。
    今回もなかなか豪華な話が出揃いましたね。
    それに季節感ある内容だったし。今読んでる時期とは真逆ですが。
    だから京都っていいですよね。

  • グッと推理小説らしくなってきた。ライトミステリーである事を中心にしながらも謎解きは深化を遂げている様子がうかがえる。キャラクター達のやりとりの楽しさはそのままに、また前作から引き続いてライバルを登場させる事で物語を盛り上げている。見逃せないシリーズになってきた。

  • ホームズが和泉さんと会っても平気なのは、新しく恋をしているからなんでしょうね。

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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