九月の恋と出会うまで (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 1320
感想 : 98
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518702

作品紹介・あらすじ

「男はみんな奇跡を起こしたいと思ってる。好きになった女の子のために」-ある夜、北村志織は部屋の壁の穴から"一年後の今日"を生きている平野という男性に話しかけられた。平野は、同じマンションに住む顔見知りだった。翌日の新聞の見出しを次々と言い当てる平野に、志織はひとつのお願いをされる。"未来の平野"には、ある目的があった-時空を超えた奇跡のラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • エアコン用の壁の穴から、突然聞こえてきた声。
    男は〈未来の平野〉=〈シラノ〉だと言うが……。

    SF恋愛小説。

    変わり者のマンションオーナーに、クセのある店子たち。
    ちょっとだけずれた空気感に、おかしみがある。

    もともとヘンテコな感じだったので、SF要素が加わっても、すっとなじむ。

    普段はへどもどしている平野と主人公の、ぽんぽんとした会話もたのしく、ほのぼのする話。

    映画化もされてるよう。

  • SF的なファンタジー恋愛小説な感じ。

    難しくなく、気軽に読める内容で楽しかったです。
    夢があって妄想膨らむお話で、キュン要素もありました。すこぉし強引な展開な気もしますが、ファンタジーってことで私の中では解決。

    メデタシメデタシな結末で楽しく終われました。

  • とても凝った内容。
    だってエアコンの室外機用の穴から一年後の住人の声が聞こえてくるなんて。

    その相手から、同じマンションに住む平野という男性を尾行して欲しいとお願いされ。

    どこに向かっているのだろうか、まったくちんぷんかんぷんだったけど、その声が聞こえなくなり、平野に訳を言って謎を解いていくあたりから面白くなってきて。

    私の大好きな「シラノ・ド・ベルジュラック」の話も絡んできて益々面白く。

    なかなか良かったです。

  • 「男はみんな奇跡を起こしたいと思ってる。好きになった女の人のために」…ある夜、北村志織は部屋の壁の穴から〈一年後の今日〉を生きている平野という男性に話しかけられた。平野は、同じマンションに住む顔見知りだった。翌日の新聞の見出しを次々と言い当てる平野に、志織はひとつのお願いをされる。〈未来の平野〉には、ある目的があった…時空を超えた奇跡のラブストーリー。

  • 物語自体はとてもシンプルなはずなのに、構成や書き方でとても分かりづらくつまらないものにしてしまっている。

    壁の穴が未来と繋がったという冒頭から150ページのあいだ物語が進まないのがとても退屈だった。

    隣人の平野を尾行しているときには、物語とは全然関係ない箇所(例えば同潤会アパート)を一生懸命情景描写しようとしていたりして、リズム感が悪い。
    そんな建物見て歴史を振り返ってないで尾行に集中しろ!と言いたくなる。

    そしてSFの説明が下手だ。
    「大江戸線問題」なんていう、新たに大江戸線についての説明が必要な言葉で物事を説明しようとしないでほしい。二度手間だ。

    あと好みの問題もあるかもしれないが、急にテディベアと会話ができるようになったところで違和感を覚えた。
    SFだと思っていたらファンタジー色が強かった、というよりも、ほかの要素に比べてそこだけファンタジーなので浮いて見えた。

    変な描写をあれこれ増やすよりも、もっと平野あるいはシラノの魅力が伝わるように書いたほうがよかったんじゃないだろうか。
    私はどうして志織が彼らに好意を寄せているのかよくわからなかった。

  • 大変、可愛らしいSF Lovestory
    魔法はきっとあると信じたくなる一冊。
    画家であるオーナーの一存で入居が許されるというアパートメント〝アビダシオン・ゴドー〟の入居条件は「よそで3ヶ所以上の入居を断られた」人。
    旅行代理店に勤める志織は、趣味のカメラが原因でマンションを退去させられてしまう。
    たどり着いた〝アビダシオン・ゴドー〟で、ある夜、壁に開いた穴(エアコンダクト)に話しかけられる。
    「北村志織さん!」
    声の主は、挨拶もまともに交わしたことのない隣の住人、平野ですと名乗る。しかも一年後の!
    「そちらの平野には言わないで下さい。」
    「私を助けて下さい。」
    未来の声、自称平野の目的は?
    信じること、愛すること、強く願う気持ちこそが魔法。それを奇跡という。
    今年の23冊目
    2020.8.13

  • 高橋一生・川口春奈主演で映画の告知を見て、気になって小説を購入。
     書店員が選んだもう一度読みたい文庫。・ 恋愛部門第1位。
    理由が???なまま読み進めていったら、最後で伏線回収。不思議なパラドックスもので私は好きだな~♪
    そのうち、映画も見てみたいです。

  • 映画化したのが納得できる作品。
    あり得ないけど、ありそうな、いや、やっぱないよな、でもあったらいいな。と思わされる作品。
    全体の雰囲気は静かで優しく、誠実。
    セリフが多いので本苦手な人にも入りやすい。

  • 恋と書いてあるのに恋が中心ではないところがこの作品の好きなところ。映画も恋が中心ではないといいけど予告を見た限り恋愛モノになっている気がして悲しい。
    バンボーのところなんかはゾッとする。深く考えるとよくわからないところも少しあったかも。でも好きな作品。

  • 騙された〜(笑)

    一目惚れってすごいですな。

    読みやすかった!

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著者プロフィール

1960年、金沢市生まれ。お茶の水女子大学卒。会社勤務を経て作家になる。1989年に『異次元カフェテラス』を刊行。1991年「バルーン・タウンの殺人」でハヤカワSFコンテストに入選する。日常と非現実、現実と仮想が交じり合う作品世界を創り続けている。著作に「安楽椅子探偵アーチー」シリーズ、「ニャン氏」シリーズ、『おせっかい』『ピピネラ』『銀杏坂』『スパイク』『雨恋』『ハートブレイク・レストラン』『九月の恋と出会うまで』『モーリスのいた夏』などがある。

「2021年 『嵐の湯へようこそ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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