神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 127
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518832

作品紹介・あらすじ

亡き祖父のアンティークショップを継ぐために、神戸に移り住んだ高橋寛人。幼い頃の記憶が残る懐かしい店内には、店を間借りしている修理職人の後野茉莉がいた。いったん修理をしだすと集中して周りが見えなくなる茉莉。古いモノに興味のない寛人だが、茉莉の"モノ"に対する想いに触れているうちに、過去に向き合う勇気をもらう…茉莉のもとには、今日も修理の依頼が届く!

感想・レビュー・書評

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  • 人とのつながりが広がり、卑屈な心が溶けはじめ、一巻があっという間に終わってしまい…次の話が楽しみ。

  • 友人だった亡き祖父から店を継いだPCでデザインをする二十三歳の寛人と、間借りした熱中型修理職人で二十七、八歳の茉莉の関係が微笑ましく、寛人の周りの関西弁も温かくて心地好い。二人共年齢より若く感じた。ガラクタ修理品の愛嬌と、バイオリニスト少年等活き活きした人物と物語。特に凜の天真爛漫さに楽しくなった。

  • こちらの本はもともと古い物も好きですので、タイトルに惹かれて買った本の1冊です。

    お話は亡き祖父『万』さんがやっていた、アンティークショップのアンティーク堂を、古い物になんの興味も感じないパソコンでデザイン等をしていたデジタル人間の寛人が、お店を継ぐためにやって来て、その小さい頃の記憶が残ってるお店のオーナーとなるんだけど、当の本人はなんで万さんが自分にアンティーク堂を譲ってくれたのか分からない・・・

    そして、そこで間借りをして修理をしだすと集中のあまり周りが見えなくなるほどの修理職人をしている 『後野茉莉』さんと出会い、その茉莉さんの『モノ』に対する想いに触れて自分の過去と向き合う勇気をもらうようになるんだけど、そのアナログな茉莉さんの神秘的とも思える反面お茶目な所も魅力的です。

    さらに、さまざまな修理を通して、寛人には古くて何のために修理するのか分からない物にも、その人にとっては他の物に変えられない唯一の物だと言う事が分かり、アンティーク堂を通して知り合った人達も思い出の修理とともに心のケアもされてるような感じで、ゆったりとした時間と安らぎを私にも与えてくれました。

    今迄、アンティーク堂のガラクタに思えた品々も、前の祖父で店主だった『万』さんの思いと優しさがあり、なんで自分に譲ってくれたことも小さい頃の記憶と優しい人達によって分かってくるんですが、なんとも言えないほんわかとした気分が心地良かったです。

  • 両親の離婚によって「友人」として手紙のやりとりを10年続けてきた祖父 万から
    万が集めたガラクタがいっぱいつまったアンティーク堂を受け継いだ寛人。
    そのお店の一角では少し年上のお姉さん、茉莉が修理屋を営んでいた。

    古いものの価値なんてさっぱりわからない。新しいものの方が綺麗で便利だという寛人だが、
    修理に出された物や人に触れるうち、少しづつ物に残された思いを考えるようになる。

    古いものに興味も知識もない寛人はアンティーク堂を継ぐ事に不安を覚えるが、
    茉莉や他の人たちとの出会いによって、新たな気持ちでアンティーク堂を守っていこうと決めた。

  • 素直過ぎて子供っぽい寛人ですが、少しずつ成長していくのが見て取れます。
    寛人があまり色がついて無いようなので、その分余計に茉莉等他のキャラが大人で魅力的に見えます。

  • 初めましての作家さんです。シリーズ第一弾。
    全てが修理に持ち込まれる品物ではない。
    昔から店に飾られていた店の顔ともいえるバイオリンや
    店に飾られていた壊れたバスの玩具だったり・・・
    新しい出会いと、アンティーク(我楽多?)に囲まれて
    寛人は、アンティークの価値も知らない自分に
    店を継ぐ資格がないのでは・・・と思い続けている。
    ひとつひとつのエピソードの中に、思い出が隠れていて
    それが明かされるたびに、万さんの優しさや思いが
    伝わってくる。
    優しく癒されるお話しです。

  • ひょんなことからアンティーク屋の店主になった男とそこにいる修理やの女性。物を介してつながる人やその気持ち。結構、情感豊かなストーリーでほっこり感動する。

    ライトな文章でスイーっと読み進むのだが、キャラクターを強く推す感じの書き方でアクを少し感じる。作者が自分で書いてて好きなんだろうな。
    ただ、続編は読もうかと思う。

  • 元祖父であり友人の万が遺した骨董品店を継ぐ主人公を取り巻く人達との話。
    生活劇。可もなく不可もなく。

  • 栄町の二字が読むきっかけ。

    須磨や砥峰もでてきたー。

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著者プロフィール

山口県出身。東京都在住。小説投稿サイトから人気に火が付き、2011年「シミ。~純愛、浮気、未練、傷跡~」(宝島社)でデビュー。作品に『リキッド。』(講談社)、「神戸栄町アンティーク堂の修理屋さん」シリーズ、「神様のいる診療所」シリーズ、「神様たちのお伊勢参り」シリーズ(双葉文庫)などがある。

「2020年 『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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