自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)

  • 双葉社
3.11
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本棚登録 : 406
レビュー : 68
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575518931

作品紹介・あらすじ

十七歳年下の女性と結婚した助教授。妻が恐るべき運命を告白する…。ベストセラーを目指せと、編集長にたきつけられた作家はどこへ…。完璧なアリバイがあるのに、自分が犯人と供述する女子高生の目的は…。貸別荘で発見された五つの死体。全員死亡しているため、誰が犯人で誰が被害者なのか不明だ…。推理作家が、猟奇殺人の動機を解明すべく頼った人物とは…。独身の資産家を訪ねた甥。その甥には完全犯罪の計画があった…。六つのどんでん返しが、あなたを虜にする。

感想・レビュー・書評

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  • どの作品も個性たっぷりです。

    「再生」は綾辻先生の好きそうなホラーだなってにんまりした。私が読んでもそんなに怖くないホラー。
    有栖川さんの「書く機械」はどんな機械なんだろうと興味津々で読んだ。読み終わって、東野さんが使ってますと言えば信じてしまうかもとか失礼な事を考えた。すみません。
    西澤さんの「アリバイ…」と貫井さんの「蝶番の問題」は推理小説らしい作品だった。読者に挑戦している感じ。受けて立つ!とかっこよく言えないけど。
    法月さんの「カニバリズム小論」読んだ事あるなぁ、読んでいって少しずつ記憶が蘇るごとに気持ちが悪くなっていって最後はそうやったぁ……。
    東川さんの「藤枝邸の…」東川作品の軽いノリが推理小説としてちょっとどうなんって思いつつ、いつもゲラゲラ笑ってしまう。鵜飼探偵恐るべし。

  • 有栖川さんの作品に出てきた、原稿書かないと椅子が後ろに下がっていって奈落に落ちて死ぬという機械、〆切前の同人作家さんたちにお勧め…しませんw
    前に出ている「東野圭吾さんが使ってるんじゃないか」という感想に吹いたwww

    ・再生/綾辻行人
    既読

    ・書く機械/有栖川有栖
    冒頭で書いた通り。
    常日頃考えてるんですけど、人って
    死ぬかもしれないほど切羽詰まった状況 or 何もかも余裕のあるリラックスした心理状態
    のどちらの方がいい作品を生み出すのかな。
    夢中になっているときって、生死をあまり考えないような、生死とかどうでも良くなるようなそんな気がする。

    ・アリバイ・ジ・アンビバレンス/西澤保彦
    主人公の男子高校生・憶頼くんと彼のクラスの女委員長が、街で起こった殺人事件を調査する。
    犯人として名乗り出たのは同じ高校に通う女子生徒・淳子。しかし憶頼くんは事件のあった時刻に淳子を見かけており、アリバイが成立する。なぜ淳子は名乗り出たのか。そして淳子を見かけた時一緒にいた中年男性は誰か。
    淳子が殺害したのはやはり同じ高校に通う男子生徒、高築だった。高築が乱暴しようとしたので殺したという。そして事件時に一緒にいた(憶頼が見かけた)のは高築の父だった。
    このことから、億頼と委員長は淳子が仕掛けた事件のからくりに気が付く。

    ・蝶番の問題/貫井徳郎
    金持ちイケメン作家の吉祥院のもとへ、主人公の刑事・桂島がある難事件を相談に行く。
    豪雨に見舞われた山荘で全員が死んでおり、どうやら一人の殺人鬼がみんなを襲ったらしい。その殺人鬼も自殺しており、犯人が特定できないという事件だった。
    山荘に泊まった一人が手記を残しており、それをもとに犯人が分からないかと、桂島は吉祥院のもとへその手記を持参している。
    実は手記自体が桂島の作った創作というオチだったんですが、この手記が「耳が聞こえない人」が書いたものであることが見抜けるかどうかがカギ。
    そこまでは分かったけど、メンバーの中に一人聞こえる人がいることになかなか気づかなかったわー。

    ・カニバリズム小論/法月綸太郎
    既読

    ・藤枝邸の完全なる密室/東川篤哉
    うまい!
    遺言状を書き換えられる前に叔父の殺害を目論み、実行した修作の目線…つまり犯人の目線で話が進む。
    殺した後急に客が訪ねてきて、その客をどうごまかすかの攻防になる。
    修一は自分に疑いが掛からぬよう、現場を密室にしており、第一発見者を装うことに成功する。
    しかし客人は実は被害者が雇った探偵であり、これから会う約束をしていたという。そんな時に自殺するはずがないし、首吊りのロープの結び目もおかしい。このことからこれは殺人で、トリックが使われていると早々に見抜く。
    これだけでは「修作が犯人」とは決められないが、犯行中に外では雪が降り始めており、足跡が全くないというその状況から、家の中にいた修作が犯人とおのずと決まってしまった。
    密室を作った者が密室に閉じ込められているという構図が上手い。

  • 綾辻行人「再生」、有栖川有栖「書く機械」、西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」、貫井徳郎「蝶番の問題」、法月綸太郎「カニバリズム小論」、東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」

    貫井徳郎「蝶番の問題」が一番ひねりが効いていて面白かった。
    法月綸太郎「カニバリズム小論」カニバリズムはともかく、どんでん返しという点で面白かった。
    (図書館)

  • 綾辻行人「再生」既読。わりと好き。
    有栖川有栖「書く機械」どんでん返し…なのか?ギャグっぽい。
    西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」既読。さすが西澤さん!後味が悪い!
    貫井徳郎「蝶番の問題」わりと好き。
    法月綸太郎「カニバリズム小論」ホワイダニットは嫌いじゃないけど、このオチは、うーん…そんなに意外でもなかった。
    東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」既読。

  • 有名ミステリ作家が自分の作品から『どんでん返し』な話を選び、それを集めた作品集。短編ばかりなので読みやすいです。でも先に「どんでん返し」って銘打たれてしまうと、楽しみ半減しちゃうんじゃあ…?とも思いましたがどう返されるかを楽しみながら読むのもいいか。

  • 錚々たるメンツのどんでん返しがテーマのアンソロジー。
    「再生」「カニバリズム小論」と「蝶番の問題」は既読でした。
    過剰に期待して読んだけど、これどんでん返しなの…??というのが多かった気がする。私の期待するようなどんでん返しをやってくれたのは「カニバリズム小論」だけだったかも。普通のミステリアンソロジーとしては十分楽しめました。それぞれの収録本が読みたくなった。

  • 粒ぞろいの1冊。
    なんて豪華な執筆陣。(敬称略(笑))
    ・綾辻行人「再生」
    ホラーは苦手で、ちょっと気持ち悪いところもあったのだけど、ラストのくるり、は本当にお見事。綾辻先生のどんでん返しは、どれも絶品。(あ、どんでん返しがないのも大好きなのは言うまでもなく。)
    ・有栖川有栖「書く機械」
    こんな編集者はいやだーーーと思いながら読んでいたら、あらららら。機械が書いた小説は遠慮したいなー。
    ・西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」
    ユーモラスな流れに油断したー。怖いよー。
    でも、そんな風に追い詰められた故だと思うと、、、
    ・法月綸太郎「カニバリズム小論」
    綸太郎が彼を訪ねた理由に衝撃。
    そりゃ、明るい顔になんてなれないよね。
    ・東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」
    大好きな烏賊川市もの。
    彼らにかかわってしまった犯人さんはお気の毒(笑)
    あんな探偵にトリックを見破られたらダメージは2倍増し?(笑)

  • 作者自身が選ぶどんでん返しをテーマとする6篇の自作品。
    【綾辻行人「再生」】
    既読の作品だったが、言われてみれば確かにこれはどんでん返し(笑)
    【有栖川有栖「書く機械(ライティング・マシン)」】
    これは究極の缶詰め状態。作家としては自虐的ネタだろうか。
    【西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」】
    アリバイ崩しの作品だが、犯人の行動は今一つ腑に落ちない。
    【貫井徳郎「蝶番の問題」】
    探偵役による手記の解読は鮮やかだったが、どんでん返しとなる結末はどうも・・・。
    【法月綸太郎「カリバリズム小論」】
    『法月綸太郎の冒険』収録作とのことなので、既読のはずだが、ストーリーをまったく覚えていなかった。「私」と向き合う綸太郎の態度がどうもおかしいことの理由が最後の最後に明らかになり、なるほどそういうことかと納得するとともに、空恐ろしくなった。
    【東川篤哉「藤枝邸の完全なる密室」】
    言うなれば二重密室という状況になるのだが、後半の探偵と犯人のやり取りがおかしくて、笑ってしまった。でも、もう一ひねりした結末を私は予想したのだが。

  • それぞれに“何がどんでん返し”されるのか全く違うのが面白い。
    惹かれた点もストーリー、ミステリィ要素、どんでん返しされるものとそれぞれだった。
    文庫オリジナルではあっても既読作品もあったのは残念。


    「再生」/綾辻行人
    「書く機械」/有栖川有栖
    「アリバイ・ジ・アンビバレンス」/西澤保彦
    「蝶番の問題」/貫井徳郎
    「カニバリズム小論」/法月綸太郎
    「藤枝邸の完全なる密室」/東川篤哉

  • 6編のうち半分は別のアンソロジーで読んだことあったので残念。でも西澤保彦(再読)と貫井徳郎のはどんでん返し振りを楽しめた。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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